馬入日記
【馬入日記:11月30日】「もっともっと」梶川裕嗣選手インタビュー
チームは今日からいよいよベトナム遠征。今朝5:00に馬入を出発し、一路ベトナムへ飛び立ちました。選抜されたメンバーでBTVカップを戦ってまいります(概要はこちら)。
そのメンバーの中には今季のJ1リーグ戦終盤からゴールマウスを守った梶川裕嗣選手の名前も。「ベトナム行きたかったんで良かったです!」と意気込む梶川選手。「試合が多くありますけど当然勝ちたいですし、良いトレーニングと良い試合をしてきたいです」と、天皇杯準々決勝に向けて改めて成長を期す言葉をくれました。
東海学園大学を卒業後湘南に加入し、今季3年目となった梶川選手。気づけばGKの中では最古参の選手となりました。
「今年は僕がGKの中では1番の古株でしたし、湘南のサッカーを1番理解しているのは自分だと思って臨んだシーズンでした。モチベーション高く入れましたし、試合に出たいと思って入ったシーズンでした。だから去年までの2年間で学んだことをチームに還元していきたかったですけど、結果としてはこうなってしまいましたし、振り返ると個人的にもっとやれたんじゃないかと思います。シーズンの最初から、チームが苦しい時、そういう時にもっと貢献できるようにしたかったです」
これまで以上に強い想いを持って臨んだシーズン。しかし一枠を争うGKの中で、なかなか出場機会を掴み取れない苦しい時期が続きました。
「信頼を勝ち取れていなかったです。トレーニングのところから含めて、スタッフからも選手からも。練習や練習試合を重ねた中でも足りないものがあったからの結果だと思います。良くない意味でまだまだだなと考えたり、試合に出られない状況が当たり前になってしまいそうな時期もありました。考え方が良くなかったですね」
それでもJ1リーグ2ndステージ第16節甲府戦で、自身初となるJリーグ戦のピッチに立つチャンスを掴みました。人知れずもがく時間を過ごしながら、それでも気持ちを落とさず続けて来られた影には、常に成長を支えてくれる人の存在が。
「曺さんと誠一さん(齋藤誠一GKコーチ)は練習でのワンプレーワンプレーからずっと見てくれていたんで、気持ちは切れませんでした。そういう意味では紅白戦で気が抜けたプレーをすればすぐ代えられてしまうこともありましたし、ただそれだけ見てくれている人がいるからそれは裏切れないなと。だからこそ試合に出られない時は本当に自分の力が足りないのだと感じましたし、ありがたかったですね」
その視線があったからこそ巡ってきたチャンス、そしてそれをしっかり離さなかった梶川選手。それでもGKの競争は続きます。
「天皇杯に出る選手はまだ誰も決まっていませんし、まずはベトナムでしっかりアピールできるよう頑張りたいです。今年のGKはそれぞれに良さがあると思うんで、お互い盗み合いながら12月24日まで高め合って行きたいです」
成長を志すのはチームも同様。元日に向け、言葉に力が入ります。
「大宮には今年勝てていませんし、反対の山にいるFC東京にも川崎Fにも勝ててないですよね。決勝まで行くにはそういうチームに勝っていかないといけないですし、そういう意味でGKだけじゃなくチームがもっと良くなっていかないといけない。試合もで残り1ヶ月、その先も含めて『もっともっと』という想いでやっていきたいです」