馬入日記

【馬入日記:2月25日】ベルマーレフットサルクラブ 久光選手による講演実施

s_image1[1]本日、ベルマーレフロントスタッフ、アカデミーコーチに向けてベルマーレフットサルクラブの久光重貴選手が講演を行いました。

久光選手は選手が毎年シーズン前に受けるメディカルチェックで3年前に肺にがんがあることが発覚しました。
現在もがんと闘いながら、現役の選手として活躍しています。がんが発覚して2年7か月が経ったいま、常に前向きに生きることで周りの人たちに元気を届けています。

「周りから“強いね”とか“どうしてそんなに強くいられるんですか?”とよく言われるんですけど、僕は決して強くはなかった。このクラブで、ベルマーレのフットサル選手としてプレーができていたからこそ、たくさんの人からメッセージをもらって励まされ、前向きに考えられるようになりました。そのお陰で病気としっかり向き合えるようになったと思います。がんが発覚してから治療に入るまでの2カ月間は本当に辛かった。毎日一人で、生きるか死ぬかのことばかり考えていた。ただ、治療に入る前日にクラブを通して僕ががんであることを公表した時に、本当にたくさんの人からメッセージをもらって、一人じゃないんだ、自分だけじゃないんだと思えるようになった。だから選手としてクラブには本当に感謝しています」と久光選手。

実直に、聞いている人たちの顔を一人ひとり見て話す姿は、つい当たり前のように思える「生きる」ということの大切さを改めて感じさせてくれました。

現在、フットサルの選手としてプレーしながら、肺がん医療向上委員会の広報大使としても様々な活動をしています。

また、自ら立ち上げた「フットサルリボン」の活動も意欲的に行い、がんの啓発や小児がんの子どもたちへ慰問を行っています。

「小児がんを患っている子どもたちは毎日ベッドの上で過ごし、院内での笑顔はあまりないんです。子どもたちを支える親後さんも笑顔は少ない。ただ、ボールを持って行き、子どもたちと遊ぶと子どもたちはみんな笑顔になる。すると親も自然と笑顔になる。子どもたちの笑顔をもっと広げていけるように今後も活動していきたいと思っています」

s_image2[1]久光選手は自分が辛いところを全く見せません。
それは、周りの人に気を遣っているとか無理をしているということではなく、1分1秒を大切に、悔いがないように毎日過ごしている表れなのだと感じます。

沖縄キャンプ中には、選手たちも久光選手の講演を聞きました。
まもなく開幕を迎える湘南ベルマーレは、久光選手からのパワーをたくさんもらい、1試合1試合を悔いなく戦うことの大切さを改めて感じ、シーズンに挑んでいきます。

※日本肺癌学会
https://www.haigan.gr.jp/

※フットサルリボン
http://f-ribbon.jp/about/index4.html