馬入日記
【馬入日記:11月29日】2015年を振り返る。大槻選手インタビュー
リーグ戦は全日程を終了しましたが、馬入ではまだトレーニングが行われています。今日は仙台大との練習試合が行われました。
練習後、大槻選手に話を聞きました。
改めてこの2015シーズンを振り返り、率直な感想とは。
「一年を通して試合に出させてもらったり、いい経験をたくさんさせてもらったんですけど、個人としてはもっともっと結果を残さないといけない、もっとチームに貢献しなければいけないと、いま感じているところです。特に、もっと決めるべきところで決めたり、チームを助ける得点というのを増やさなければいけない。チームが厳しい状況の時にこそ助けられるような、そういう存在になりたいと思っています」と大槻選手。
大槻選手のゴール、そしてゴール前のプレーのみならず前線から労を惜しまず走り、攻守において全力を出し切る姿は、間違いなくチームの大きな力となっていました。
しかし、いつも反省の心を忘れない中で、戦いながら課題を見つめてきました。
「簡単なシュートをしっかり決める重要性を感じています。簡単なシュートを外していることが多かったので、そういうところで決め切れれば自分としても自信を持ってもっと波に乗れたのかなと思います。相手に恐れられるような存在にならなければいけないということは感じています」
一番印象深い対戦相手は?と聞くと…
「広島やガンバのDFラインはすごくやりづらかったですね。今まであまり経験したことがない守り方でしボールを受けることはできるんですけど、最後の部分をやらせてくれないという感じで…。広島とガンバは、最後に止めればいいという感じで、前まで来させるのをわざとやっていて、カウンターを狙っているところもあったと思う。相手をわざと来させて、全体が前にいったところのカウンターを狙っている。そういう戦いを経験できて、すごく自分のためになったし、これから進化するためのいい材料になったと思っています」と。
年間順位は8位。特に終盤にかけては右肩上がりにチームの成長を感じるものでした。
「90分を通して集中力を切らさず、またイージーなミスも少なくなったと思います。先に失点してしまうと相手も引いてきたり、難しい時間帯になってしまうので、失点せずに先に先制点を取れるようになってきたことがよかったと思います」
では、大槻選手にとって一番印象深い試合は?と聞くと。
「アウェイでのマリノス戦です。0-3で負けたあの試合は本当に何もできなかった。でも逆に何もできなかったことによって、原点に立ち返ることができたと思います。湘南スタイルを見せなければJ1で勝てない、ということを強く感じさせられた試合だった。一番印象に残った試合です」と。
ちなみにいい感触での印象深い試合は「ホームでの柏レイソル戦です。あまりポゼッションはしてなかったと思うんですけど、1試合を通して本当にいい試合ができたと思える試合でした」ということでした。
昨年は大きなケガに泣かされ、半年間をリハビリに費やす日々でした。今年はケガもなく戦い抜いた一年となりました。
「一年間通して試合に絡むことができたので、そういった意味では精神的にもすごく強くなれたと思います。ピッチに立つ責任を持ってやらなければいけないと思ったし、そこは成長できた部分だと思います」
さて、さらなる成長のために準備をしていく毎日です。
「今年、チームとしては、湘南スタイルが出せた試合が多かった。出せなかったという試合がそんなになかったし、こうして成長していくことが本当に大事だと思う。今年より来年、来年より再来年という形で、また課題を克服しながら目の前のことに取り組んでいければ、必ず成長できると思う。しっかり向き合いながらやっていきたいと思います」
インタビューを受けていると、後輩たちから「周平くんのコメント、いらないいらない!(笑)」という声が。
「もう、いじられすぎて大変ですわ。4年目なんですけど、ルーキー並みのいじられ方やから!(笑)」と明るい笑顔。
このキャラクターもまた、チームにとって本当に大きな存在なのです。
「今年も一体感を持って戦えたと思います。毎年そういうチームになるのは、曺さんがホンマにそういうところを大事にしているからだと思うし、一体感がなければ、本当に強いチームにはなれないんじゃないかと思います」
いろいろなことがあった2015年。
「まだまだ」「もっともっと」と言い続ける大槻選手ですが、きっと充実の一年だったことでしょう。