馬入日記
【馬入日記:8月26日】“信じられないランとクロス”古林選手インタビュー
先週末の激闘、ホームで迎えた川崎フロンターレ戦は2-1で逆転勝利を収めました。
開始十数秒に先制を許すも、決して下を向かず、11分には藤田祥選手ののゴールで同点に。
その後、互いにらしさを出し、一進一退の戦いが続く中、途中交代で入ったアリソン選手が古林選手のクロスを受けてゴール!逆転に成功しました。
終盤は、川崎の猛攻を受けるも秋元選手の神がかったセーブ、そしてDF陣を中心とした気迫のこもった守備で失点を許さず、2-1で勝利。セカンドステージの順位を4位に上げました。
試合後のMOMに選ばれたのは古林選手。
曺監督から「将太(古林)の信じられないランと信じられないクロスから生まれたゴール。彼らは本当にすごかったと思います」という印象深い言葉がありましたが、疲労のピークであろう76分に見せた、あの古林選手のオーバーラップは凄まじいものがありました。
「前半からああいう形で追い越してはいたんですけど、なかなか形にはならなかった。それでも諦めずに信じて上がり続けた結果かなと思います。最終的にああいう決勝点に繋げることができたのでよかったです。あの場面は、僕についていた相手も途中で諦めたというか、追い越している時に離れていったので、これはいけるなと思った。スピードが緩まったので、そこで勝てたかなと思いました」
凄まじい走りといえば、永木選手も同様。
「亮太くんからくると思って僕は走るしかないし、追い越せば、亮太くんが僕を使っても使わなくても、チャンスは作れると思った。亮太くんのボールは相手の股を抜けたんですよ。受けた時は僕一人の空気があったし判断する時間もあった」と。
そして、走った上で精度を求められるクロスも絶妙でした。
「スカウティングでもいろいろ聞いていたので、クロスはずっと狙っていました。あの試合、それまでは速いボールばかり入れていたんですけど、ヨシさん(藤田祥)とも前半が終わった時に話して“速いボールじゃなくてふんわりしたボールを狙ってもいいよ”と言われていたんです。中にアリソンと誰かがいるなというのは見えて、これで速いボールを入れてもけっこう近かったので、通り越しちゃうか力んでふかしてしまうと思ったので、ここはふわっとしたボールを点で狙ったほうがいいなと判断しました。試合に出られていることで自分の中での瞬時に判断する力は上がっているかなと思います」
また、守備に関しては…
「相手が真ん中から仕掛けてきて、航(遠藤選手)の脇が空いてくる場面があると聞いていたのでその部分は潰せていたと思います。ただ、前半もうちょっと戻れたら防げたのに、という部分もあったのでそういう意味では守備の面でもう少し力を発揮したかった。川崎の選手はボールをまわすのがうまいですが、薫くん(高山選手)やヨシさんとも話してて、嫌がって追うんじゃなくて、持たせてるという感覚でみんなできていたと思います。ただ、自分としてはもっとカウンターのところなど早く戻りたいし、もっと突き詰めていける部分はあると思います」と。
それにしても、開始十数秒での失点はさすがに面食らったと思いますが…
「本当に早すぎたので、逆にみんな切り替えたしプレーも安定していたと思います。焦りとか、まったくプレーに出ていなかった。3年前はそこで崩れていたかもしれないけど崩れることはなかったし、1-1でゲームが進んでいても、絶対に何か起きるって思えるものがありました」と振り返りました。
さて、そんな中、今週末30日(日)はG大阪との対戦です。(G大阪のACL出場の関係で試合日が30日となっていますのでご注意ください)
「ガンバはファーストステージで負けているし、その時自分はちょっとしか出ていないんですけど、前からいけたイメージもある。その自分たちらしさを前半からやってどんどん仕掛けていきたいです」
川崎戦、その前の浦和戦も含め、ここ最近は一層「湘南のサッカーは面白い」「エネルギッシュだ」と言われることが多くなっています。
「自分たちとしては、これまで通りやっているだけなんですけど…。でも曺さんが打ち出す湘南スタイルはやってる僕らも本当に面白い。それが周りの人、観てくれている人にもそう感じてもらえるということは自分としても嬉しいです。でも、まだまだこんなもんじゃないと思ってるし、もっと上にいけると思っています」
まだまだ高みを目指し続ける選手たち。ぜひ今週末のG大阪戦もご期待下さい!