馬入日記
【馬入日記:12月23日】「最高の景色が見られるよう」山田直輝選手インタビュー
約1ヶ月半の中断期間を経て、いよいよ明日、天皇杯準々決勝の大宮アルディージャ戦を迎えます。
明日の会場となるNACK5スタジアム大宮は、来季のJ2降格が決まった悔しい記憶の残る場所。しかし「34試合あるうちの1試合がたまたまあのスタジアムで、相手がたまたま大宮だっただけだと思っています」と山田直輝選手は冷静に話します。
「完全に別の試合になると思っています。チャレンジャーという気持ちは持っていないといけないですけど、相手を尊敬しすぎるのも良くない。同じ舞台で戦っていたチームですし、勝ちたいという気持ちは大きい。ただそこに『降格が決まったスタジアムだから』とか、そういうふうには特に思っていないですね」
この1ヶ月半、チームは休息を取った後、ベトナムへ渡った選手、日本に残った選手とそれぞれの場所で一層の成長を重ねてきました。山田選手もこの期間の意味を身をもって噛み締めます。
「この期間にサッカーができるのは、日本のプロチームでも8チームしかないですし、そういう大事な期間に少しでも自分が成長できるようにと思って過ごしてきました。単にゲーム勘を取り戻すためとかではなく少しでもうまくなれるように。ベトナムに行っていた選手は優勝という結果を残してきてくれましたし、日本に残っていたメンバーはそれによって危機感が高まっていたのもの事実。合流した時も温度差なくできたと思うし、刺激になったことは間違いありません。改めて良い競争ができたと思っています」
それらの成長も競争も、全ては元日に向けた次の一歩、大宮との戦いに向けてのもの。鍵を握るのは「我慢強さ」。
「この前の対戦では先制点を取られて相手のリズムになってしまったので、どれだけ我慢強くできるかが大事になる。明日の試合は90分でも120分でもPKでも、最後に相手より1点でも多く取れるように、勝つことを大前提に湘南らしいサッカーをできればと思います」
山田選手にとって、元日まで勝ち進めば初めてとなる決勝の舞台。「1月1日の舞台に立ちたい。1月1日に、最高の景色が見られるように、まずは明日の試合を頑張りたい」と、頂を見つめながらも地に足をつけます。明日の大宮は快晴の予報。冬晴れの夕暮れに、歓喜の声を共に響かせましょう!