J1リーグ2ndステージ第2節 新潟vs湘南 試合後監督・選手コメント
監督コメント
曺監督 総括
お疲れ様でした。
平塚やその地域だけではないと思いますけれど多くの方がいらしてくれた中で、今日はアルビレックス新潟のサポーターの方々の素晴らしい応援に本当にタジタジになったところもありましたが、その水際で我々のサポーターが力を出してくれて今日勝点3を取れたので、それはサポーターの力だなと感じています。
あとは最後まで切れずに頑張った選手たちの精神力に今日は敬意を表したいと思います。
スタジアムに入った時からここは本当に素晴らしい雰囲気のスタジアムで、サポーターの皆さんが新潟さんの応援歌を歌って迎えているのは、敵ながらすごく感動するものがありましたし、相手の監督は俺と選手の時に24時間一緒にいてサッカーのことを語り合った仲なので、それに恥ずかしくない試合にしようと思っていました。
内容的には相手の方が1枚も2枚も上だったかなっていう気持ちしかなくて、我々が今日セットプレーで1点取って、その後に2点目を取れなかった未熟さもありますし、彼らがボールを取った後にどういう形でボールを動かすかというのも彼らが1枚上でした。
開幕戦の方が内容的にはできたことが多かったんですけど、サッカーというのは不思議なもので、あの時は勝点1も取れなかったのに逆に今日は僕が考えるところで言うと6割か7割しか完成度が出せなかったところから勝点3が取れたというのは、よく力がついてきたと言われることがありますが、全然そういうふうには思っていなくて、今日の試合はもっと高めないといけないという1つのヒントの試合だと思いますし、勝点3を取れたからと言って全く満足はできないと、そういうことを選手には話してきました。
このメンバーでやったのは今年が初めてだったんですけど、若い神谷優太から最年長の坪井慶介まで一体感というか「絶対に今日勝つんだ」という気持ちだけはピッチに落ちていたかなと思います。
ただその気持ちというのは技術や戦術眼やスピード感が伴って初めてプロとしての行動が成立すると思っているんで、そういう意味では気持ちは継続しクオリティは上げていかないといけないと、今終わってみて率直に思います。
最後に、新潟の早川選手(史哉)がああいう病気を抱え、開幕戦には彼も出ていたと思うんですけど、今病院の中で治療に向かって頑張っておられるということも聞いていました。
サッカー仲間として、人間として本当に彼がピッチに戻ってこれることを微力ながら願っていますし、今度新潟さんと対戦する時に、そういうことが目に見えたら我々の選手もクラブとしても非常に希望が持てるというか、サッカーって素晴らしいなということになると思います。
僕が言うことじゃないかもしれないですけど、彼はそんなに面識のある選手じゃないんですけど、頑張ってもらいたいなと思います。
我々ができることはこれからも協力してやりたいなと個人的に思っています。
曺監督 質疑応答
- DFラインが初めての並びだったがそこの狙いは?
相手の2トップはスピードがあってスペースを取る力があるし、コルテースが上がってきて左サイドを取られつというのは少々しょうがないなというところで、少しフレッシュでそういうところを抑えたいという気持ちになっている選手を使ったつもりです。
ただ今まで出ていた選手が悪いということではなくて、今日の試合用に僕なりに彼らと話してやってきたつもりですけど、今日出たメンバーが次の試合に出られるという保証はないですし、またこの3日間で選手の表情だったり話をする中で彼らのやる気を引き出してメンバーを決めたいと思います。
- 戦術的に6割7割と仰っていたがうまくいった点はあるか?
新潟さんは5秒以内にボールを奪い返す回数とかタックル数はリーグでもNo.1で、奪ったあとすぐスペースを突くというか、スペースそのものが彼らの好物だと思っていたので、それをいかに出させないかというのが1つポイントだったと思います。
その点については取られたあとに戻るとか、彼らが突きたいスペースを埋めてディレイさせたというのは1つ勝因かなと思います。
ただそれも相手のシュートが1つ入っていたら「何下がっているんだ」と言われることなんで、それが戦術的にハマったなという感じはあまりないですが、1つの要素としてはあったかなと思います。
- 幸運に恵まれたという感触?
そういうわけではないですけど、本当は開幕の内容で勝ちたかったなと思います。
でもそういう試合では今日はなかったですが、2つの顔で勝点3を取れたというのはアウェイの地で良かったと思います。
ただ戦術的なというよりも試合を老獪に進めていくというか、時間を使いながら2点目を取りに行くということに関しては全くなりないなと思っているんで、それについてはすぐに改善できないかもしれないですけど、諦めずにやっていきたいと思います。
吉田監督 総括
本当に悔しいです。
入場でバスの出迎えもやっていただき、選手たちにはプレッシャーになるのかなとも思いましたがそんなこともなく、立ち上がりから堂々としたプレーで入れました。
ただ結果0-1です。セットプレーからの失点です。
一瞬できた空白というか、穴というか、そういったものが勝敗を決めていく、苦しくしていく。そういったことを今日また痛感しています。
湘南のプレスは良く自分たちも知っていて、わかっていて、その前の節も、その前の節も、その前の節も、その前の節も湘南を見ると基本的にはプレーするということを半分捨てて、その出てくる圧力を受けずにプレーするというチームが多い中で、もちろん僕たちもそういったことを保険としては持っていました。
ただその保険を何回も使うことなく、選手たちが相手のプレッシャーのその先にあるものを見て、読んでプレーしていくということに関しては本当に、今日のハーフタイムでも彼らのそのプレー自体に対して文句をつけたり修正したりということは本当になかったです。
とはいえいくつかハーフタイムですから修正しましたけども、大きなものが必要ないという試合を、これだけ試合をしてきましたけど今日迎えました。
ただいくつか中盤でボールを失ったシーン、失点になったファールのシーン、そのエリアじゃない選手がそのエリアでプレーした時にボールをロストすると慌ててファールをしてしまったりだとか、そういった不慣れなことが起こり得るところでファールが起こり、失点してしまうということは本当にもったいないですし、修正というよりは直していくというか、そういったものを自分たちで消していかなければいけないなと思います。
後半相手の足が止まったのか、1点があるからということで後ろ加重になったのかわかりませんが、あの分厚いブロックを崩さないといけない展開になりました。
分厚いブロックがあればもちろん慌てて攻めることは難しいですし、難しいというか不可能ですし、その中で大(加藤)から何回か出たスルーパスもそうですけど、最後割れたという質、あとは前半後半通じてそろそろ相手のDFラインの前でフリーができそうだなというのを予測して斜めに走っていく、裏を狙っていく、そういったクオリティが疲労とともに少しずつ落ちて、出す方の質、それに伴って動き出すのを少しためらっていく、そういったことが最後の崩すという場面で掟になるんじゃないかなと思います。
今日選手はサポーターからブーイングもいただきましたし、本当にストレスのかかるような試合だったなと思いますけれど、とにかく自分たちが手にしつつあるもを手放すことは簡単なんですけれども、ボーンと蹴ってガーと走って、ドーンと入るかどうかわからないシュートを打って、相手に反則をして1点を取って時間を作ってと。
こうするのは簡単ですけどするつもりはさらさらないですし、自分の選手たちをこれからも信じて、彼らの今持っている、湘南を湘南らしくさせなかったという積み上げている質を信じて、また明日から切り替えて、次の川崎フロンターレ戦またかなり違った強さを持っていて、Jリーグでも1番勝ち点を稼いでいるチームですし、そこを倒せるようにやっていきたいと思っています。
吉田監督 質疑応答
- 指宿選手の評価は?
前節後半の途中で代わりましたけど、とてもコンディションは良く、今日は1番怪我をする前の彼に戻って相手に脅威を与えていたと思います。
あそこで相手のアンドレ(バイア)、島村(毅)君あたりをしっかりロックして、かつ正確なプレーができることは間違いないですし、ボールを持ったあとどこにパスを展開するか、止めるのか、ワンタッチでいくのか、相手を抑えるのか、競り合うのか、そういったところの判断を間違えないという、彼がそもそも持っている才能というか、そういったものが今日は留めなく発揮されていたと思います。
前の試合もその兆しがあって、十分トレーニングではできていて、あとは試合でそれを発揮して仲間の信頼を得るだけの状況になっていて、この間の柏戦でスタートで出て、僕はとても評価していました。
パッと見るとあれだけデカいですし、足遅いですし、遅い上にもっと遅く見えますし、でも彼の持っているクオリティというのは指宿の本来のプレーですし役割ですし、体がフィットさえすれば持っているなという選手だなと改めて思っています。
ゴール前のところでの落ち着き、クオリティ、ストライカーですから「俺が取ってやる」という気持ちは当然素晴らしいところで、ただそこの裏側というか、もう一個次の新しいパワーというのを把握して、計算していくということも彼にはできるはずですから、これからも期待していきたいなと思います。
- 前半小泉(慶)選手が中央に絞ってプレーしていたが守備を意識してか?
両方ですかね。湘南というチームはカウンターに大きな特徴を持っているチームですし、コルテースのサイドにボールがいけばそこにかなりの人数をかけて、さらに圧力をかけてプレッシャーをかけてくるチームですから、簡単に展開したら反対の菊池(大介)君の外側のプレッシャーを受けるでしょうし、そういう意味では小泉がうまくスペースを見つけて相手のプレッシャーの馬力を食らわないところをふらふらしながらやっていたなと思います。
選手コメント
DF 4アンドレ バイア
まず試合で先制点を取ることができて、自分たちが試合の運び方を有利にすることができました。
それは試合前1週間の準備期間の中で監督が我々に色々指示を出してくれて、新潟にスペースを与えないという考えのもと新潟の攻撃力を抑えることができてこの結果につなげられたのだと思います。
自分の得点に関しては良いボールが来たので、良いタイミングで当てることができてゴールできたと思います。
やはり練習での積み重ねが実を結んだと思います。
良いキッカーがいるし、自分たちが動こうとする意識がうまく噛み合ったと思いますし、それが得点につながったと思います。
GK 1村山 智彦
新潟さんのストロングの部分は事前に話をしていた中で、そこを自分たちがどれだけ潰せたりとか、自分たちの良さをより新潟さんより出せるかというのが課題でした。
ボールは持たれましたけどボールを持ったチームが勝つわけではないので、もちろん満足はしていないですし、質も向上させていかないといけない試合でしたけど、勝てたので良かったのかなと思います。
目の前にいるDFライン3人との声かけは90分通してやろうと思っていましたし、非常に良い関係性の中でできたので、それが最後の1歩の寄せだったり、体を張るところにつながったのかなと思います。
相手の2トップは指宿(洋史)選手の高さと山崎(亮平)選手のドリブルの速さという両極端な特徴だったので、指宿選手のところで収まってしまうのは仕方ないと思うんですけど、その後の処理が非常に大事だと思っていましたし、いい声かけができていました。
収まってしまうことが多かったので苦しい時間帯もあったんですが、良く守れたのかなと思います。
MF 28神谷 優太
アシストできたことは自信になりますけど、自分の技術面やメンタル面の足りない部分がまだ見えたので、そういうところを鍛え上げていかないといけないなと思いました。
連戦になるのでまたコンディションを上げて、いつ出ても良い準備はしていきたいと思います。
最初はピッチに出るだけで緊張していましたけど、余裕を持ってプレーできるようになってきたと思います。
そういうところは成長できているのかなと思いますし、今後もっともっと上のレベルでやっていくんだったら技術面もメンタル面も上げていかないといけないと思います。
自信になる試合にはなりましたけど、守備のところでもっと走って貢献したり、ゴール前に走り込んでいけたらもっと良いのかなと思います。
これから試合がまたあるので、そういうところを意識してゴールに絡めれば良いなと思います。
MF 8山田 直輝
前半は相手のペースで守備に回ることが多かってですが、奪った時に少しでもためを作れるように意識していました。
難しい試合にはなりましたけどセットプレーでうまく先制して、凌いで戦えたと思います。
最前線でプレーしましたけど、前線から相手を追い回して、90分持たそうというよりはできるところまでやろうと思いました。
内容は良くなかったですが、勝点3に貢献できたと思います。連勝が大事なので湘南らしく勝てるように良い準備をしていきたいと思います。
MF 22下田 北斗
結果は勝ちましたけど、内容はあまり良くなかったので反省しないといけないです。
守りきることができたとも言えますけど、先制した後に追加点を取れるチャンスもあった中で決められなかったので、そこは課題だと思います。
優太(神谷)とのボランチでしたけど誰と組んでも問題なくやれると思っています。
彼も上手ですし、アシストもしてくれたので良かったです。
またすぐ試合がありますし、連勝すればまたチームの空気も良くなっていくと思うので、しっかり準備をして臨みたいと思います。
J1リーグ2ndステージ第2節 新潟vs湘南 試合後監督・選手コメント
監督コメント
曺監督 総括
お疲れ様でした。
平塚やその地域だけではないと思いますけれど多くの方がいらしてくれた中で、今日はアルビレックス新潟のサポーターの方々の素晴らしい応援に本当にタジタジになったところもありましたが、その水際で我々のサポーターが力を出してくれて今日勝点3を取れたので、それはサポーターの力だなと感じています。
あとは最後まで切れずに頑張った選手たちの精神力に今日は敬意を表したいと思います。
スタジアムに入った時からここは本当に素晴らしい雰囲気のスタジアムで、サポーターの皆さんが新潟さんの応援歌を歌って迎えているのは、敵ながらすごく感動するものがありましたし、相手の監督は俺と選手の時に24時間一緒にいてサッカーのことを語り合った仲なので、それに恥ずかしくない試合にしようと思っていました。
内容的には相手の方が1枚も2枚も上だったかなっていう気持ちしかなくて、我々が今日セットプレーで1点取って、その後に2点目を取れなかった未熟さもありますし、彼らがボールを取った後にどういう形でボールを動かすかというのも彼らが1枚上でした。
開幕戦の方が内容的にはできたことが多かったんですけど、サッカーというのは不思議なもので、あの時は勝点1も取れなかったのに逆に今日は僕が考えるところで言うと6割か7割しか完成度が出せなかったところから勝点3が取れたというのは、よく力がついてきたと言われることがありますが、全然そういうふうには思っていなくて、今日の試合はもっと高めないといけないという1つのヒントの試合だと思いますし、勝点3を取れたからと言って全く満足はできないと、そういうことを選手には話してきました。
このメンバーでやったのは今年が初めてだったんですけど、若い神谷優太から最年長の坪井慶介まで一体感というか「絶対に今日勝つんだ」という気持ちだけはピッチに落ちていたかなと思います。
ただその気持ちというのは技術や戦術眼やスピード感が伴って初めてプロとしての行動が成立すると思っているんで、そういう意味では気持ちは継続しクオリティは上げていかないといけないと、今終わってみて率直に思います。
最後に、新潟の早川選手(史哉)がああいう病気を抱え、開幕戦には彼も出ていたと思うんですけど、今病院の中で治療に向かって頑張っておられるということも聞いていました。
サッカー仲間として、人間として本当に彼がピッチに戻ってこれることを微力ながら願っていますし、今度新潟さんと対戦する時に、そういうことが目に見えたら我々の選手もクラブとしても非常に希望が持てるというか、サッカーって素晴らしいなということになると思います。
僕が言うことじゃないかもしれないですけど、彼はそんなに面識のある選手じゃないんですけど、頑張ってもらいたいなと思います。
我々ができることはこれからも協力してやりたいなと個人的に思っています。
曺監督 質疑応答
- DFラインが初めての並びだったがそこの狙いは?
相手の2トップはスピードがあってスペースを取る力があるし、コルテースが上がってきて左サイドを取られつというのは少々しょうがないなというところで、少しフレッシュでそういうところを抑えたいという気持ちになっている選手を使ったつもりです。
ただ今まで出ていた選手が悪いということではなくて、今日の試合用に僕なりに彼らと話してやってきたつもりですけど、今日出たメンバーが次の試合に出られるという保証はないですし、またこの3日間で選手の表情だったり話をする中で彼らのやる気を引き出してメンバーを決めたいと思います。
- 戦術的に6割7割と仰っていたがうまくいった点はあるか?
新潟さんは5秒以内にボールを奪い返す回数とかタックル数はリーグでもNo.1で、奪ったあとすぐスペースを突くというか、スペースそのものが彼らの好物だと思っていたので、それをいかに出させないかというのが1つポイントだったと思います。
その点については取られたあとに戻るとか、彼らが突きたいスペースを埋めてディレイさせたというのは1つ勝因かなと思います。
ただそれも相手のシュートが1つ入っていたら「何下がっているんだ」と言われることなんで、それが戦術的にハマったなという感じはあまりないですが、1つの要素としてはあったかなと思います。
- 幸運に恵まれたという感触?
そういうわけではないですけど、本当は開幕の内容で勝ちたかったなと思います。
でもそういう試合では今日はなかったですが、2つの顔で勝点3を取れたというのはアウェイの地で良かったと思います。
ただ戦術的なというよりも試合を老獪に進めていくというか、時間を使いながら2点目を取りに行くということに関しては全くなりないなと思っているんで、それについてはすぐに改善できないかもしれないですけど、諦めずにやっていきたいと思います。
吉田監督 総括
本当に悔しいです。
入場でバスの出迎えもやっていただき、選手たちにはプレッシャーになるのかなとも思いましたがそんなこともなく、立ち上がりから堂々としたプレーで入れました。
ただ結果0-1です。セットプレーからの失点です。
一瞬できた空白というか、穴というか、そういったものが勝敗を決めていく、苦しくしていく。そういったことを今日また痛感しています。
湘南のプレスは良く自分たちも知っていて、わかっていて、その前の節も、その前の節も、その前の節も、その前の節も湘南を見ると基本的にはプレーするということを半分捨てて、その出てくる圧力を受けずにプレーするというチームが多い中で、もちろん僕たちもそういったことを保険としては持っていました。
ただその保険を何回も使うことなく、選手たちが相手のプレッシャーのその先にあるものを見て、読んでプレーしていくということに関しては本当に、今日のハーフタイムでも彼らのそのプレー自体に対して文句をつけたり修正したりということは本当になかったです。
とはいえいくつかハーフタイムですから修正しましたけども、大きなものが必要ないという試合を、これだけ試合をしてきましたけど今日迎えました。
ただいくつか中盤でボールを失ったシーン、失点になったファールのシーン、そのエリアじゃない選手がそのエリアでプレーした時にボールをロストすると慌ててファールをしてしまったりだとか、そういった不慣れなことが起こり得るところでファールが起こり、失点してしまうということは本当にもったいないですし、修正というよりは直していくというか、そういったものを自分たちで消していかなければいけないなと思います。
後半相手の足が止まったのか、1点があるからということで後ろ加重になったのかわかりませんが、あの分厚いブロックを崩さないといけない展開になりました。
分厚いブロックがあればもちろん慌てて攻めることは難しいですし、難しいというか不可能ですし、その中で大(加藤)から何回か出たスルーパスもそうですけど、最後割れたという質、あとは前半後半通じてそろそろ相手のDFラインの前でフリーができそうだなというのを予測して斜めに走っていく、裏を狙っていく、そういったクオリティが疲労とともに少しずつ落ちて、出す方の質、それに伴って動き出すのを少しためらっていく、そういったことが最後の崩すという場面で掟になるんじゃないかなと思います。
今日選手はサポーターからブーイングもいただきましたし、本当にストレスのかかるような試合だったなと思いますけれど、とにかく自分たちが手にしつつあるもを手放すことは簡単なんですけれども、ボーンと蹴ってガーと走って、ドーンと入るかどうかわからないシュートを打って、相手に反則をして1点を取って時間を作ってと。
こうするのは簡単ですけどするつもりはさらさらないですし、自分の選手たちをこれからも信じて、彼らの今持っている、湘南を湘南らしくさせなかったという積み上げている質を信じて、また明日から切り替えて、次の川崎フロンターレ戦またかなり違った強さを持っていて、Jリーグでも1番勝ち点を稼いでいるチームですし、そこを倒せるようにやっていきたいと思っています。
吉田監督 質疑応答
- 指宿選手の評価は?
前節後半の途中で代わりましたけど、とてもコンディションは良く、今日は1番怪我をする前の彼に戻って相手に脅威を与えていたと思います。
あそこで相手のアンドレ(バイア)、島村(毅)君あたりをしっかりロックして、かつ正確なプレーができることは間違いないですし、ボールを持ったあとどこにパスを展開するか、止めるのか、ワンタッチでいくのか、相手を抑えるのか、競り合うのか、そういったところの判断を間違えないという、彼がそもそも持っている才能というか、そういったものが今日は留めなく発揮されていたと思います。
前の試合もその兆しがあって、十分トレーニングではできていて、あとは試合でそれを発揮して仲間の信頼を得るだけの状況になっていて、この間の柏戦でスタートで出て、僕はとても評価していました。
パッと見るとあれだけデカいですし、足遅いですし、遅い上にもっと遅く見えますし、でも彼の持っているクオリティというのは指宿の本来のプレーですし役割ですし、体がフィットさえすれば持っているなという選手だなと改めて思っています。
ゴール前のところでの落ち着き、クオリティ、ストライカーですから「俺が取ってやる」という気持ちは当然素晴らしいところで、ただそこの裏側というか、もう一個次の新しいパワーというのを把握して、計算していくということも彼にはできるはずですから、これからも期待していきたいなと思います。
- 前半小泉(慶)選手が中央に絞ってプレーしていたが守備を意識してか?
両方ですかね。湘南というチームはカウンターに大きな特徴を持っているチームですし、コルテースのサイドにボールがいけばそこにかなりの人数をかけて、さらに圧力をかけてプレッシャーをかけてくるチームですから、簡単に展開したら反対の菊池(大介)君の外側のプレッシャーを受けるでしょうし、そういう意味では小泉がうまくスペースを見つけて相手のプレッシャーの馬力を食らわないところをふらふらしながらやっていたなと思います。
選手コメント
DF 4アンドレ バイア
まず試合で先制点を取ることができて、自分たちが試合の運び方を有利にすることができました。
それは試合前1週間の準備期間の中で監督が我々に色々指示を出してくれて、新潟にスペースを与えないという考えのもと新潟の攻撃力を抑えることができてこの結果につなげられたのだと思います。
自分の得点に関しては良いボールが来たので、良いタイミングで当てることができてゴールできたと思います。
やはり練習での積み重ねが実を結んだと思います。
良いキッカーがいるし、自分たちが動こうとする意識がうまく噛み合ったと思いますし、それが得点につながったと思います。
GK 1村山 智彦
新潟さんのストロングの部分は事前に話をしていた中で、そこを自分たちがどれだけ潰せたりとか、自分たちの良さをより新潟さんより出せるかというのが課題でした。
ボールは持たれましたけどボールを持ったチームが勝つわけではないので、もちろん満足はしていないですし、質も向上させていかないといけない試合でしたけど、勝てたので良かったのかなと思います。
目の前にいるDFライン3人との声かけは90分通してやろうと思っていましたし、非常に良い関係性の中でできたので、それが最後の1歩の寄せだったり、体を張るところにつながったのかなと思います。
相手の2トップは指宿(洋史)選手の高さと山崎(亮平)選手のドリブルの速さという両極端な特徴だったので、指宿選手のところで収まってしまうのは仕方ないと思うんですけど、その後の処理が非常に大事だと思っていましたし、いい声かけができていました。
収まってしまうことが多かったので苦しい時間帯もあったんですが、良く守れたのかなと思います。
MF 28神谷 優太
アシストできたことは自信になりますけど、自分の技術面やメンタル面の足りない部分がまだ見えたので、そういうところを鍛え上げていかないといけないなと思いました。
連戦になるのでまたコンディションを上げて、いつ出ても良い準備はしていきたいと思います。
最初はピッチに出るだけで緊張していましたけど、余裕を持ってプレーできるようになってきたと思います。
そういうところは成長できているのかなと思いますし、今後もっともっと上のレベルでやっていくんだったら技術面もメンタル面も上げていかないといけないと思います。
自信になる試合にはなりましたけど、守備のところでもっと走って貢献したり、ゴール前に走り込んでいけたらもっと良いのかなと思います。
これから試合がまたあるので、そういうところを意識してゴールに絡めれば良いなと思います。
MF 8山田 直輝
前半は相手のペースで守備に回ることが多かってですが、奪った時に少しでもためを作れるように意識していました。
難しい試合にはなりましたけどセットプレーでうまく先制して、凌いで戦えたと思います。
最前線でプレーしましたけど、前線から相手を追い回して、90分持たそうというよりはできるところまでやろうと思いました。
内容は良くなかったですが、勝点3に貢献できたと思います。連勝が大事なので湘南らしく勝てるように良い準備をしていきたいと思います。
MF 22下田 北斗
結果は勝ちましたけど、内容はあまり良くなかったので反省しないといけないです。
守りきることができたとも言えますけど、先制した後に追加点を取れるチャンスもあった中で決められなかったので、そこは課題だと思います。
優太(神谷)とのボランチでしたけど誰と組んでも問題なくやれると思っています。
彼も上手ですし、アシストもしてくれたので良かったです。
またすぐ試合がありますし、連勝すればまたチームの空気も良くなっていくと思うので、しっかり準備をして臨みたいと思います。