馬入日記
【馬入日記:10月28日】「戻ってきたなと思われるよう」菊地俊介選手インタビュー
10月22日の大宮戦の結果、チームは来季をJ2で戦うことが決定しました。
今季も昨季と変わらぬ温度を保ち続け、馬入で汗を流してきたチームですが、この大宮戦も後半の反撃は及ばず敗戦という結果に終わりました。
それでもこの日、ピッチにあの男が戻ってきました。
菊地俊介選手。
3月に負った前十字靭帯損傷の負傷から約7ヶ月ぶりに戦線に復帰。アカデミー時代に所属した大宮の地で復活の一歩を踏み出しました。
「これだけ長くサッカーから離れたことはこれまでなかった。ピッチに立った時はサポーターの方々の声もいつも以上に聞こえて『帰ってきたな』という感覚だった」
くだんの復帰戦を菊地選手はこう振り返ります。
ピッチに送り出されたのは68分、チームは3点のビハインドを背負った状況。
「曺さんには『リハビリの苦しさをぶつけてこい』と言われてピッチに入りました。ただ入った時はチームが負けている状況だったので、自分のことと言うようりもとにかくチームが勝つプレーをしようと考えていました。正直(膝の状態に)不安がなかったわけではないですけど、公式戦だと当然気持ちが入るし、テンションも上がるので、プレー中は全然気になりませんでした」
あくまでチームの勝利だけを考えていたと言う菊地選手。しかしリハビリ期間が長かっただけに、その思いはひとしおだったはず。リハビリ期間も周囲の想いはひしひしと感じていました。
「装具が取れた時や、ボールが蹴られるようになった時には『装具取れたんだね』『ボール蹴られるようになったんだね』とサポーターの方にもいつも声をかけてもらったいた。曺さんや他の選手もリハビリの選手には声をかけてくれていたんで、そういうところからは待ってくれているんだなというのはすごく感じていました。チームが苦しい状況でそうやって自分に気を遣ってくれていたんで、自分がチームに戻った時は恩返しをしないといけないと思っていました」
リーグ戦は残り2試合、加えて天皇杯の戦いがチームにはつながっています。
「最後までプロらしく戦うことが必要だと思っています。個人的には今シーズンあまり試合に出られていないので、少しでも良いプレーをして『戻ってきたな』と思われるようにしたい。天皇杯は元旦まで行きたいですね」
今日の甲府戦。菊地選手の出場が叶えばホームでは3月20日の浦和戦以来の出場となります。
ホームの多くのサポーターの前でのプレーも意気込む菊地選手。ぜひ今季最後のホームゲーム、スタジアムで選手の姿を観にいらしてください!