馬入日記
【馬入日記:12月7日】遠藤選手、来季も湘南で!決断の理由。
シーズンを「優勝」といういい形で終了し、選手一人ひとりが成長を遂げた一年。
今日、2014シーズンの全体練習が終了し、解散式が行われました。
新天地へ向かう選手もあり、信頼を築いてきた仲間との別れもある寂しい季節です。
涙の解散式から、選手たちは固い握手や抱擁を交わし、共に頑張ろうと誓い合っていました。
改めて、今シーズンを戦った我らが誇らしい選手たちへの熱いご声援、ありがとうございました。
さて、先日新聞報道にて遠藤選手へのオファーという情報が出て、サポーターの皆さんもさぞ心配されたことと思います。
「2015シーズンも湘南ベルマーレでプレーする」と残留を決断した遠藤選手に、その想いを聞きました。
「決断したのは、やっぱり湘南のスタイルで来年もう一度J1で戦いたいという気持ち。去年、一緒に悔しい想いをした仲間と、もう一度J1で戦いたいという想いが強かったので、最終的に決断した理由はそこかなと思います」と遠藤選手。
当然ながら、将来のことも含め様々なことを考えました。
「個人的な成長ということも考えた時に、どこでプレーするのがいいのかということはいろいろと考えました。ただ、最終的にはどっちでプレーしても、やるのは自分だし、正直どこに行っても、将来どうなるかなんて分からない。大事なのは、例えばオリンピックで活躍をするとか将来A代表に入りたいとか、海外に行くとか、そういう目標を自分の中でしっかり持っていれば、どこであっても成長はできると思う」
そして…
「自分にとっては湘南でやることが一番だと思ったし、一緒にやりたい仲間もいる。それに、このサッカーでJ1を驚かせたいという気持ちもあります」と。
J2を席巻した“湘南スタイル”。J1で通用するのかと多くの人が注目しています。
「J1を驚かせたい」という遠藤選手の言葉には覚悟を感じます。
「監督や社長も、“このサッカーで日本のサッカーを変えるんだ”というくらいのことを言っているし、僕もそれくらいの覚悟でやらないといけないと思っています。来年は湘南にとって本当に大切な一年になると思っています。そこに少しでも貢献したいという想いもあるし、湘南にとっていいシーズンになるように努力していきたい」
決断するまで、自分自身を振り返り、人生を深く考えたと言います。
「移籍をする覚悟も必要だと思いますけど、オファーがあった時にこうやって残留するのも覚悟がいることだなと、オファーがきて初めて思った。オファーがきたからこそそう思えたと思います」
そして、力強くこう言いました。
「だから来年は本当に、J1で優勝するくらいの気持ちで、シーズンに臨みたいと思います。湘南のサポーターでも“来年は残留かな”とか、もしかしたら来年一緒にやる選手も“優勝はちょっと”と思ってる人もいるかもしれないですけど、僕はそれくらいの気持ちをもってやっていきたいと思っています」
こうして選手も、またチームも成長していくのだと思わせるような強さ。
揺るぎない決意で、2015年を見据えています。
「本当に楽しみです。どれくらいやれるのかという不安もありますけど、しっかりと、湘南でも代表でも、今年以上の結果を残せるようにしたい。それには、まだまだ成長しなければいけないところがある。その課題に向かって、しっかり練習からやっていきたいと思います」
来年1月中旬、新チームが始動します。
歩みを止めぬ選手たちに、ぜひご期待下さい!!
ザスパクサツ群馬へ移籍することとなった、吉濱選手と遠藤選手の同い年コンビ。
今日の最後の練習では、最後にお互いの背番号のシャツを着て写真撮影。
チームは離れ離れになりますが、これからもお互いを刺激し合う存在には変わらないでしょう。