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2010Jリーグ ディビジョン1 第4節 試合結果
2010Jリーグ ディビジョン1 第4節
2010年3月27日(土)13:03キックオフ 平塚競技場
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1 前半 0 1 後半 0 |
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1 >> 4 | 勝点 | 2 >> 2 |
20分 中村 祐也 76分 田原 豊 |
得点者 | -分 – |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
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0 | 野澤 洋輔 | 1 | GK | GK | 21 | 東口 順昭 | 0 |
1 | 臼井 幸平 | 5 | DF | DF | 17 | 内田 潤 | 0 |
0 | ジャーン | 3 | DF | DF | 3 | 千葉 和彦 | 0 |
0 | 村松 大輔 | 6 | DF | DF | 6 | 永田 充 | 0 |
0 | 山口 貴弘 | 4 | DF | MF | 24 | 酒井 高徳 | 0 |
0 | 田村 雄三 | 2 | MF | MF | 14 | 三門 雄大 | 1 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 15 | 本間 勲 | 0 |
1 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 9 | 曹 永哲 | 1 |
3 | 中村 祐也 | 22 | FW | MF | 10 | マルシオ リシャルデス | 3 |
1 | 田原 豊 | 9 | FW | MW | 11 | 矢野 貴章 | 5 |
3 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | FW | 16 | 大島 秀夫 | 3 |
– | 金 永基 | 25 | GK | GK | 33 | 金井 大樹 | – |
0 | 島村 毅 | 30 | DF | DF | 26 | 中野 洋司 | – |
0 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 13 | 小暮 郁哉 | – |
– | 小林 竜樹 | 23 | MF | MF | 32 | 小林 慶行 | – |
– | 新居 辰基 | 18 | FW | MF | 22 | 西 大伍 | – |
1 | 中山 元気 | 27 | FW | MF | 20 | 河原 和寿 | 0 |
– | 三平 和司 | 36 | FW | FW | 8 | ミシェウ | 1 |
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得点経過
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[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
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開催データ
[入場者数] 10,220人 [天候] 晴、弱風 [気温] 9.4℃ [湿度] 44% [ピッチ] 全面良芝、乾燥 [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 永田 亨 [主審] 西村 雄一 [副審] 安元 利充 [副審] 中井 恒 [第4の審判員] 岡野 宇広 [記録員] 岩崎 洋
臼井選手コメント
勝ててよかった。負けが続いてしまったので、本当に早く一勝を挙げたいと思っていました。
次に繋がる試合だったと思います。
(2得点に絡む活躍でしたが?)祐也(中村)が中に入って受けたり、外に開いたりとスペースを作ってくれた。祐也からもパスがきて自分のことも使ってくれた。勝負
を仕掛けられる時に動いてくれ、アジエルとのコンビとはまた違う新しい攻撃の形ができたこともよかった。
豊(田原)のゴールは、実は去年は豊に一度もアシストできなかったから、アシストしたいという思いが強かった。よく決めてくれたと思います。
今日は、チームとして2点目を狙いにいっていたのがよかったと思います。らしさも出たし、弱気じゃないいい戦いができたと思います。
守備面では、ここ2試合で0-3、1-3と決められていたので、自分の意識としてはまずディフェンスから入ってその上でアシストなりできたらと思っていました。
そういう意味では、無失点におさえられてアシストもできたことは本当によかったと思います。
J1での勝利は1999年の8月以来ですか。本当にようやく、J1の舞台で勝利を挙げることができました。
今日の試合で、できるという自信を持つことができたし、これからの戦いにおいて大きな一勝になったと思います。
中村選手コメント
試合前の分析で新潟の穴が空く場所については言われていました。
ゴールシーンは、阿部さんが持った時にいいタイミングで出してくれそうだと思ったので、思い切って走ったらいいところに出してくれました。
GKもいい準備ができていなかった様子が見えたので、コースを見て落ち着いて決められました。
先制点をとって追いつかれると、先制点の意味もあやふやになってしまうし、チームとしてそうなることは嫌だったので追加点を狙いにいきました。
流れを考えながら、耐えるところを耐えて、いけるところをいくという、みんなの意思が統一できていたと思います。
守備面でも、攻められる時間もあったけど、少しでも隙を見せたらやられるということを意識して、細かいポジショニングなども考えながらお互いにコミュニケーションをとってやれていたと思います。
今日の勝利で、いい意味でチームに自信がつけばと思います。
寺川選手コメント
チームにとってすごく大きな勝利だったと思います。
1点をとってあのまま守り切ろうとしてもやられていたと思う。追加点をとりにいこうとした姿勢がよかったと思います。
2点目をとって、やり切ることができるという部分を再確認できました。
(古巣との対戦でしたが?)前日は色々と思いを巡らせていた部分もあったけど、ピッチに入ったら本当に普通でした。自分でもびっくりするくらい(笑)。
でも最後に挨拶に行った時は温かい拍手をもらって嬉しかったですね。本当にああいうのは選手冥利に尽きるなと感じました。有難いことです。
チームとしては、今日の勝利でより余裕をもって戦っていけると思うし、次に繋がる大きな大きな1勝だったと思います。
野澤選手コメント
すごく楽しみにしていた試合でした。
立ち上がりは自分の中でも、高ぶっているのか、懐かしいのか…よく分からない気持ちで落ち着かなかったのですが、試合をやるにつれてそれも消えていい状態で戦うことができました。
新潟の選手はほとんどが知っているメンバーだったので、みんなの特徴は掴めていました。うちの選手たちにもインフォメーションできたし、自分自身も多少やりやすいところはありました。
開幕戦では、先に1点をとってなんとなく落ち着いてしまったところがあったけど、今回はそういうこともなく積極的にプレーできていたと思います。
守備面で言えば、マリノス戦ではセットプレーで、広島戦ではクロスでやられたわけですが、今日は両方を警戒していた新潟を完封に抑えられたことはよかったと思います。
今日の勝利がいいきっかけになって、いい感覚となって、また次の試合に臨めればと思います。
(感慨深い思いもありましたか?)最後の挨拶の時などは、やっぱり「新潟のサポーターだなぁ」と思いました。
でも、それに負けじとベルマーレのサポーターもいつも以上に気合の入った「ノザワ」コールを送ってくれていました。
田村選手コメント
今日の勝利でまたいいリスタートが切れると思います。勝てないとどんどん焦ってくるので今日の勝利は大きいと思います。
新潟は試合前の監督のミーティングのとおりだったし、うまくハマっていたと思います。
相手のボール保持率のほうが高かったと思うけど、後ろでまわされる分には恐くないし、結局バイタルに入ってきた最後のところをしっかり抑えられた。
みんないい緊張感をもって、声を掛け合いながらプレーしていました。みんなの気持ちが出た試合だったと思います。
阿部選手コメント
引き分けではなく、勝ちがほしかったのでうれしい。J2でやってきた自分たちのサッカーが間違ってなかったと証明できたし、自信にもなりました。
相手に中で持たれたときにも慌てず、守備は安定していたと思う。個人的には、ディフェンスをしっかりとやったうえでシュートまで持ち込むのが理想。
今日はフィニッシュで終わろうと思っていた。次に繋がる勝利だと思います。練習からまた高い意識でやっていきたい。
新潟 黒崎監督 試合後コメント
総評
カウンターを予想してトレーニングからうまくやってきましたが、1発目でゴールに結び付けられてしまった。やられてはいけない形でやられてしまったことで、ゲームプランが崩れてしまった。後半に入って人を代えて攻撃に人数をかけたが、攻めあぐねてカウンター的に2発目を食らってしまった。湘南さんの方にうまくはまってしまったという感じがあります。
質疑応答
-多くのセットプレーのチャンスを決められなかったが、改善点は?
うちにはよいキッカーもいるのでセットプレーは武器ですが、相手も警戒してくると思います。ただ、流れの中で得点するためのコンビネーションなどをもっと高めていかなければいけないし、ボックスに入ってからもシュートを何本も撃っていましたが、枠に飛ばせなかった。その辺りは精度を上げていくしかないと思います。
-前半圧倒的に攻めながら点を取れなかったが、何か攻撃に問題点は感じているか?
ボックス付近でも迷いながらシュートを撃っている感じがしていたので、後半に入る前にボックス付近に行ったら勝負と考えてもっと思い切り撃ってくれと。1発目にマルシオが遠目から撃ってくれましたが、ちょっと大事にしすぎているかなというところはあります。
-湘南は予想していた通りか、あるいは違っていたか?
予想していた通りという感じです。しっかりと後ろに引いて守ってカウンター狙いというのは予想していましたが、こちらが攻めていたというよりうまく攻めさせられていたという感がある。チャンスで決めないと展開が悪くなる感じはしていました。
-指揮官として反町監督と対峙してみてどのように感じたか?
反町監督はやはり経験がありますし、落ち着いているという感じはしました。
-次に向けて、勝点3を獲得するために必要なことは?
ゴールですね。それしかないです。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
はじめに本来であれば新潟の方の記者としていつも来ている、涌井さんという方がいらしたんですけれども、その方が病に倒れて、今一生懸命リハビリをしているので、今日ここに涌井さんが来ていないのが非常に残念なんですけれども、私が新潟に在籍している時には、新潟のサッカーの発展のために何千回と文章を書いていただいた方なので、これから頑張ってもらいたいなという気持ちでいます。
ゲームの方は、粘り勝ちっていうような感じかもしれないですね。ただJ1でやっていくには、こうした勝ち方が似合っているのかなと。本来でしたらボールを動かしながら、ボールポゼッションでも勝ててというのがあると思うんですけれども、やはり球際のボールの動かし方とか安定したビルドアップとかは我々には出来ない所ですので、良い形で守備でリズムと作れたゲームだったかなと思います。
粘り強くやったがために攻撃でも足が止まらずに出て行けたのが、好機をものにした理由かなと思っています。
我々、湘南としては、J2から昇格して最下位候補で最下位にいましたけれども、ひとつ勝ったことによって選手にもちょっとでも自信が出てきたのかなと。まぁ過信になる事は無いと思いますので、この勢いというか自信というか、やってきたことに間違いがないという信頼感ですとか、そうしたものをこれからのマネージメントに上手く生かしていければいいかなと。
来週はウィークデーにナビスコもありますので、ナビスコとその後に埼スタで浦和。浦和のサポーターは皆もう勝ち点3を取ったと思っていると思いますけれども、そうはさせないように頑張っていきたいなと思っています。
質疑応答
-見事なカウンター2発で得点したが、さらに勝点を安定して取っていくために必要なことは?
カウンター狙いのチームにしているわけではないんですよ。相手にボールを動かす力があってサイドで数的優位をつくられてしまうと、どうしても引いてしまうというだけの話。だからトレーニングではビルドアップの練習などを苦労してやっています。それと同時にカウンターのトレーニングもしている。それでたまたまその形が出た。でもカウンターをするには長い距離を走らなければいけない。逆にビルドアップで点を取るよりも難しいかもしれない。
2点目も臼井が自陣のペナルティエリアあたりから走っているかもしれないですが、行けるという時にサイドブレーキを引かずに行けるかどうか。そしてそこに人数を割けるかどうか。カウンターといっても向こうと同数だったかもしれないし、最初はこちらの人数のほうが少なかったかもしれない。でもそこからどれだけこちらが人数をかけていけるかどうか。それにはスペースがなければいけないので、たまたまそのスペースがあったというだけですよね。
モウリーニョもウリエも言っていましたが、強いチームはカウンターができなければいけないと。FCバルセロナも実は自分のチームの人数が少ない時には素晴らしいカウンターで点を取っている。この前のシャビのゴールなどそうでしたけど。好機と見据えて出ていく力があるかどうかが大事。我々はビルドアップから15本ぐらいパスを繋ぐことはまだできませんが、少なくともコレクティブに攻撃することができている。カウンターでひとりでメッシがドリブルで行くわけではなく、1タッチ2タッチで後方から出てくるというところをこれからも大事にしていかなけれいけないですし、と同時にボールを動かしながらパスワークと走力でうまく崩すことも課題としては残っているので、これからも常にやっていきたい。
-数多くのセットプレーを防ぎきった守備について
昨季、アルビレックスはセットプレーで4割の点を取っています。しかもPKがない。ということは相当な割合で直接フリーキックやコーナーキック、外からのフリーキックで点を取っているということ。だからまずファウルをしないこと。でもファウルになった場合にはよいキッカーがいるので、きちんとした対応をすることを口酸っぱく言ってきました。
マリノス戦は結局そこでリズムを壊してしまったので、その意味では今日はしっかりとよい対応ができた。壁にしてもうまく駆け引きをして交代するかどうか少し考えましたが、どちらかというと交代させて時間をつくった方がキッカーにとっては嫌だなということで代えました。そうしたちょっとしたところで、少しこちらが優位になったかなと思っています。
-永田選手を交代させたタイミングについては?
むこうが交代して本間をアンカーにして、ミシェウとマルシオ リシャルデスを逆三角の形にしてきたのですが、その後、マルシオが下がってくるシーンが増えてきてこちらはありがたかったが、そこで田村が振られてスペースが空いてしまうとやはり狙ってくる。そこを永田が埋める形が最もいいと。でも、本間のところで前を向かれてルックアップされると困るので、そこを坂本に見させた。守備でのリズムは概ねあそこで少し取り戻すことができたかなと思っています。
-野澤選手は今季ベストのパフォーマンスだったと思うが?
前に新潟にいたので新潟の関係者はちょっと頭を痛めているかもしれませんね。マルシオがどういう球質を蹴るかは実戦をやっているのでわかっているわけで、少しはプラスになったかもしれない。あと分析でも話しましたが、向こうはサイドにボールが行った時にあまり工夫せずに単純にクロスを上げてくるので、狙いどころとしてはキャッチしやすかったかもしれないですね。
-今シーズンの湘南の目標は?
J2に降格しないことをまずは大前提にやっています。つまり18番目からスタートして徐々に上に行くことを目標としてやっています。
-古巣の新潟と戦ってみての感想は?
本間がうまくなったなと思いました。あと、たくさんのサポーターが遠いにもかかわらず試合が終わるまで声援してくれるのをすごくうらやましいなと。うちのサポーターもアウェイでもたくさん駆けつけてくれるし、今日は人一倍頑張って応援してくれたと思います。新潟のサポーターの人は温かい人が多いので、試合前に湘南の子どもたちが歩いていたら拍手していました。温かいし、新潟らしいと思いました。
-反町監督にとってこの勝利は早かったか、遅かったか?また、チームの成長の度合いは?
3試合を終えて、我々スタッフが感じるより選手がスピードや判断の速さ、ボールを動かす力・技術をいろいろ感じている。そこで選手には、「もう慣れただろう。ここからがまたスタートだ」と今週初めに言いました。我々は絵に描いたようなきれいなサッカーはできないにしても、今日のようにしぶとくしつこく粘り強くやることはできる。だからこのサッカーを続けていくことによって、また切磋琢磨することによって、分たちの戦術的な部分に成長は見られると思うので、ギリギリの戦いをすることが我々チームの、もしくは個人の財産になるかなと感じています。そうしたプレッシャーの中で少しずつでも成長してきている選手が増えてきた。それは非常に嬉しいことだと思います。