馬入日記
【馬入日記:11月26日】「皆さんのおかげ」神谷優太選手のルーキーイヤー
トップチームは12月24日の天皇杯大宮戦に備え、しばしの休息期間をとっています。
とは言え明日からはベトナム遠征に帯同する選手を中心に再始動し、来るべき戦いに向け着々と準備を進めてまいります。
そんな中、チームの全体トレーニングからは離れ、リハビリに励むのは神谷優太選手。
参加したU-19日本代表チームが優勝を果たしたAFC選手権で負傷を負ってしまいましたが、帰国後は復帰に向け黙々とトレーニングを続けています。チームの戦いはまだまだ続きますが、青森山田高校から加入したルーキーイヤーをここで一旦振り返ります。
「かなり成長を実感できたシーズンでした。高校の時も意識していない訳ではなかったですけど、やっぱり私生活からフィジカルやコンディションのことを強く意識するようになりましたし、そこが学生とプロの違いだなと思いました。サッカーに対する考え方が変わったシーズンだったと思います」
プロ1年目ながらJ1リーグ戦で14試合、天皇杯を含めカップ戦で5試合に出場。2ndステージ第2節の新潟戦ではアシストをマークし、ナビスコカップ(現ルヴァンカップ)グループステージ甲府戦では曺監督にキャプテンマークも託されました。「色んな経験をさせてもらった」と本人も語るシーズン、印象に残っているのはやはりデビュー戦だと言います。
「開幕からスタメンを取るんだとシーズンに臨みましたけど、そんなにはうまく行かなかった。ただデビュー戦になった浦和戦のファーストタッチで気持ちが変わりました。『やれる』と思いましたね。あの試合で手応えと自信を掴めたと思っています」
その後はU-19日本代表に選出される機会も増え、チームと代表の二足の草鞋を履くサッカー生活に。2017年には日本代表としても2007年のカナダ大会以来の出場となるU-20ワールドカップが待ち受けます。
「メンバーに選ばれる前提でやる気持ちでいますし、大会がどのくらいのレベルになるかはわからないですけど、海外の試合を見ていれば同い年や自分より若い選手が活躍しているので、そういう選手に負けていられない。今はまず早く怪我を治して、少しでもより技術や知識をつけて、世界に負けないサッカーをしていきたい。今はリハビリなのでフィジカルの部分をあげるようにしていますけど、世界のサッカーは日々進化しているので、そういうところから遅れないように自分も進化させていきたいです」
U-20での戦いもさることながら、当然ベルマーレでの飛躍にも意気込みます。
「今年は若い選手の中でもいろんな経験をさせてもらいましたし、来年は若手の中でも前を歩いていかないといけないと思います。もちろんベテランの選手や中堅の選手の中でも中心を担うような存在になっていかないといけないと思いますし、目に見える結果に来年はこだわっていきたい。得点やアシストに貪欲にこだわって、自分の存在を表していきたいです」
常に上を見据える神谷選手は、それでも自分の足元を見誤ることなく成長のために日々を過ごします。「皆さんのおかげで本当に良い経験をさせてもらえた」と改めて振り返る1年が、来年の飛躍のためのジャンプ台に。今後の神谷選手の成長にもぜひご注目を。