馬入日記
【馬入日記:4月23日】戦い抜く
第6節讃岐戦以来の先発出場となった端戸仁選手は、昨日大分に喫した黒星に悔しさを隠しません。
「早い時間帯に相手が意図したプレー、それもセットプレーでやられてしまって出鼻をくじかれてしまった。後半あれだけ攻めた中で決定機も何本もあって、1点取れていれば逆転できたかもしれなかった。ただそれを決められなかったのが今の自分。素直に認めないといけない」
猛然とゴールに迫った後半に比べ、前半は影を潜めた連動性。最前線に位置を取ったその前半、端戸選手も攻守で課題を感じました。
「相手が後ろでボールを回している時に、自分の追い方も良くなかったのと、もう少ししっかり見定めてプレスをかけにいかなければいけなかった。自分の脇に若い2人(神谷優太選手、齊藤未月選手)もいたから自分が声をかけながら引っ張っていこうと思っていた中で、攻撃でももっと間でボールを引き出したり、ちょっと相手を剥がしたところでワンツーで、というような動きが出せればよかった」
端戸選手が90分間ピッチにたち続けたのは昨日の大分戦が今季初めて。昨季もリーグ戦でフル出場は5試合にとどまり、前回の公式戦フル出場は昨年の7月17日、神戸戦まで遡ります。90分を通して高いパフォーマンスを維持することの難しさと、日々格闘が続きます。
「疲れたところからのプレーというのはずっと課題。昨日も後半15分を過ぎたあたりからガクッと落ちた感覚があったけど、そういう時だからこそ精度をもっと上げて、チームの中で違いを作れる選手になっていかなければならない。相手を1枚剥がして決定機に持って行けるような仕事ができるようにならないと。メンタル的な要素もあるし、それで体の感じ方は大きく違ってくる。そういう時に自分を奮い立たせられるように、そこを打ち破るだけの練習をやっていると思うし、自分が『ダメかな』と思った時に強くなれるメンタル、そこで一仕事できるメンタルをつけたい。そうすればチームにも良いものをもたらすことができるはず」
これから始まる連戦に向けて「久々に90分出られたことはポジティブにやっていきたい」と前を向く端戸選手。タフな戦いが続くリーグとあれど、ベースとなる日々の練習に再び目を向けます。
「連戦でも走りきる力がこのチームにはある。相手が苦しい時に一歩前へ踏み込むことですごく差が出てくると思う。もちろん年間を通して毎試合良い試合ができるわけじゃないけど、1試合でも多く『自分たちの試合だったな』と思えるように練習をやっている。自分も90分を戦い抜くために自分と向き合って練習していくしかない。チームが苦しい時間に点を決めたり、アシストをしたりできる選手になればもうワンランク上に行ける。それはずっと思い続けてやっていきたい」
混戦のJ2。しかし「今はあまり勝点を意識する時じゃない」と端戸選手も語るよう、まずは日々の練習で万事を尽くし、長いシーズンを戦っていきます。