馬入日記
【馬入日記:12月17日】「もっとレベルの高い戦いに」山根視来選手インタビュー
天皇杯準々決勝大宮戦まで残すところあと1週間となりました。
徐々に寒さかが増していく馬入ですが、練習の熱は相変わらず下がらない日々が続いています。
指名選手が参加していたBTVカップを優勝で終え、遠征メンバーは13日の帰国後2日間のオフを挟み、チームは16日から全体が再集合。ベトナム遠征を「きつかったけど、楽しかったです」と話す山根視来選手も昨日の練習再開から今日の練習試合に早速出場。天皇杯に向けアピールを続けているところですが、少しベトナムを回顧します。
「ベトナムは相手もそうですけど、それ以上に環境の難しさを感じました。(中1日の)試合の間隔やグラウンドですね。ボールを止めることにはすごく気を遣ったんですけど、それでも何回もミスしてしまいました。相手のプレッシャーがあまりなかった中で、逆にゴール前は相手がすごく密集していて、そこでトラップミスをするとボールを奪われてしまうということは大会を通じて全員にありました」
大会全試合をひとつの会場、ピンズオンスタジアムで実施していたこともあり、試合を追うごとにタフなグラウンドコンディションになっていったBTVカップ。難しいピッチの中で、山根選手は「最後の精度」を意識してゲームに臨んでいたそう。
「いつも『最後の精度が足りない』と指摘をもらっていたので、今回はドリブルでどれだけ突破するとかそういうことではなく、そのあとのクロスでどれだけゴールに繋げられるかや、自分がシュートを打って決めきるということを意識していました。ただ自分の記憶ではクロスが味方に合ったシーンが一度もなかったので…目標に対してはできたという手応えはないですね」
とはいえ優勝の懸かった決勝戦では後半アディショナルタイムに印象深い勝ち越しゴールをマーク。「延長になると体力的に相当きつかったので」とおどけていましたが、最後の最後に仕事をしてくれました。
今年大卒1年目でルーキーイヤーの山根選手ですが、今遠征ではチームの成長も感じていました。
「レンタルから一時的に戻ってきている選手や練習生などがいたり、経験ある選手もいたりと様々で、最初は普段ベルマーレでやっているサッカーをなかなか合わすことができませんでした。それでもみんなでカバーし合って、誰かがボールを奪われたら他の選手が奪い返したり、マイナスな声を出さずに前向きに戦えるようになりました。そういう部分は成長があったと思うし良かった点かなと思います」
帰国から間もないですが、天皇杯の戦いは目前です。BTVカップも天皇杯への通過点として臨んだ大会。想いは当然天皇杯に向きます。
「ベトナムでアピールできなかったら天皇杯のメンバーに入れないと思ってプレーしていましたし、ここからはもっとレベルの高い戦いになる。試合までの残りの練習でまたアピールして天皇杯に出場して、今度は天皇杯で点を取りたいですね」