馬入日記
【馬入日記:12月8日】情熱とやりがいと成長を。永木選手インタビュー
2014年のチームの躍進と選手たちの大きな成長。
チームを引っ張り続けた永木選手にも、実はJ1強豪クラブからのオファーが届いていました。
ピッチで見せる攻守においてアグレッシブなプレーは、J2だけでなくJ1でも高い評価をされています。
2年連続で届いた他クラブからの熱烈オファーでしたが、永木選手も遠藤選手同様、来季もベルマーレでプレーする決断をしました。
「オファーをいただいたこと自体は素直に嬉しかったです。でも、去年ほど悩まずに決めました。一番はチーム愛かな」と永木選手。
強く感じるキャプテンのチーム愛。愛であり、責任感でもあります。
「湘南で4年やっていて、キャプテンも2年やらせてもらって、自分でもチームの中心でやっている自覚がある。湘南スタイルを自分のプレーで伝えていく役割を果たしていきたいとう気持ちもあります。このチームで自分は成長してきたし、これからも成長していきたい。日本代表ということを考えても、来年は特に勝負の年だと思っていて、このチームでいいサッカーをしていい成績を残せば、必ずチャンスがあると思っているので、やりがいも強く感じます。とにかく、このチームをもっと、さらに、強く大きくしていきたいという気持ちがあります」
そしてやはり、監督の情熱に心を打たれたというところも。
「曺さんと最後に話をしたんですけど、少し大きな話になるけど曺さんは“日本のサッカーを変えたい”と言っていました。今、僕らがやっているサッカーのスタイルは日本にはあまりない。これから日本が他の国と対等かそれ以上になるためには、うちみたいな攻撃のスタイルや守備の仕方がベースになっていってほしいしそのためにも自分たちにはやるべきことがあるという話をしてくれました。その情熱とか、そういう気持ちのもとで、自分が中心になって曺さんのサッカーを広めていけたら面白いなと素直に思いました」
代表を目指すなら、強豪クラブでプレーしたほうがいいのではという意見もあるかもしれません。でも。
「オファーをもらったチームにいって、一定以上のプレーはできるかもしれないけど、周りの選手に合わせてプレーしなければいけないかもしれない。でも自分のよさを出せる湘南でしっかり力を発揮して、チームが結果を出して評価をされればプレーしている選手も評価されると思う。うちはクラブ的には大きなクラブではないけど、決して遠回りではないと感じた。情熱ある監督のもとでずっと一緒にやりたいと思った。いろいろなことを全部ひっくるめて、湘南でやることにやりがいを感じたし、もっと成長できる場所を考えたら、やっぱり湘南だった」
もちろん、仲間の存在も大きいものがあります。
「今いる選手たちと信頼し合っているし、そういう選手たちからの声っていうのは素直に嬉しかった。仲間から“残ってほしい”と言ってもらって、言われた時は照れくさいですけど、一人になるとすごく響くというか。だから、オファーは有難かったし悩んではいたけど、心の底では、湘南でやるという気持ちでした」
12月7日で2014シーズンの全体練習は終了しました。
2015シーズンのことを既に考えているか、と聞くと。
「来季のことはもちろん考えてます。新しい選手も入ってきて変わることもあると思うけどスタイルは変えてはいけないと思っています。今年、ずっと貫いてきてようやく際立った成績が出た。でもまだJ2だったし、J1でやらないと自分も物足りなさを感じます。日本のトップリーグで、他にはないうちのスタイルで、成績を残せば日本のサッカーのスタイルを変えられるチャンスがあると思う。そういう意味でも、本当にやりがいがあるので、来年はさらに結果と内容にこだわっていきたいと思います。覚悟をもってやる。これからは成長しかないと思っています」と。
今年の開幕前、まだ誰も口にはしていなかった時期から、永木選手は「優勝する」という言葉を何度も発していました。
「今季、爆発的に喜ぶ瞬間はなかったけど、一年で昇格する、優勝するとシーズン前から言っていた中で、自分で言っていたことを達成できたこと、日々を重ねる中で成長できたことは、やっぱり嬉しかったです」
充実の2014シーズンを超える、2015シーズンを。
固い決意のもとで、大きなチャレンジが始まります。
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