馬入日記

【馬入日記:3月27日】「やり切る姿勢」でJ1での11年ぶり勝利!

100327-1湘南ベルマーレとして11年ぶりの(3885日ぶりの)J1勝利!
アルビレックス新潟を迎えてのJ1リーグ第4節、ホーム平塚競技場でついに勝利を挙げました。
2-0での完封勝利に、スタジアムは大いに沸きました。
たくさんの想いが詰まった「一勝」、熱いご声援、ありがとうございました!

前半、最初にチャンスを掴んだのは新潟でした。しかし、古巣との対戦となったGK野澤選手を中心に安定した守りを見せます。
そして20分、相手ボールを奪ったところから、一気に右サイドの臼井選手から阿部選手へ繋ぎ、阿部選手が絶妙なパスを通した場所へ中村選手が走りこみ、寄せていたDFをかわしてシュート!見事な連携と意思疎通で先制点をもぎとります。

「阿部さんが持った時にいいタイミングでボールが出そうだと思ったので、思い切って走ったら本当にいいところに出してくれた。GKもいい準備ができていなかった様子が見えたので、コースを見て落ち着いて決められた」とは中村選手の言葉。

1点をとった後、「2点目をとりに積極的にプレーできた」と試合後に誰もが口にしていたとおり、1点をとって落ち着くのではなくアグレッシブに2点目をとりにいきます。

そして76分、村松選手が上がって中村選手へパスを送ります。中村選手の左サイドからのシュートはGKに弾かれますが、そのこぼれ球を右サイドで臼井選手が拾い、クロス。ゴール前の田原選手が頭で合わせて追加点を奪いました。左から右からと相手を揺さぶり、2点目も連携が光った見事なゴールでした。

守っても、守備陣の集中は最後まで切れることなく、今季初めての完封。
ついに、2-0で勝利を収めました!

マン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのは阿部選手!
「引き分けではなく、勝ちがほしかった。今までJ2でやってきた自分たちのサッカーが間違ってなかったと証明できた。自信にもなります」と笑顔。

全員で連動すること、そのためには全員が走ること、意思統一を図ること。そしてそのためにはトレーニングがいかに重要であるか、ということ。
それを証明するようなゴールと、そして勝利でした。

 
100327-2そして「プレイオン賞」に選ばれたのは、臼井幸平選手!
完封に抑え、そして2得点に絡む活躍でした。

「祐也(中村選手)が中に入って受けたり、外に開いたりとスペースを作ってくれ、勝負を仕掛けられる時に動いてくれた。豊(田原選手)には、去年一度もアシストできなかったから、アシストしたいという思いが強かった。二人ともよく決めてくれたと思います。今日は、チームとして2点目を狙いにいっていたのがよかった。らしさも出たし、弱気じゃないいい戦いができたと思います」と臼井選手。

今回、1999年の8月の名古屋戦の勝利以来となるJ1での勝利ですが、臼井選手は当時を経験している唯一の選手。
「11年ぶりですか。…本当に長かったですね」という言葉にも重みがあります。
必死にもがいて戦っていた1999年。
そして今も同じように、必死にもがいています。
ただそこには、10年の時を重ね、進化した臼井選手がいます。

「今日の試合で、自分たちはできるという自信を持つことができたし、これからの戦いにおいて大きな一勝になったと思います」。
臼井選手が最高の笑顔でそう語りました。

 
100327-3そして、古巣・新潟との戦いにおいてファインセーブ連発でゼロに抑えた野澤選手!
反町監督にとっても、寺川選手にとっても、思い出深いチームとの対戦でしたが、チームメイトもその想いは何も言わずとも強く感じていました。

「すごく楽しみにしていた試合でした。新潟の選手はほとんどが知っているメンバーだったので、みんなの特徴は掴めていました。うちの選手たちにもインフォメーションできたし、自分自身も多少やりやすいところはありました。開幕戦では、先に1点をとってなんとなく落ち着いてしまったところがあったけど、今回はそういうこともなく積極的にプレーできていたと思います。守備面で言えば、マリノス戦ではセットプレーで、広島戦ではクロスでやられたわけですが、今日は両方を警戒していた新潟を完封に抑えられたことはよかったと思います」と野澤選手。

試合後は、新潟のサポーターの皆さんが野澤選手と寺川選手に大きな拍手を送り、二人は駆け寄って深々と頭を下げていました。
「やっぱり新潟のサポーターだなぁと思った」と野澤選手、「選手冥利に尽きる」と寺川選手が語っていました。

 

 

 
100327-42点目を決めたのは田原選手でした!待望の今季初ゴールです。

本人は「今日はゴールだけ。全然ダメでした」と試合直後に反省を口にしていましたが、「あの豊の2点目が大きかった」と誰もが口にしていました。

臼井選手からのドンピシャのボールに得意の頭で合わせて決めました。
また守備においても、やり切る姿勢で貢献しました。

サポーターの皆さん、J1での初めての勝利のダンスは、いかがでしたか?
ゴール裏が一体となって、右に左に動く光景は本当に美しいものでした。

さぁ戦いはここからです!

※次の試合は3月31日(水)に行われるナビスコカップvs清水戦、J1リーグ第5節は4月3日(土)の浦和戦です。アウェイにもぜひ!応援バスツアーも参加者募集中です。詳細は下記へ。
http://www.bellmare.co.jp/?p=14077