馬入日記

【馬入日記:5月16日】「戻った時に存在感を発揮できるよう」菊地俊介選手インタビュー

IMG_2854トレーニング中の負傷から約1か月半が経ち、グラウンドにはリハビリに励む菊地俊介選手の姿が戻ってきています。
これまで主に室内でのトレーニングがメインだったため、心なしか他の選手に比べ日焼け具合が進まない状況に、「天気も良いし、日焼けしに出てきました」とおどける菊地選手。
毎日地道に、前向きにリハビリのトレーンングを続けています。

「患部の状態も少しずつ良くなってきているので、少しずつメニューを増やしながらやっています。ただ今はまだ上半身のトレーニングばかりですね。早く走りたいです」

そう語る表情は負傷からの回復を焦るでもなく、しかし着実にその歩を進めようと励む日々の充実を感じさせるもの。
しかし力強く語る言葉とは裏腹に、菊地選手がピッチを離れた後も、チームはなかなか勝ち星に恵まれず厳しい戦いを強いられました。
そんな中4月中旬に馬入へと戻ってきた菊地選手。そこで感じたものとは。

「入院している時も実家で見ている時も、ブレずにやっているな、とは思っていました。ただチームから離れて1か月近く経っていたので、チームの本当の状況は分からない。そういう状況で馬入に戻ってきたんですけど、みんな全然落ち込んでないというかむしろすごく明るくて、こちらが元気をもらうくらいでしたよ」

「自分が怪我をする前から勝てていませんでしたし、怪我をして以降ももちろん自分に歯がゆさを感じていました。でもやっぱりプレーしている選手の方が苦しかったと思います。その分自分も日産スタジアムに観に行った横浜FM戦の後はもらい泣きするくらい感動しましたし、本当に勝つのは難しいことだなと思いました。後半のアディショナルタイムの4分が、自分が試合に出ている時より長く感じましたよ。最後なんて、膝痛いのに立ち上がっちゃって観てましたから」

そうして現地で立ち会った今季初勝利。徐々に上向くチーム状況から力をもらいながらも、やはり自由の利かない身体にもどかしさは募ります。

「悔しいですけどね、試合を見ているのは。もちろん元気をもらいますけど、見てるとやっぱり『出たい』と思いますから。久しぶりに外でトレーニングをして、みんながサッカーをしている姿を見ると、ちょっと寂しさもあるというか。ただそれをモチベーションにしないといけないし、自分がグラウンドに戻った時に存在感を発揮できるようにしないといけない。いろんなことをイメージしてリハビリしています」

チームは順位をクローズアップすれば苦境ですが、迷いなく戦い続けています。
そんな中でリハビリながら菊地選手がピッチに戻ってきたことはチームにとっても明るい材料。
菊地選手を含め、毎試合を全員で戦うチームと共に、GET3に向けご声援をお願いします。