馬入日記

【馬入日記:7月22日】全部を上げていく。伊藤剛選手インタビュー

IMG_4155 copyここ数日はいかにも梅雨らしく、雨模様が続く馬入ふれあい公園。
2016年も早いもので7月の中旬に差し掛かっていますが、ちょうど1年前、ボスニア・ヘルツェゴビナのクラブからベルマーレに加入したのが伊藤剛選手。
節目のタイミングということで、この1年を少し振り返ります。

「今年に入ってようやく、少しずつ成長できているなという実感を持てるようになりました。去年は日本のプレースピードに慣れる、ついていくことがやっとだったので。判断のスピードとか、そういうところに順応するのに時間がかかりました」

先述の通り、2013年〜2015年の6月までモンテネグロやボスニア・ヘルツェゴビナでプレーしていた伊藤選手。
ベルマーレとの出会いは2015年、ベルマーレがキャンプで訪れたトルコの地で伊藤選手が当時所属していたクラブと練習試合を行ったことがきっかけ。
東欧で過ごした約2年半の経験は得るものもありつつ、しかし日本に帰国してからは再び適応の必要性を感じたそう。

「僕がプレーしていた国はある意味で『シュートを止めればOK』といった雰囲気。一方日本は、シュートストップはもちろんですけど、キャッチの仕方やボールを弾く方向、ポジショニングなど色んな技術がGKにも求められる。ただそういう部分を練習からすごく意識するようになりましたし、1番成長できている部分だと思っています」

他の選手に漏れず、伊藤選手も日々成長を実感する日々。
ただこれまで公式戦での試合出場はなく、ベンチ入りも昨年の天皇杯2回戦のみ。
試合出場に向けて、自身の課題は尽きないと話します。

「もう自分の全部を上げていかないと、試合出場はできないと思っています。特にゴールキーパーは信頼が大事なポジションなので、普段の練習からまずは安定したプレーをすること。難しいことではありますけど、それがやっぱり必要だと感じます。そこにプラスアルファして、自分の良さをアピールしていければと思いますね」

先日閉幕した欧州選手権で活躍したイタリア代表GKブッフォン選手は今年で38歳。彼のプレーが物語るようにGKは積んだ経験が円熟味を増させるポジション。22歳の伊藤選手も「去年から良いGKの先輩から色々学ばせてもらっているし、もっと成長していきたい」と意気込みます。

馬入でひたむきにトレーニングに励む伊藤選手にもぜひご注目ください!