ニュース
2010Jリーグ ディビジョン1 第1節 試合結果
2010Jリーグ ディビジョン1 第1節
2010年3月6日(土)13:04キックオフ 平塚競技場
|
1 前半 1 0 後半 0 |
|
---|---|---|
0 >> 1 | 勝点 | 0 >> 1 |
19分 ジャーン | 得点者 | 40分 オウンゴール |
出場選手
シュート数 | 選手名 | 背番号 | ポジション | 背番号 | 選手名 | シュート数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
0 | 野澤 洋輔 | 1 | GK | GK | 1 | 清水 健太 | 0 |
0 | 阪田 章裕 | 14 | DF | DF | 14 | 宮本 卓也 | 0 |
1 | ジャーン | 3 | DF | DF | 4 | 西河 翔吾 | 0 |
0 | 村松 大輔 | 6 | DF | DF | 3 | 石井 秀典 | 0 |
0 | 島村 毅 | 30 | DF | DF | 13 | 石川 竜也 | 0 |
0 | 永田 亮太 | 21 | MF | MF | 9 | 古橋 達弥 | 3 |
1 | 寺川 能人 | 7 | MF | MF | 19 | 秋葉 勝 | 1 |
1 | 坂本 紘司 | 8 | MF | MF | 17 | 佐藤 健太郎 | 1 |
2 | 馬場 賢治 | 17 | FW | MF | 7 | 宮沢 克行 | 4 |
2 | 田原 豊 | 9 | FW | FW | 15 | 長谷川 悠 | 2 |
3 | 新居 辰基 | 18 | FW | FW | 10 | 田代 有三 | 0 |
– | 伊藤 友彦 | 35 | GK | GK | 20 | 植草 裕樹 | – |
– | 山口 貴弘 | 4 | DF | DF | 22 | 園田 拓也 | – |
– | 猪狩 佑貴 | 20 | MF | DF | 26 | 山田 拓巳 | – |
– | 古林 将太 | 26 | MF | MF | 5 | 下村 東美 | – |
1 | 阿部 吉朗 | 11 | FW | MF | 8 | 増田 誓志 | 0 |
0 | 中村 祐也 | 22 | FW | MF | 24 | 伊東 俊 | 0 |
– | 中山 元気 | 27 | FW | FW | 11 | 北村 知隆 | 1 |
|
|
|
---|
得点経過
|
|
[得点経過の記号の意味]~:ドリブル、→:グラウンドパス、↑:浮き球パス、S:シュート
選手交代
|
|
開催データ
[入場者数] 11,280人 [天候] 雨、弱風 [気温] 13.2℃ [湿度] 79% [ピッチ] 全面良芝、水含み [試合時間] 90分
[マッチコミッショナー] 川上 覚 [主審] 松尾 一 [副審] 山口 博司 [副審] 田尻 智計 [第4の審判員] 中原 美智雄 [記録員] 井澤 法子
坂本選手コメント
試合前はすごく興奮しましたがピッチに入れば冷静に対応できたと思います。
これまでJ2での戦いでしたが、その積み重ねは間違っていなかったのだと思います。
まだ始まったばかりなので、まだまだこれからです。
永田選手コメント
アンカーのポジションは何度も経験しているので、緊張することもなくいつも通り入れました。プレー的にはシンプルにしようと思っていたのですが、シンプルになりすぎてしまい自分のよさを出せなかったと思います。
まだまだもう一段階、気合を入れなあかんと感じています。相手は強いので、局面で負けないように、臆することなくやっていきたいと思います。
野澤選手コメント
(失点について)事故のような部分があったのですぐに切り替えました。クロスがテラ(寺川)に当たり、ボールがゴールに向かってきたので、かき出そうとパンチングしたところ豊(田原)の足に当たった。でも豊はカバーしてくれていたからそこにいたわけなので、山形の選手であれば問題ですが、逆に前向きな失点と捉えています。ゲームの入りがよく、いい形で攻撃に繋がったと思います。先制してからも悪くはなかったと思いますが、すこし迫力が減ったかもしれない。待ちに待ったJ1での試合だったので、その点では90分間楽しくプレーできました。でも勝点1は悔しい。ホームだし勝ちたかった。
馬場選手コメント
山形は前からもっとガツガツ奪いに来るイメージでしたが、思ったよりも下がってブロックしてきました。(攻撃について)ターゲットが前にいたらボールを当ててどんどんサポートして上がっていく、湧き出るような攻撃のイメージが僕の中にはあります。
これからもっとラストパスや動きの質を上げていきたいし、できると思います。
ジャーン選手コメント
クラブとして長年目指していた舞台で、自分としても久々のJ1ということで、この日を迎えるまでワクワクしていました。左腕にキャプテンマークを巻くと責任感がより増すし、初戦のキャプテンに指名してもらってうれしく思う。湘南は闘う気持ちの強い選手が集っているチームなので、もっとレベルアップしていきたいと思います。
山形 小林監督 試合後コメント
総評
立ち上がりずいぶん重くて失点を食らってしまいました。点を取られた後は落ち着いた形で少しできたのでよかったのと、前半終了間近のラッキーなゴールで救われたと思います。
後半メンバーを代えていいリズムになったところで点が欲しかった。相手のカウンターもしくはショートカウンターで何度かやられた中で、ポストに当たったり清水が防いだりしたのは、アプローチに行かずにステイして対応してるところがあるということ。もう少し自ら足を運んでアプローチしてコースを限定するのかシュートコースを阻止するのか、そのあたりはちょっと足りなかったと思います。中盤でイージーミスがなくボールが流れるとクロスまで行くが、そこでちょっとしたイージーミスがあるとリズムが取れなかった。
ラスト15分は相手のラインが下がるのが早かったので、2列目からのマイナス気味のフィニッシュは何度かあったと思いますが、外れたので枠に行けばよかったと思います。相手の状況に合わせてプレーが変わっていく中でフィニッシュについては精度がもう少し問われるのではないかと思います。昨年からやっている粘り強さはやれたのではないかと思うので、そこに新しい選手を入れながら精度とレベルアップできるように進めていきたいと思います。
質疑応答
-今後12試合厳しい相手が続き、アウェイも多いが、どう乗り切るのか?
まず、6週間キャンプに出ていたので、やっと山形に帰れるなと。勝点1を取れてホッとしたので来週に繋げたい。エスパルスについては湘南とシステム的には同じで、1ボランチのところがボールを持って捌ける攻撃的なチームだと思う。守備の方から入ってきてるし、どちらかというと去年もアウェイのほうの戦績がいいので、守備も大事にしていきたい。また新しい選手が入って去年より層が厚くなっているので、今日は思い切って早めに代えられなかったが、カードをうまく代えながら戦っていきたいです。12試合、結構強い相手なので集中して頑張っていきたい。去年やっているチームでシステムが変わらない相手とはもう少しうまく戦いたいと思っています。
-田代選手はどうだったか?
空中戦が強いので、そこばかりに頼って単調だったのと、長谷川とのバランスがちょっと悪かった。古橋とならスペースに流れたり、動きが出た感じがありました。時間帯もあるとは思いますが、組み合わせについては相手によって変える必要があるかもしれません。
-今日の先発の中で新加入は田代選手だけだったが、新加入選手のフィット具合は?
ゲームで試してみたが、なかなか機能しないのと、システムがあっての個人のはずが個人先行型になってるところがあるのでうまくいかない。守備については私たちがやってるところの理解、ゾーンのまま終わるのか、ゾーンからマンツーマンに切り替えるところでどうしてもタイトマークができない部分がこのキャンプ中に見えてきている。それではJ1では使えないところもある。
でも、それは今の時点で使えないだけで、明日もトレーニングゲームをやるが、ゲームを組みながら修正できればいいと思っている。サブには新加入選手が何人も入ってるので、今日のようにカードを代えながら戦う上では去年よりもレベルは上がってますから、慌てずにチームの中で機能できるようにしていきたい。今までつくったチームの中でどう活かせるかというところなので、私も迷わずに、選手にもきちんと伝えていきたいです。
-湘南の坂本選手と寺川選手に対する守備の対応はどうだったか?
ダイナモで得点源でもあるので、基本的にはボランチがつく形。今日は永田選手が意外と高いポジションを取っていたので、前半にもう少しトップに入れて収まればよかったと思います。そうするとたぶん少し下がるので後半のようなボランチがフリーでもらうケースが多かったと思う。その意味では秋葉もいいところが出たし、佐藤の守備能力も今日は出ました。
-捕まえきれなかったという印象は?
あまりないですね。それよりも新居選手が飛び出したりという部分が強かったのと、中村と阿部がカードにあったのでどこで使ってくるのかがちょっと怖かった感じがしていました。
-山形にずっと帰っていないストレスはなかったか?
毎回少しずつ反省しながら、今年はグアムキャンプの後に2日帰ったが、最後の宮崎が3週間。途中から部屋をひとりにしたが、ホテルが同じなのでちょっとリフレッシュができなかった。今週すごく重くて心配ではあった。昨日もピリッとしていなくて、今日も失点してそのままいくんじゃないかという懸念があった。ラッキーだったが点を取ってくれたことと、後半、自分たちでリズムをつくってくれたことはよかったと思っています。
グラウンドで練習できないので、なかなか大変なシーズンインですよね。1、2週間前に帰ってリフレッシュなどをうまくやりたいと思いますがなかなかできないので、そこは耐えてその分今日のゲームで頑張ってもらいたかったですが、もうひとつ足りなかった。
湘南 反町監督 試合後コメント
総評
雨の中、我々のサポーター、アウェイのサポーターともに駆けつけてくれてありがとうございます。
ゲームとしては勝ちたかったゲームだったことは間違いないです。もうひとつの要素としては、笛を吹かれたときにどっちのボールなんだろうという場面がたくさんあり、胃が痛くなりそうでした。これをずっとやっていくとアクチュアルプレイングタイムは間違いなく減ると思います。Jリーグと審判の方でよい方向性を見つけてもらえればいいと思います。
我々は久々のJ1の舞台で勝点1でしたが、次につながるゲームだったことは間違いない。重馬場でしたが、我々の狙っているサッカーを出すことはできたと思います。
質疑応答
-馬場選手の手ごたえは?
馬場はチームの中ではクリエイティブな色んな発想を持ってる選手で、チームの攻撃のいいスタート地点でもあると思うので、そうした役割はある程度こなせたと思います。加えてセットプレーがあるので、我々に去年足りなかったところを補う力がある。守備でも足を止めずにやったし、とかくクリエイティブな選手は走ることを忘れることが多いが、彼は20m、30mをトップスピードで走れる選手なので、そうしたよさを今日は全面的に出したのではないかと思います。
-具体的に手ごたえがあった点は?
我々には1対1で仕掛けて抜いてシュートというようなイメージの選手はいないし、前にボールを運びながら人数を割いて色んな選択肢を増やしていく戦いを我々は取ったわけですから、そうした狙いは随所に出たと思います。
次のゲームも今日以上のマスコミがいらっしゃると思いますが、それは湘南を見に来るのではなくて中村俊輔を見に来るのだと思いますので、ついでに湘南も見てください。
-今日は勝てなかったが、足りない部分は?
やはりJ1は1対1の強さや対敵のよさがありますよね。それを上回るものを持たないといけない。個人の力や球際のせめぎ合いなど、これで少しは慣れたと思うので、それを次の試合に出していければと感じています。
-新居選手の評価は?
山形さんの最終ラインがあまり高くなく、しかも今日はグラウンドが濡れた状態ですので、新居の裏への飛び出しはあまり多くなかった。ただ、彼のよさは動き出しの速さとスピード。それが我々にとって大きな武器になりうるということで最初からやった。スペースがあまりない中で、本人が活きなくても動いたことで例えば島村や坂本が活きるということは何度かあったと思います。我々は走力を使って崩すということですから、その意味では貢献度は高かったと思います。
-90分間の満足度は?
勝点3を取れるゲームではあったので悔いは残りますが、今日のゲームをやって体で感じたところが選手にはあると思う。手ごたえや課題などがあると思うので次の試合に活かしてもらいたいと思います。試合前からよしやってやるぞという気持ちは僕が何も言わなくても強いし、逆に入れ込みすぎない話をしたぐらいですから、悪くはなかったと思う。ゲームの中でも思ったより自分たちが主導して流れを掴むことができた。その意味では私にとっても手ごたえを感じる1日だったと思います。
-監督にとっても久々のJ1だったが?
僕は感慨深いものはないですが、たくさんのメディアの方々を見てやはりJ1だなとは感じました。特に感慨深いものはございません。
-怪我人が多くベストメンバーを組めないが、今後について
私にとっては試合に送り出した選手がベストメンバーなのでなんとも言い難い。大きな怪我は松尾ぐらいであとは怪我をしていても早く試合をやりたいという選手で埋められているし、そうした選手も近々できそうな感じなので層が厚くなることを期待しています。
-2点目がなかなか取れなかったが、よい場面もあった。このまま続けていけば問題ないと感じているのか、それとも何らかの課題を突き付けられたのか?
このまま続けてやっていけば勝点1で終わる試合が増えてしまうのでよくないと思いますね。より精度を上げたりお互いの連携をなるべくシンクロできるようにしたりトレーニングからやっていきたいと感じています。もちろんこのゲームの問題点、できたこととできなかったことをしっかり整理して週明けに話をして、中村俊輔の凱旋ゲームに備えたいと思います。
-終盤、山形の古橋選手の決定的な場面があったが、その時の心境は?
やられたと思いましたよ(笑)。山形は去年の傾向を見ても横からのボールで50%の点を取っているチーム。週中で横からのボールのディフェンスをやったが、やはり入り方がうまいので、古橋などはそういう選手ですよね、大きくない分だけ。それで昨年の大分戦や神戸戦で速いボールで点を取っているので、要注意のひとつでした。最後だけマークを外しましたね。外したらむこうも外してくれたということです。
-阪田選手を右サイドバックで使った狙いは?
ひとつは高さ。あとゲームをトータルでトレーニングしてきて、安定感やチームのディフェンスにおける規律などをずっとやってきたので状態がよかったという。それだけです。
-中村選手の凱旋試合となる注目の一戦に向けての意気込みは?
我々は勝つための準備をするだけであって、中村選手のためにお膳立てをするつもりはありません。おそらくたくさんの人が集まってくれる中で、「湘南やるじゃねえか」と思わせるような湘南らしいサッカーをしたいと思っています。