馬入日記
【馬入日記:4月12日】考え、話し、プレーする
先週末の東京V戦。16分に喫した失点の直後、ピッチには互いに声を掛け合う選手の姿がありました。
「讃岐の試合を繰り返してはいけないと思ったし、同じミスをしてはいけない」
岡本拓也選手が振り返ります。
「讃岐戦はどこかひとりひとりに『誰かがなんとかしてくれるんじゃないか』というような気持ちが多少なりともあった。ヴェルディ戦も1点先制されてしまいましたけど、あの日はそこから修正できたと思っています。そこから1点返すことができて、自分たちで考えてプレーした結果が、ああなったのかなと思います」
ホームで快勝を収めた第5節千葉戦の翌週、讃岐との戦いに臨んだチームは反撃の糸口をつかむことができず0-3で敗戦。手応えを得たゲームの翌戦、弾みをつけて勝ち星を積み上げるべく戦うはずでした。
「正直前半で3点取られるという試合は、J1でもなかった。そういう意味で絶対に自分たちに隙があったということ。ひとりひとりの『大丈夫だろう』という思いが積み重なった結果。それは繰り返してはいけないです」
讃岐戦を振り返る話は、自然と次への教訓に。自分たちらしく戦えた東京V戦の後だからこそ、再び気を引き締めて臨む週末の岐阜戦。特徴ある相手の戦い方にも「ピッチの中で喋って、自分たちで解決していきたい」と、自らに責任を課します。
思えば昨年の手術から、今季開幕まで離脱を余儀なくされた岡本選手。リハビリ期間中は「自分だけ取り残されているようで、練習試合とかは正直あまり観たくないと思う時もあった」。それでも湘南での2年目を迎え、深まるのは周囲を引っ張っていかねばならないという自覚です。
「年齢も中堅くらいになってきて若い選手も増えてきていますし、バイアはすごく経験ある選手だけど、やっぱり日本語が話せる僕が後ろでリーダーシップを取って伝えていかなきゃいけないと思っています。喋って、コミュニケーションを取って。そういうことがやっぱり大事だし、これまでも思ってはいましたけど、改めてそれをやらねばならない年齢になったと思っています」
目の前の1試合に臨むべく、日々自分たちで思考をめぐらせ、すべきを果たしていく。
各々の考えが、今日も馬入のピッチでは映し出されています。