馬入日記
【馬入日記:9月2日】多くを感じた一戦。秋元選手インタビュー
先週末、アウェイで行われた山形戦は3-1で逆転勝利。
1試合1試合、様々なことを感じるシーズンを過ごしていますが、山形戦もまた、選手たちが多くを学んだ一戦でした。
前半3分に失点し、その後も45分間らしさを失ったプレーで何度もピンチを招きました。
ハーフタイムに監督からの檄が飛び、後半に入り51分、53分と立て続けに岡田選手が得点。終了間際にはウェリントン選手が今季15得点目となるダメ押しを決め、逆転勝利を果たしました。
試合後の選手たちはまるで負けた後のような表情で反省の言葉を口にしていました。
「後半の戦いができるなら最初からやれば楽になったと思う。最初から出し切るということは大事だと改めて思いました。前半は取られ方が悪かったし、バランスも悪かった。最初の3分に失点した後も何回か同じような失い方があったので、狙われている形だなと思った。2点目3点目を入れられてもおかしくなかったので、相手が外してくれたけれど、自分たちが悪かったと思います」と語るのは秋元選手。
ハーフタイムにロッカールームに戻ると
「曺さんから“悔しかったらやり返してみろ”と言われて。そこでみんなもやるしかないと、ここを落とすわけにはいけないという気持ちだった。それが伝わって本当に開始すぐに取れて、2点目で逆転して、最後に3点目を決めた。僕たちが目指している3点取りにいくということができたし、取りに行く姿勢を出せたと思います」
秋元選手のビッグセーブもありました。
後半、ディエゴ選手のシュートがポストを弾いた後、連続して訪れたピンチはなんと薬指一本で弾き出したそうです。
「薬指に気持ち入れました(笑)。“頼む!”って。ポストに当たりそうだなと思ったんですけど外に出てくれました。その前に一度ポストに当たって、これはもう一度くるな、と思っていたんです。あの時間、山崎さんが入って流れが変わって少しサイドから崩されてきていたと思います。山崎さんは愛媛時代にやられた経験があって、サイドに流れて起点が作れる選手だと分かっていたのでイメージがありました。反応できたことはよかったです」
流れを戻し、なんとか最少失点に抑えました。
「相手はJ1でプレーしたいて選手も多くて経験豊富なので、僕たちが前半のような試合をしてしまうとやられてしまうと感じた。絶対にああいうサッカーをしてはいけないし、常にチャレンジャーという気持ちを忘れてはいけない。そういう意識でやることがこれからまた自分たちの成長に繋がると思う。あの45分は本当に、もう二度とやってはいけないサッカーだったと思います。曺さんがよく“負けても学ぶことはある、勝っても課題はある”って言ってくれるんですけど、その通りだと感じています」
様々なことを感じた一戦から、次に迎えるはいよいよ2位・松本山雅FC。
アウェイで対戦した時は4-1で勝利しましたが、90分目の離せない拮抗したゲームとなりました。
「前半も後半も面白かったですね。珍しくキーパーの出番も多かった試合でした。まずは、相手にセットプレーでやらせないことが大事だと思います。いま自分たちがセットプレーからの失点0(PKの1本以外)できているということに浮つかず、しっかりと引き締めて臨まなければいけないと思っています。相手も絶対にセットプレーから点を取ってやるという気持ちだと思うし、そこを受けて立つのではなくて、自分たちが強い気持ちでやることが大切だと思います」
29試合を戦い、フリーキックやコーナーキックからの失点0とは、これは驚くべく数字です。
「本当に練習が繋がっていると思います。J2はセットプレーからの失点が減ればモノにできるゲームが多いと思います。僕自身は、それを本当に愛媛で学んだ経験なので、今に活かされていると思います」
9月6日(土)、再び楽しみな一戦です。
「本当に厳しいゲームになると思うんですけど、そういうゲームができることに感謝して、チャレンジャーの気持ちで臨みたいと思います」
※明日3日(水)のJ:COM湘南「みんベル」のスタジオゲストは秋元選手!
http://www.bellmare.co.jp/110620