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2010Jリーグ ディビジョン1 第10節 試合結果
2010Jリーグ ディビジョン1 第10節
2010年5月5日(水)13:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 2 1 後半 0 |
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8 >> 9 | 勝点 | 7 >> 8 |
36分 4 山口 貴弘 78分 36 三平 和司 |
得点者 | 3分 27 都倉 賢 41分 27 都倉 賢 |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
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0 | 野澤 洋輔 | 1 | GK | GK | 29 | 紀氏 隆秀 | 0 |
2 | 島村 毅 | 30 | DF | DF | 25 | 石櫃 洋祐 | 1 |
1 | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 4 | 北本 久仁衛 | 1 |
0 | 村松 大輔 | 6 | DF | DF | 14 | 宮本 恒靖 | 0 |
1 | 小澤 雄希 | 24 | DF | DF | 21 | 茂木 弘人 | 2 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 6 | エジミウソン | 4 |
0 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 8 | 松岡 亮輔 | 0 |
1 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 10 | ボッティ | 0 |
0 | 新居 辰基 | 18 | MF | MF | 11 | ポポ | 0 |
0 | 田原 豊 | 9 | FW | FW | 27 | 都倉 賢 | 3 |
2 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 13 | 大久保 嘉人 | 1 |
– | 松本 拓也 | 32 | GK | GK | 28 | 嘉味田 隼 | – |
– | 古林 将太 | 26 | DF | DF | 24 | 三原 雅俊 | – |
– | 遠藤 航 | 33 | DF | MF | 7 | 朴 康造 | 0 |
2 | ハン グギョン | 15 | MF | MF | 16 | 楠瀬 章仁 | 0 |
1 | 中村 祐也 | 22 | FW | MF | 17 | 吉田 孝行 | 0 |
– | 中山 元気 | 27 | FW | MF | 18 | 田中 英雄 | – |
1 | 三平 和司 | 36 | FW | FW | 31 | 小川 慶治朗 | – |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 11,650人 [天候] 晴、弱風 [気温] 23.0℃ [湿度] 65% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 大栗 克元 [主審] 廣瀬 格 [副審] 石川 恭司 [副審] 金田 大吉 [第4の審判員] 抱山 公彦 [記録員] 井澤 法子
田村選手コメント
同点でよかったとは思わない。勝たなければいけない試合だったと思っています。
フォーメーションが変わったり、人が替わったことを言い訳にしてはいけないと思うし、監督からも「形は変わるけどやることは変わらない」と言われていた。それをピッチに立つ選手がどう感じとって表現するのかというところが重要だった。そういう意味では、前半はまったくそれができていなかった。反省ばかりの前半です。
後半のスタートから4-4-3になって、ある程度割り切ってできた。
ただ、追いついたから次に繋がる試合と言えるかもしれないけど、やはりもったいない試合だったと思います。
(ケガ人が多く苦境は続きますが?)でも、逆に言えば出場するチャンスがあるということだし、競争の中でやっているのでそれは言い訳でしかない。試合に出ている選手がもっともっとやらなければいけない。
(次節に向けて)10日間くらいあるので、いろいろ課題を整理して練習で取り組んでいきたい。次またホームで戦えることはすごく大きいと思うので、しっかり準備したいと思います。
三平選手コメント
自分の仕事は点をとることだと思っていたので、得点を意識して試合に入りました。
点をとれたこと自体はよかったですが引分けは残念でした。ゴールシーンはもうちょっとコントロールして蹴れればよかったですが、入ったのでよかったです。
最初、大輔(村松)からパスが出てこなかったのですが、そこで次に何をするかと考えて動き直したところでパスが出てきました。
試合も久々に出られたし、得点も(大学在籍時で特別指定時の)2年半ぶりでした。
まだまだ要求されていることには応えられていないですが、試合にたくさん出て結果を残したいと思っています。
山口選手コメント
(得点シーンは?)練習どおりでした。練習でやっていたので狙い通りでした。
同点に追いつくことができたので、なんとか逆転にしたかった。
DFとしてはやはり2失点が悔やまれます。なくさなければいけないと思っています。
もっと一瞬の声や判断をはっきりすることが大切だと感じています。
(ケガからの急な復帰でしたが?)チームの事情もあったので急でしたが、自分のできることを精一杯やろうと思って入りました。
やはりDFなので、今日は無失点で終われなかったことが悔しいです。
阿部選手コメント
最初はバタバタしてしまい、コミュニケーション不足で点を取られたところがありました。
追いつくことができてよかった。最後は逆転勝ちできるチャンスもあった。追いつけたことは最低限よかったと思います。
最後にも少しチャンスがあったのですが、決め切れず残念です。
村松選手コメント
先制点の場面はもっと寄せられた。自分のミスだと思います。(都倉選手が)もうひとつ持つかなと思ったが、シュートを打たれてしまった。読みが甘かったと思います。2点目はコミュニケーション不足でした。
神戸 三浦監督 試合後コメント
総評
遠路、ゴールデンウィークで交通状況があまりよくない中、来てくださったヴィッセルのサポーターに感謝いたします。そして我々が来たときに温かく出迎えてくれたこと、非常に嬉しく思いました。
ゲームの方は開始すぐに得点が入りました。そこから前線の選手にうまくボールが入った時にはいい攻撃ができていて、悪い立ち上がりではないと思いました。
ただ、途中からやや受け身になり、ボールが後ろ、横、あるいはボールを受けた選手が3回も4回もボールをコントロールして時間を掛けているうちに自分たちのペースが崩れ、その時間帯にコーナーキックから同点にされた。ただ、今までならそこで頭を下げるところだが、すぐに2点目を取れた。いい形で前半を終われたと思います。
後半に関しては、受け身にならずに3点目を取りに行こうと、実際選手は3点目を取れる場面をたくさん作りだしてくれました。だが、残念ながら3点目が取れず、同点ゴール、カウンターを自分たちのミスから食らってしまった。そこからは両チーム点を取りに行きましたし、湘南のよさ、縦に速い攻撃でペースが相手に行ってしまったと思います。
個人的には、やはり3点目を取って終わらせることが必要なゲームだったと思います。ですからディフェンスも悪かったし、攻撃も3点目を取れず、やはり後悔の残る、勝点2を失ったようなゲームだったと思います。選手はもちろんファイトしてくれたが、例えば2点取れば上位のチームは間違いなく守り切ったと思うし、そこのレベルアップは必要だと思いました。
質疑応答
-大久保選手の足の状態は?
足を攣ったということで、問題ないと思います。次の試合も出ると思います。もう今日はテーピングも外したし、フェイスガードもドクターとの話し合いで取ってプレーしました。
-2度リードしながら守り切れなかったのは守備に課題があるかと思うが?
2点取られるというのは守備に課題があります。試合数と同じ失点数が上位に食いついていくためにひとつポイントになりますが、セットプレーで1点目は簡単に入れられた。2点目は自分たちが取られてからのカウンターだったと思うが、まだ及第点ではもちろんないと思います。
ただ、それは守備の選手だけではなく、守備はチーム全体でやるものですから、まだまだレベルアップの必要があると思います。
-最下位を抜け出すには今後どうしたらいいと思うか?
勝点を取るしかないと思いますし、今の時点で順位表を見てもらえればわかりますが、あまり差はない。私自身が目標にしているのは、シーズン最初に勝点50と言いましたが、それに付随して言うとだいたい6試合で9点、最低8点がアベレージ。
だが、それには達していないので、不満足な状態で来ていると思う。残留争いを考えてはいないが、35から40あればまず大丈夫なので、試合数と同じぐらいの勝点を積んでいれば抜け出す可能性は十分ある。やはりこういう感じでゲームを落としているのが現状です。例えば鹿島などは1点先制すればほぼ9割方勝てるチーム。我々は得点も欲しいし、今日のようにせっかく2点取っても守り切れないということについては、レベルアップが必要だと思います。
-今日2ゴールの都倉選手の評価は?
FWですから2点は及第点だと思いますが、彼はもっとレベルアップできる選手だと思っています。日本の中では数少ないポストプレイヤーなので個人的には期待していますが、細かいところをよく観察するともっと必要な部分はあると思う。結果が出始めたので、ポジティブに改善していければと思います。
-宮本選手の評価は?
最後に危ない場面を救ってくれたり、ゲームに落ち着きをもたらしてくれたりしたと思っています。特に心配はしていませんでしたが、安定したパフォーマンスだったのではないかと思います。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
非常に暑い天候の中で、しかもスケジュールとしてはタイトな中で最後までよく頑張ったかなと思います。そうしたパワーが出たのもサポーターが一生懸命応援してくれたのかなという感じはしております。
最初に失点して、追いついてまた失点して追いつくという常に劣勢の状態でしたが、最後の我々が点を取ってからは逆にエネルギッシュなプレーができたかなと思ってはおります。この勝ち点1をこれからも大事にして、上へと行けるように頑張っていきたいなと思っています。
後半のターニングポイントは都倉のシュートがパチンコみたいになりましてフィーバーできなかった所でしょうね(会場 笑)
質疑応答
-中3日、2日間の非公開練習でメンバー編成に苦労したと思うが?
ゴールデンウィークですし、いつも応援してくださるサポーターが練習場に来て、頑張ってくださいという言葉をくれたり、選手にプレゼントをくれたりする機会もあるわけですが、苦渋の思いで2日間非公開にしました。サポーターが一番喜ぶのは勝点3を取ることだと自分に言い聞かせてこの2日間やってきました。
出場停止や怪我で色々と厳しいですが、山口が怪我から戻ってきてぶっつけ本番というやつですが、冷静に、まあ冷静なのかよくわかりませんが、落ち着いてプレーできたと思います。ありがたいことに次の節、我々はジャンプアップして7月に移行したので、この日程をうまく利用したい。J1は前期が終わるまで1試合となりましたので、それとナビスコカップ杯を戦いたいと思っています。
-坂本選手と阪田選手の見通しは?
阪田は骨には異常がなかったのですが、ダメージの大きい捻挫ということで、まだ歩行ができずに松葉杖を借りている状態ですので。あ、しまった。ガンバ戦、出られます(会場笑)。難しいでしょうね。坂本は松葉杖をついているので難しいです(会場笑)。ウソも方便です。
-ハン選手を先発から下げて永田選手を先発させた理由は?
中盤でリズムを作りたかったのと、今日は最初、後ろを3枚にしたものですから、外のポポや左で出た大久保が中に入った時の受け渡しや受け取り、確認作業について言葉の問題もあり、選手同士の中でストレスが溜まるのではないかという点が正直あると思います。
個人のパフォーマンスとしては良くもなく悪くもないんですが、まだプレースピードや切り替えの速さが足りない部分があるので、グギョンに関しては話をしながら徐々にJ1仕様になってくれることを期待しています。
-今日の2失点は課題が残ると思うが、今後に向けてディンフェンスの問題をどう考えていますか。
そうですね、去年も対峙した都倉ですので、あまりにもひとつは簡単に、たぶん最初のシュートですよね、やられたかなと思っています。それで目が覚めたと思ったら目の覚めていない選手が何人かいた。試合を見ていて、ビルドアップの時にふたりがちょっと近いかなと。アンバランスなところがあったので、後半から代えようと思っていたらやられてしまったと。これは私の反省点でもありますが、我々がコーナーから点を入れた時に代えるタイミングがなかったわけではない。
でも、やはり難しいですね。結果論から言えば、あの場面でもう少し整理していれば2点目の失点はなかったかなと思うと選手を責めるのではなく私は今、自分を責めています。
-1試合で勝点1ならほぼ残留に近づくが、10試合で勝点9はよくやってるほうか?
今年のJ1リーグは上と下の格差があることは否めない。それをどう考え、これからどう生かしていくか。中断期間でしっかりと考えていかなければいけない。下位のチームは全体的に経済力のあるチームなので、私はビビッております。我々はそういうチームではないので、選手を鍛えて、質量ともに上げていくしかないと思っています。今まで何とか食らいついてるという感じはしますが、もう一皮むけなければ我々の本来の目標は達成できないかなと感じています。
-前半、神戸にボールを回されてなかなか前線にボールが入らない状況が続いたと思うが、そのあたりはもっとアグレッシブにという思いがあったか?
前半は向こうにボールを回されてしまったかなと。我々のビルドアップはハーフラインあたりでつまらないミステイクをしてショートカウンターをされてもおかしくない場面がたくさんありました。
後半はそういうところを話して、何のために豊(田原)がいるんだと、何のために前に3人いるんだというところをもう一度見直して、ボールを入れることを意識し、ちょっとずつ改善されたと思います。最後のところで、いいところまで行ったが、シュートがへなちょこだったり、最後のところで焦ってしまったりという面が見られましたね。
-神戸がボッティを起用して、都倉選手の1トップだったが、想定していましたか。
ボッティが出てくるかなとは思っていました。大久保を左にしてきたのはちょっと驚きでしたが、恐らく我々が後ろ4枚で右のサイドバックのところに誰が出ようが1対1の対応などで大久保の方に優位性があると向こうが見越したのではないかというのと、ボッティがさほど運動量のない選手なので真ん中にいることでうちの田村とのマッチアップを向こうが望んだというところだったと思います。
今までずっと2トップでやってきたのを変えてまで、向こうとしても我々のディフェンスラインに脅威を与えたかったのかなとは感じています。結果的にはイーブンだったかなという感じはします。