馬入日記

【馬入日記:1月15日】決意を胸に復帰。高山選手インタビュー

150115-1昨年、柏レイソルへ完全移籍した高山選手がチームに戻ってきました。

年末の発表では、たくさんの驚きの声と喜びの声があり、13日の始動日には「おかえりなさい」と声を掛けられていました。

今日で始動3日目。現在の心境とは。

「新しいメンバーもたくさんいて、僕がいた時とはメンバーも変わってる部分があるんですけど、それでも雰囲気とかは相変わらず湘南らしくて、純粋に楽しくやらせてもらっています。もっと懐かしく感じるのかなと思ったんですけど、ジョギングとかしている時に、意外と“あれ、去年もいなかったっけ?”という感覚に陥っちゃってます(笑)」と高山選手。

確かに、見ているほうもグラウンドやクラブハウスにいる高山選手にまったく違和感を感じません。

さて、柏で過ごした2014シーズンは、どんな一年間だったのでしょうか。

「試合には32試合に出させてもらったんですけど、ベンチ外も一度ありましたし、ベンチにいて出られなった試合もありました。試合に出る経験も出られない経験もしましたし、チームとしては4位というACL圏内の結果を残すことができてすごくいいシーズンを送れたと思います。僕にとっては、初めての外国人監督のもとでプレーしたことや、プロで移籍をするということも初めてだった中で、周りからはそうは思われてなかったと思うけど、最初は思うようにはうまくは入れなかった。ただ、初めて経験することも多い中、レイソルはすごくいいチームだったので、本当にいい一年を過ごさせてもらったと思います」

再び湘南でプレーしようと決断をした、その想いとは。

「湘南から話をもらうまでは、もちろんレイソルでやるつもりでした。話をもらって、最初は“さすがに戻るのは早いんじゃないか”という気持ちもありました。ただ、言葉で表現するのは難しいですけど、湘南は僕にとっては家みたいな存在なので、まさか声がかかるとも思っていなかったけど、そこで“もう一度一緒にやらないか”と言ってもらった時は本当に嬉しかった。いろいろ考えた時、湘南でやりたいという気持ちがすごく強くなっていきました」

難しい決断でしたが、自身と向き合い答えを導き出しました。

「プロに入った時は不安しかなかったし、レイソルに入った時も自分が“チャレンジしたい”という気持ちで入ったものの不安がたくさんあった。曹さんにずっとお世話になりっぱなしだったし、レイソルはすごくいいチームだと思ったので、新しい自分をみつけようという気持ちでのチャレンジでしたけど、不安な気持ちも強いスタートでした。ただ今回は、もし湘南に行ってやれるんだったらすごく楽しみという気持ちが強かった。こうして呼んでもらって、もう一度曹さんや亮太(永木選手)とやれるのも縁だと思ったし、もう一度湘南でやってみたいと素直に思いました」

昨年のベルマーレの試合もかなり見ていたそうです。

「去年、湘南がものすごい結果を残していて、嬉しい反面、ちょっと悔しさもありました。でもそう思ってる時点で、湘南のことをめちゃくちゃ気にかけている自分もいて(笑)。あぁやっぱり好きなんだなと思いながら、いつかは帰ってやってみたいという気持ちはありました。それがまさか今年になるとは、という感じですけど、今は本当に嬉しい気持ちです」

そう語る高山選手ですが、その楽しみな気持ち以上に、今シーズンに懸ける強い意気込みを持っています。

「責任を感じながらやれるというか、いい意味で逃げ道がないと思っています。今年一年間、自分がやると決めたことはやり抜くという決心もしているので、必ずいい一年にしなければいけない。覚悟して臨みたいと思っています」

昨年経験をした様々なことが、高山薫をさらに大きくしているはずです。
覚悟をもってピッチに立つ背番号23(プロ1年目の背番号!)に、ぜひご期待ください!