監督・選手コメント

J1リーグ2ndステージ第9節 鹿島vs湘南 試合後監督・選手コメント

監督コメント

曺監督 総括
曺監督

お疲れ様でした。
8月の夏休みでたくさんのお子さんの声援も聞こえていましたし、その中でカシマスタジアムというすごく雰囲気の良い、ピッチとサポーターが一体となれるスタジアムでアントラーズさんとできるということを楽しみにしていました。
我々は最近勝ちがないままここに乗り込んできましたけど、決して相手の攻撃を受けに回るような戦いでなく、自分たちから湘南らしくやっていこうと前節の反省も踏まえて臨みました。
今日ギリギリまで先発メンバーを悩みましたけど、このメンバーで行こうと決めてやったことに後悔はないです。
出たメンバーは、気持ちが入りすぎて過呼吸になってしまった英二郎(武田)も含め、こういう選手たちが湘南にいるということが、周囲の皆さんに怒られるかもしれないですけど、すごく価値のあることだと思っています。
彼らが伝統ある、1stで優勝した鹿島さんに対して一歩もひるまず最後まで戦ってくれたことを評価というか、寄り添ってやりたいと思います。
コントロールしようがない勝敗というのは我々は勝敗の確率を上げるために、ピッチ内外含め細かいことを自分たちではやっているつもりですけど、神様にはまだ足りないと言われていると思いますし、ただ実際に我々に勝点1も与えてくれない何かの力がこのカシマスタジアムの中にはあったのかなと認識しています。
鹿島さんはパス4本以内でシュートに行く力とか、カウンターアタックもしくはカウンターを受けた後の逆カウンターの力が非常にあって、前半から非常に鋭い攻撃を仕掛けられました。
ただ今日は久しぶりに出たタンドウ(ベラピ)も含めてDF陣がゴールに鍵をかけてくれていましたし、彼らの喉元に突き刺せなかったですけど、その手前まで入るようなサッカーは出来たと思います。
後半相手の足が止まってきた時に最後のジネイのヘディングシュートも含めて、なんとかそこでクロスからとかミドルシュートとかでこじ開けたかったですけども、そこが達成できなかったのは本当に自分の力不足だと思います。
ただ負け続ける中でも、ずっとエネルギーを出している選手の頑張りというのは、観ている人がどう思うかはわかりませんけど僕は間違っているとは思っていないので、残り8試合になりましたけど、来年のJ1の切符を勝ち取れるように最後の最後まで戦いたいと思います。
我々のサポーターだけでなく、今日の試合を見ていた人が「湘南頑張ってもらいたいな」と思ってもらえればありがたいし、これからも選手を応援してもらえると嬉しいです。

曺監督 質疑応答

- 岡本知剛選手投入の意図は?

最後ボールが行ったり来たりする状況で、ウェズレーのような攻撃的な選手を入れる選択肢もありましたけど、アーリア(長谷川アーリアジャスール)が非常にフィットしていたんでもう一つ前で起点にして後ろでトモ(岡本知剛)にボールを前に運ばせてやった方が良いかなという選択でした。
替えた直後に失点をして、結果的にそれがうまくいったかどうかというのは皆さんの判断に任せますけど、僕自身は全く後悔していないです。

石井監督 総括

今日は14,000人ほどの多くの方がアントラーズのために応援に来てくれて、その方達のためにも勝利を届けようとミーティングをしました。
そういった方、クラブに携わる方々のため、ホームでの連敗はどうにか止めたいと思っていたので良い結果が残せて良かったと思います。
湘南さんはタフでアグレッシブに戦ってくる、ここ数試合を見ても本当に内容の良いサッカーをしていたので、高さの部分だったり、そこから前への推進力、人を多くかけて攻撃してくる。
そこに脅威を感じていたので、そこにしっかり対応できれば自分たちのペースにできるんじゃないかと思い試合を進めてて行きました。
前半は右サイドからの攻撃が多くなりましたけども、後半からは左サイドからも幅広く攻撃をしたいと思いメンバー交代をしたり、そういう中で相手を揺さぶる形は多く出せたんじゃないかと思います。
今、連敗している時にカウンターで失点することが非常に多かったので、攻撃時のリスクマネジメントの部分をしっかりやろうと話し、そこをしっかりできたので連勝につながったと思うので、そこはさらに整えていきたいと思いますし、相手陣内に入った時のゴール方向へ向かうスピード感だったり入るタイミングだったり、そういうところもさらに高めていってこの勝利をまた続けていきたいなと思います。

石井監督 質疑応答

- ハーフタイムでの具体的な指示は?

前半は非常に攻守にわたってよくできていたので、後半も続けていこうと再確認しました。
守備の部分ではジネイ選手の高さからそのこぼれ球を拾ってというのがメインの形になっていたと思うので、その辺もしっかり対応できていたと思います。
攻撃の部分でもサイドを崩す形、特に右サイドからの攻撃が非常に多かったので、そこはさらに作っていこうという話をし、さらにもっと幅広く、左サイドも崩したいという思いで選手も入れ替えながら戦って行きました。
ホームゲームで連敗をしていましたけど、ホームタウンの方々、あとはホームゲームに来てくださっていたアントラーズのファンの皆様に勝利で笑顔を届けたいと思っていました。
選手はどんな試合でも一生懸命90分間戦ってくれていたと思うんで、それを勝利につなげられていなかったというのが残念だという気持ちは選手、スタッフは思っていたので、そこの連敗を止められたということ、そして福岡戦から連勝できたということはチームも上向きになっていくと思うので、これからもホームタウンの方を含め、アントラーズのファンの方々に多くスタジアムに来て選手を後押ししてほしいなと思っています。

- 連敗していた頃に比べワンタッチで前へ行くプレーが多かったと思うが意識していたか?

それは選手の構成にもよると思います。
前に早い、自分で運べるカイオがいた時にはチームの特徴となってそういう形も多かったと思いますが、しっかりボールを受けられてうまく回りを使う選手が多いので、そこの部分でそういう形が多くなってきているんじゃないかと思います。
あとは今日なんかでいうと湘南さんが前からハイプレッシャー負けてくる中で速いテンポで相手の陣内に入るということがポイントだと思っていたのでそう言ったところもシンプルに味方を使って敵陣に入っていくというのが最近はできているんじゃないかと思っています。

- 鈴木選手のゴール前でのプレーへの評価を

優磨(鈴木)は本当にミドルサードでは味方をシンプルに使い、ヘディングも強いですしゴール前では非常に迫力あると感じています。
ゴール前での判断、強さがあるので、そこが今日は十分に出たんじゃないかと思います。
ああいう最後の最後の時間で相手に寄せられながらも相手の前に入っていける力強さもありますし、そういうところは今後もやっていってほしいなと思います。
ゴールシーンは彼の良さが出たシーンだったと思います。

選手コメント

MF 10菊池 大介
菊池 大介

前半はピッチの状況や相手の状況で自分らしさやリズムがつかめなくて、チームに迷惑をかけたと思います。
本当は自分のところで起点を作りたかったんですけど、それができなくて残念です。
そのあとボランチや前をやって勝つためにプレーしようという気持ちでやったつもりですし、それが結果につながらなかったのは本当に悔しいです。
ただ終わってから皆で話しましたけど続けていくしかないので、ずっと負けていますけど、ここで何かを変えて自分たちらしさをなくしても何も得るものはないので、自分を信じて仲間を信じてやり続けて必ず次は勝点を取れるようにしたいです。
結果的に得点が取れませんでしたし、攻撃陣としてはそこは本当に何とかしないといけないと思います。
もっともっとシュートチャンスを増やさないといけないですし、今日に関しては前半特にバイタルエリアやペナルティエリア脇に進入していく機会をもっと作りたかったです。
そこに入っていくことは相手にとって脅威ですし嫌なところなので、自分たちのチャンスになるところなので、しっかり課題を見つめ直して次に向かっていきたいです。

DF 36岡本 拓也
岡本 拓也

奪った後、しっかりつなぐことができずに相手また奪われて攻められるシーンが何回かあったし、自分たちがシュートまで行けないというシーンが多かったです。
鹿島さんもプレッシャーが早いですけど、そういうところをうまく剥がしていっていかないとシュートまで行けないですし、逆にそれができれば自ずとゴールが取れてくると思うので、取り組んでいきたいです。
守備はしっかり前からファーストディフェンスに行くことと、相手がボールを持ったらランニングする相手のFWをしっかりケアしようと意識して、自分たち3バックとワイドの選手で声をかけてやっていました。
チーム全体で、特にディフェンスラインでコミュニケーションを取ってやれていたので、僕のところでうまくボールが取れる機会があったのだと思います。
湘南は誰が出てもいつもどおりのサッカーができると思いますし、今日は中盤で選手の出入りがありましたけど問題はありませんでした。
今は勝ちがなくて苦しい状態ですけど、チームの狙いとしていることはできていると思いますし、あともう少しだと思うので、チーム全体で良い準備をして次の試合に臨みたいです。

GK 25タンドウ ベラピ
村山 智彦

こういう結果になってしまい、とても落胆しています。
失点はまたしっかり分析して、次までに改善していかないといけません。
トレーニングの中でも特にDFと連携を取りながら自分の役割であるゴールマウスを守るということをやってきました。
今日はセーブする場面も何回かありましたが、結果的にやはりがっかりしていますし、パフォーマンスが足りなかったのだと思います。

MF 5岡本 知剛
岡本 知剛

いつでも入れる準備はしてましたし、緊迫感のある試合でタンドウのセーブもあったので、そこから絶対にチャンスは来ると思っていたので、その中でどう入っていこうかというのは考えて見ていました。
入った時は両ボランチが前に前になりすぎないように、真ん中で前線に早いボールをつけることを意識して入りました。
ただ2本くらい前に出したパスが繋がらなかったので、課題だと思います。
早く本当にチームの力になれるようにしたいですし、勝利していくことが絶対だと思います。
まずはピッチで最初から出られるように良い準備をして、勝利を求めてやっていきたいと思います。

FW 19大槻 周平
大槻 周平

守備は鹿島の西(大伍)選手のポジショニングを意識しながらもどんどん前からスイッチを入れるようなアプローチを心がけていたんですけど、できた部分とやられてしまった部分があるので、そこを試合中にもう少し修正できればと感じました。
攻撃は個人的には間で受けた時にもう少し落ち着いてプレーすることと、前で起点にならないと良い攻撃ができないと思うので、練習で意識してやっていかないとと思います。
ジネイはポストプレーがうまいので、そこをもっと活かしてあげないとと思いながらやっていました。
ただ今日はディフェンスに追われる場面が多くて攻撃に移った時に距離が遠くなってしまって、もう少し距離を縮めていく意識を持たないといけないと感じました。
とにかく勝つことに向き合って、課題に向き合ってやっていかないといけないです。
勝つしかないんで、結果を求めて勝点3を求めて1日1日を大事にしていきたいです。

MF 7大竹 洋平
大竹 洋平

前半はもう少し奪ったボールを大事にしていれば攻撃の回数を増やすことができたかなと感じています。
奪ったボールを簡単になくしてしまう場面が多かったので、もっとマイボールにしてやればチャンスが作れたと思います。
お互い前に早いサッカーをしているのでこうなることはわかっていましたけど、もっとしっかりマイボールにすること、セカンドボールを拾うことをできるようにすればチャンスも作れると思います。
そこがシュート数の少なさにつながってしまったと思いますし、チームとしてやるべきところかなと思います。
失点が無ければ最悪引き分けでしたし、内容も悪くはなかったので悔やまれます。
個人的にもシュートに至る場面が少なかったし、決定機をもっと作れるようにしていきたいです。