2010.05.01
2010Jリーグ ディビジョン1 第9節 試合結果
2010Jリーグ ディビジョン1 第9節
2010年5月1日(土)16:05キックオフ 等々力陸上競技場
- 4
川崎フロンターレ
|
1 前半 2
3 後半 0 |
- 2
湘南ベルマーレ
|
16 >> 19 |
勝点 |
8 >> 8 |
37分 34 レナチーニョ
68分 34 レナチーニョ
73分 8 小宮山 尊信
89分 14 中村 憲剛 |
得点者 |
29分 11 阿部 吉朗
39分 8 坂本 紘司 |
出場選手
シュート数 |
選手名 |
背番号 |
ポジション |
背番号 |
選手名 |
シュート数 |
0 |
川島 永嗣 |
1 |
GK |
GK |
1 |
野澤 洋輔 |
0 |
0 |
森 勇介 |
19 |
DF |
DF |
5 |
臼井 幸平 |
1 |
1 |
井川 祐輔 |
4 |
DF |
DF |
6 |
村松 大輔 |
0 |
0 |
寺田 周平 |
13 |
DF |
DF |
14 |
阪田 章裕 |
0 |
3 |
小宮山 尊信 |
8 |
DF |
DF |
24 |
小澤 雄希 |
0 |
0 |
谷口 博之 |
29 |
MF |
MF |
7 |
寺川 能人 |
2 |
5 |
中村 憲剛 |
14 |
MF |
MF |
2 |
田村 雄三 |
0 |
5 |
田坂 祐介 |
6 |
MF |
MF |
15 |
ハン グギョン |
1 |
2 |
ヴィトール ジュニオール |
11 |
FW |
MF |
8 |
坂本 紘司 |
1 |
7 |
レナチーニョ |
34 |
FW |
FW |
11 |
阿部 吉朗 |
5 |
1 |
黒津 勝 |
7 |
FW |
FW |
9 |
田原 豊 |
1 |
|
– |
杉山 力裕 |
28 |
GK |
GK |
32 |
松本 拓也 |
– |
– |
伊藤 宏樹 |
2 |
DF |
DF |
26 |
古林 将太 |
0 |
– |
佐原 秀樹 |
3 |
DF |
DF |
30 |
島村 毅 |
0 |
0 |
横山 知伸 |
18 |
MF |
MF |
21 |
永田 亮太 |
– |
– |
木村 祐志 |
22 |
MF |
FW |
18 |
新居 辰基 |
0 |
1 |
楠神 順平 |
16 |
FW |
FW |
27 |
中山 元気 |
– |
1 |
登里 享平 |
23 |
FW |
FW |
36 |
三平 和司 |
– |
- 77分
- 16 楠神 順平 ■反スポーツ的行為
- 82分
- 4 井川 祐輔 ■ラフプレー
- 86分
- 14 中村 憲剛 ■反スポーツ的行為
|
26 |
シュート |
11 |
8 |
GK |
18 |
7 |
CK |
2 |
19 |
直接FK |
14 |
1 |
間接FK |
2 |
1 |
(オフサイド) |
1 |
0 |
PK |
1 |
|
- 45分+1
- 24 小澤 雄希 ■反スポーツ的行為
- 65分
- 5 臼井 幸平 ■著しく不正なプレー
- 82分
- 30 島村 毅 ■反スポーツ的行為
|
得点経過
- 37分
- 34 レナチーニョ
- 中央 29 → 左 11 ~ ↑ 中央 34 右足S
- 68分
- 34 レナチーニョ
- 右 19 ↑ 中央 16 ヘディング 相手DF こぼれ球 34 右足S
- 73分
- 8 小宮山 尊信
- 右 14 ~ ↑ 中央 相手DF クリア 8 ~ 右足S
- 89分
- 14 中村 憲剛
- 右 6 ↑ 左 23 ~ → 中央 14 右足S
|
- 29分
- 11 阿部 吉朗
- 中央 7 ~ → 右 5 ↑ 中央 11 右足S
- 39分
- 8 坂本 紘司
- PK 8 左足S
|
[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
- 62分
- 29 谷口 博之 → 16 楠神 順平
- 74分
- 11 ヴィトール ジュニオール → 23 登里 享平
- 90分
- 34 レナチーニョ → 18 横山 知伸
|
- 35分
- 14 阪田 章裕 → 30 島村 毅
- 67分
- 8 坂本 紘司 → 26 古林 将太
- 75分
- 15 ハン グギョン → 18 新居 辰基-
|
開催データ
[入場者数] 19,423人 [天候] 晴、弱風 [気温] 19.5℃ [湿度] 32% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 河本 弘 [主審] 高山 啓義 [副審] 平野 伸一 [副審] 戸田 東吾 [第4の審判員] 前島 和彦 [記録員] 加藤 渉
湘南 反町監督 試合後コメント
簡単に言いますと、フロンターレさんの個人技にやられてしまったかなという感じはしましたね。
この1週間、1対1のディフェンスというところの話をしてやってきたのですが、ゲームが徐々に経過していくとそういうところがほころびとなって出てしまったという感じがしました。
一人少なくてもうまく守る方法をモウリーニョさんに教えてほしいなと思いました。(会場 笑)
●質疑応答
–臼井の退場とその後3失点したことは相関関係があるのか?意気消沈したようには見えなかったが?
一人ケガでいなくなって、ちょっとしたリズムがとれなくなって、後ろが結局先発の4人のうち2人替えなければいけない状況になって少し浮足立ってしまったかなと思います。
やはり数的不利になるとうちのMFがかなり長い距離を横パスで走らされている状況になってしまったので、それが連鎖的になった感じはあったと思います。
そんなにディフェンスで慌てる必要はなかったが、例えば少し我慢しきれずにファールしてしまって、そのファールかどうかわからないけど、FKを与えてそのこぼれ球というのもありましたのでその個人の力というのはセットプレーも含めて露呈してしまったかなと感じています。
–試合は90分だが前半の45分については狙い通りできたのか?
そうですね。我々の持っている力は前半から出せていたと思います。もちろん皆さん見てのとおりまだまだ個人の質というのは高くはありませんけど、ひとつになってボールに食らいついていくとかチャンスとみるや飛び出していくとかそういうところはできていたんですけど。
後半はリズムできないままにどんどん試合が進んでいってしまったかなと思います。
–退場になった直後に同点になったが、その時に言葉での指示はあったのか?
まずは交代選手をすぐに入れたのでダブルボランチにして、田原を一番先頭にして4-4-1という形で6人でうまく最後のところを守ろうというのはありました。
それと、阿部と寺川のところで、少ないチャンスでカウンターを狙おうと思っていました。
川崎の交代で入った選手がスペースと時間があったからか、楽しそうにプレーしているのがちょっと寂しかったですけど、我々の交代で入った選手はあまり楽しそうではなくて残念でしたけど。
–ミドルシュートが多かったり、長いパスが多かったようだが?
パワーのシュートは意識させました。FKも同様です。
あとは最終ラインにあまりスピードがないので、そこはひとつ狙い目だなと。
阿部がダイアゴナルで狙うというのはいくつか実現することができたと思います。そのあたりは出し手と受け手がシンクロして裏にボールを運ぶことができたんですけど、ただそればっかりになっていると単調になってJ2のサッカーになってしまうので、我々はJ1のサッカーを目指しているので、そういうのもありながら、パスワークを多くしていきたいと思います。
–阪田のケガの見通しは?
ちょっと難しいでしょうね。フロンターレさんもけが人が多いですが、我々も紅白戦ができないくらいの人数になってしまう。ちょっと頭が痛いですけどユースの選手を呼んだりしてやらなければいけないという苦しい事情になっています。ただ敗戦はけが人のせいにはできませんから、私の責任だと思っています。
–全体として内容がすごくよくなっていると感じるが?
うーん。負けてよくなっているというのは矛盾しているんですけど、ゲームをやっていく度に少しずつ良くなっているとは思っています。それはJ1のスピードとかプレッシャーの速さとかそういうものに慣れてきた。慣れてきたからどうするかというのを選手たちが感じているというのはあるでしょうね。
ただ、我々はボールを動かす力ですとか、中盤でまだ足りないところがありますので、そういうところが向上していけば攻撃にもう少しエネルギーを費やすことができるんじゃないかと思います。やられましたが、頭を下げてもしょうがないので、次にすぐ子どもの日に試合がありますので、たくさんの子どもが喜んでくれるようなサッカーをしたいと思います。
選手コメント
【坂本紘司】
今までのアウェイゲームの中では前半から点をとりにいこうという姿勢が出ていたし、それが前半の2点に繋がったと思う。今までのゲームから経験したことを修正してトライした前半でした。今季の今までのアウェイゲームの中では一番いい試合の入り方だったと思います。
(一人少なくなったりケガ人が出ましたが?)いろんなアクシデントが起きるのはサッカーではよくあることだし、いろんな状況になっても冷静に対応できるようなチームにしていくことが大事だと思う。少なくなったから負けましたということにならないようにしたい。
全体的には1対1の対応をもっと粘り強くやれれば、後半3点もとられることはなかったと思う。
今日の試合もしっかりと経験として、チームの力にしなければと思います。
(サポーターに向けて)応援してくれている人たちの気持ちは痛いほど感じるし、試合後にずっと歌ってくれたことは、何があっても諦めないという意思表示をしてくれたのだと思う。選手も本当に同じ気持ちだし、そうやって諦めずに応援してくれるサポーターにまた強い気持ちで臨む姿を見せたいと思います。
【寺川能人】
(前半、いい形で戦えていたと思いますが?)試合は90分あるわけなので、最初がよくても最後終わった時にどうなっているのかということが一番重要。前半の戦いを長く続けられるようにならなければいけないと感じています。
(後半は一人少ない中でしたが?)退場はよくあることなので、そうなった時にどうするかということですね。
やろうとしていることは少しずつだけど活きてきていると思います。ただ、今日はプレーの精度
は全然よくなかったと思うのでもっと質を上げていかなければいけない。
【阿部吉朗】
勝ちたかった。絶対に勝点3をとりたいと思っていたので残念です。
いい形で前半を終えられたと思っていました。自分たちのペースでできているという手ごたえはありました。
(見事なシュートでした)マイナスぎみのボールがきたので身体が勝手に反応しました。
10人になってから、こう守ろうというのはあったと思いますが、声がなかなか届かず自分たちでもっと声を掛け合えばよかった。その前に失点をしてしまったのも痛かった。みんなで話し合う課題かなと思います。
ただ、下を向いても仕方がないのでまたいいイメージを持って次のホームでの神戸戦に向かいたい。僕自身は今痛いところがないですし、そういう状態でサッカーができることは幸せなことだと感じています。
【田原豊】
悔しい試合でした。
でも今日の試合でいいところも出せたと思うし、J1らしい戦いもできてきていると思う。
前半はうちのリズムでできたと思うしACLに出るようなチームに対して自分たちのサッカーができたことは自信にしたい。
ただもちろん、結果として負けたことは事実。10人になってどうするかというところで勉強にもなったので、結果を受け止めて次に繋げなければいけないと思っています。
【島村毅】
急な交代でしたが慌てずに入れたと思います。
(フロンターレの攻撃は?)1回1回の攻撃に迫力があって決定機が多かったように感じました。
10人になるとそういう機会がまた増えたと思います。
(笛が多かったように感じたが?)フロンターレはリスタートが早いのでそういうところは集中を切らさずにやれていたと思う。
本当に勝ちたかった。自分たちに点が入ったらいい形で守備も連動できていたし手ごたえがあった。それだけに残念です。逆境でも我慢し続けることが重要だと感じています。
川崎 高畠監督 試合後コメント
ACL北京遠征から敗戦して帰ってきたんですけど、非常にハードなスケジュールの中、前半に1-2で負けている状況で追いかける事になったんですが、よく後半逆転してくれたかなと思います。それはこのホームでしっかりといつも変わらぬ声援で選手の後押しをしてくれたサポーターの力があったからこそだと思います。サポーターには本当に感謝しています。
このハードなタイトなスケジュールの中でしっかりと結果を出してくれた選手たちにも本当に感謝しています。
●質疑応答
–前半1-2で終了して、相手が当然守備を固めてくる状況を予想したと思うがそれに対してどうこじ開けようと考えていたのか?
前半からサイドを起点に攻撃を組み立てていきたいということで、サイドの崩しは前半から出来ていたので、あとはそこのクロスの精度。相手がリードしているので中は固められているので、そこの入りですよね。漠然と入らずにしっかりと、工夫して入っていこう。そこに狙いを持って、クロスも合わせようというところを徹底していこうと。あとはカウンターのところですよね。うちが点を取りに行ったところでカウンターは怖いので、リスク管理をしっかりしていこうと。前半から攻めの形はできていたので、そこは自信を持って焦れずに外から崩していこうということで送り出しました。
–途中で楠神と登里を入れていますが、彼らに期待していたプレーは?
2人ともサイドでスピードを生かしてからの突破が特徴なので、あくまでも1人相手が少ない状況の中でもでしっかりと外から行きたいと。ということでサイドからの突破を期待して送り出しました。
–反町監督が個人勝負でやられてしまったと話していたがフロンターレは個人勝負なのか?
それもひとつの手ではありますよね。引かれた相手に対して、個ではがしていくということも必要です。ただやはりベースになっているのはグループであり、チームであるということ。しっかりとカウンターで、奪ったボールを縦に速く。スピードのある突破できる個が揃っていますから、それを狙う。それをやった後にしっかりとボールポゼッションしてサイドに持っていく。そこのところで、ビルドアップ、ポゼッションの中心になるのが、中村憲剛であり、その中心に中盤を作りながら、サイドを崩していきたい。
FWの個のドリブルだけでなく、今日などは小宮山がいつもフェイクでパスを出してもらえずにいたのですが、そこのところもしっかりと使ってあげようと。サイドバック、森、右サイドも非常にオーバーラップをかけますから、そこのところをしっかり使って厚み、幅をもって攻撃を組み立てていきたいということは常に言っています。あくまでもパスで崩す3人目の動きで崩す形と、最後のところは個で仕掛けていくというのもうちの特徴なので、そこの兼ね合いをしっかりと状況を見極めてやっていこうということで、トレーニングと試合をやっています。
だから僕自身は、フロンターレの攻めの形がドリブルだけということは思っていません。あくまでもコンビネーションで崩していきたい。サイドから崩して点を取りたいということを理想として、継続してやっていきたいと思っています。
–中村憲剛がボランチだったが今年初めてか。メンバーが揃ったときにもあのポジションで使う予定があるのか?
4-3-3でスタートしたんですけど、出る選手の特徴を生かして、稲本が怪我したので、谷口と中村のところ、あと田坂ですよね。このところを考えたときに、ヴィトールも使うにあたってのメンバー構成、システムでダブルボランチでいったほうがいいなということで。それで中村をボランチで使っています。彼に期待することと谷口に期待するものは違うんですけども、谷口は体の強さを生かしたディフェンスをしっかり。中村がしっかりとビルドアップのところで中盤のボール、パスワーク、ボールポゼッションで中心になる。狙い通りに働いてくれたと思います。彼がいるいないではうちのポジション率がかなり違うので、そういう意味では戻ってきて非常に中盤でのパスワーク、選択肢は増えたかなと思います。