馬入日記

【馬入日記:11月17日】ついに待望の復帰!!古林選手インタビュー

141117-1ホーム最終戦となった横浜FCとの神奈川ダービー、4-1で快勝しました!
今季初の連敗のあと、しっかり3連勝!それも、結果のみならず、試合内容でも湘南らしさ溢れるアグレッシブな戦いを展開し、90分間ワクワクするサッカーを見せました。

ウェリントン選手、菊池選手がそれぞれ2ゴール。終了間際にPKで1点を与えましたが守備陣も集中力を保って安定していました。

終了後には、きっと前代未聞!
ホーム最終戦セレモニーの場内一周は、ピッチではなくスタンドをまわるというものでした。

今季、昇格や優勝のセレモニーで何度か場内一周をしているので、より近くで感謝の気持ちを伝えようと、シャーレを手に全員でスタンドへ!
ご来場いただいた皆さんにはサプライズだったので、驚かれた方も多かったと思いますが、ハイタッチをしながら勝利への花道が一周続いているような風景。たくさんの笑顔を見ることができたセレモニーでした。

さて、試合のほうでは、嬉しい出来事がありました。
待望の、古林将太選手の復帰です!

今季、始動からトルコキャンプを経て、誰の目にも絶好調だった古林選手。開幕を直前に控えた2月26日の練習中に負傷。右ヒザの前十字靭帯断裂という大きなケガを負ってしまいました。

それから9ヵ月弱、長い長いリハビリ期間を経て、ピッチに復帰を果たしました。

「ケガをして辛かったですけど、家族もそうだし、サポーターも選手もスタッフも励ましてくれて、みんなに助けられた8ヵ月でした。ケガをして感じたのは、サッカー人生は決して長くはないので、本当に日々を大事にしようということ。そして、みんなの存在の大きさや、みんながいてくれることの有難みも感じました。もちろん、ケガをする前も感じていたけど、改めてそういうことを感じられて気持ちの面でも強くなれたと思います」

交代は88分でした。スタジアムに、大きな拍手と古林選手のチャントが鳴り響きました。

「曺さんからも、今シーズンはここまでリハビリを頑張ってきたのだから、ケガをしないようにということもそうだけど、安全にやりつつも自分の100%のプレーを出せと言われていました。試合前にはこの8か月間の悔しさをぶつけてこいと言われた。時間は短かったけど、最後に上がりを見せることができました」

監督会見で「思い切ってやらないと古林将太じゃないですから」と言って笑った曺監督。

「そうですね、僕が思い切ってやらなければ本当に僕じゃない。ワンチャンスあったんですけど、あのワンチャンスを決めなければ、J1では通用しないということも感じました。いつも途中交代の選手が結果を出すところも見てきたし、そういうのはすごく大事だと思いました。短い時間の中でも、試合の中で学べたところです」

ファーストタッチは…

「亮太くん(永木選手)のまさかのきついパス!ワンタッチで前に出すっていう!(笑)亮太くん、出した時笑ってました。“ごめんごめん”とか言って。でも、出たら緊張というより、ワクワクしました」と。

試合後、菊池選手は「一緒にピッチに立ちたかったから自分が交代しないように頑張りました」と話していました。
また、古林選手と交代したのは、古林選手がケガをしてから「5」と手書きしたアンダーシャツを着てプレーしていた武富選手でした。

「そのタケくんのアンダーシャツ、実は僕が着てたんです。タケくんから“もうオレが着るものじゃないな”って渡されて、“じゃあオレが着るわ”って。みんなに“お前、自分の番号が入ってるの着るって気持ち悪いぞ”とか言われたんですけど(笑)。でもタケくんの気持ちもこもっていたし。交代の瞬間にも“頑張れよ”って言ってくれて嬉しかったです」

様々なエピソードを聞くにつれ、チームメイトから愛されていることを感じる古林選手。
昇格記念本の「縦者の証」の隈元氏のコラムにもありましたが、チームメイト全員が集まり、誕生日会だと言って呼び出し、実は古林選手と大竹選手の激励会を開いたこともありました。その時に上映されたビデオには、それぞれの実家に行って親御さんにインタビューしてくる…なんていう粋な計らいもあったのです。

改めて、ケガをしてからの期間を振り返ると。

「ケガをした時は“今季絶望”って言われたけど、メディカルスタッフも本当に助けてくれて一番近くで見てくれた。奥さんはじめ家族、チームメイト、サポーターの皆さん、みんなに感謝したいです。サポーターの皆さんの力も相当大きかったです。本当に一人で生きてるんじゃないなということを感じる時間でした」

今季は残り1試合。
そして来季へと繋がっています。

「この感謝の気持ちをどう返すかは自分次第だと思います。恩返しは、来季だけじゃなくて、もっともっといい選手になって、返していきたい。自分の特徴でもある上下運動は湘南の戦いにとって大事だと思いますし、オフ期間とかリハビリ組ともう一度やり直して、来季しっかり入れればいいと思います」

頼もしい選手が笑顔で帰ってきました。
ぜひ、ますますのご声援をよろしくお願いします!

※いよいよ1週間後!優勝祝賀パレードは24日!
http://www.bellmare.co.jp/113290