馬入日記
【馬入日記:7月16日】今週から後半戦がスタート!丸山選手インタビュー
今週末20日(日)のロアッソ熊本戦より、いよいよリーグ後半戦がスタートします!
集中力の高い練習が日々行われています。
練習後、ここまで全試合フル出場中の丸山選手に話を聞きました。
まずは前半戦を振り返って、率直に感じていることとは。
「結果を見たらすごくいい成績で終われたし、僕自身これまでの2年間はそんなに試合に出ていなかったので、個人としてもすごく充実しています。いろんなことにチャレンジして、いろんな課題が出て、それを常に繰り返していることで成長しているのかなとは思います。でも、チームとしても個人としても、まだまだやれるという感じですし、自力優勝できるのは自分たちだけなので、まずは目の前の一戦一戦に向けてやっていくことが優勝に繋がっていくのかなと思います」
結果だけを見れば、順風満帆そのもの。
でも、その中でもいろいろなことがある毎日です。出場し続ける選手のメンタルの保ち方というのも簡単ではありません。
「2年間あまり出てなかったので体力的な部分の心配はありました。ケガのリスクにもなるのかなと思ってたので、気に懸けてケアしていました。メンタルの部分では、結果的にここまで21試合に出してもらえてますけど、試合に持っていくメンタルづくりだったり、マンネリ化しないようにということも含めて気をつけてやっています。みんなは体力的にきついかもしれないですけど、僕はみんなほど体力的にきついということではない。逆に、リスク管理という意味では頭を使うし、精神的なところの強さが求められると思っています。自分のよさを出したいという想いが強すぎると、チームのリズムを崩してしまいますし、そういう意味ではよく言われる言葉ですけど、片手に熱さ、片手に冷静さを持ってやろうと考えていました」
とはいえ、ここまで丸山選手のよさは存分に出ているように見えます。
「ただ、それが逆によくなかったこともありました。曺さんにも言われましたけど、10節を越えたあたりで、自分の中で1本パスを通せば波に乗れるというところがあって、それが何本も入らないから、自分のリズムを作るためにチャレンジしてしまうことがあった。それがミスに繋がっているということを曺さんに指摘されたんです。無理をして狙うところではないとか、ここは少し無理をしてでも狙ったほうがいいとか、そういう使い分けはうまくできるようになってきたと思います」
印象に残っている試合は…
「磐田、千葉、それから愛媛ですね。磐田戦に関しては、代表選手が多い中、自分がどこまでできるんだろうっていうチャレンジでもあったし、チームとしては1位・2位対決で、勝点は3ですけど、勝点6に値するゲームになるという話をしていて、そこで勝つことができた。そして内容的にもすごくよかった。選手たちはすごく疲れたと思うけどその中でもプレーする楽しさがありましたし、観てくれている人たちもすごく楽しんでくれたと思うので。それから、千葉戦に関しては、文句なしの戦いをできたというか、よさが全てにおいて出た試合だったし、複数得点で失点もゼロということで素晴らしいゲームだったと思います。唯一敗戦となった愛媛戦に関して言えば、パワープレーを使ったことで自分たちのよさが出せなかった。自分たちのスタイルを90分通してやらなければいけないということを学ばせてもらった試合でした。負けていいということはないですけど、意味のあるというか、ポジティブに捉えられる試合だったと思います」と。
14連勝の後、愛媛戦の敗戦を挟み、その後6連勝。引分けはありませんでした。
結果が出ているのはなぜか、と聞かれると何と答えているでしょうか。
「全員で攻撃して全員で守備をしてということを体現していること。最近は90分を通してできているということではないけど…。でも本当に、前の選手がプレスバックとかめちゃくちゃ走ってくれることで、コースが限定されて取りどころでうまくやれていますし、奪ったところから前にスプリントしていけるというところを思うと、本当に前の選手がすごいからだと思います」と。
逆に、前の選手に話を聞くと「後ろがすごい」と答えるのが今のチームです。
「結果が出ている理由は、結局そういうところなのかもしれないですね。信頼し合っているということだと思います」と丸山選手。
さて、先週末の天皇杯2回戦はFC琉球と対戦。
先制を許し、同点にし、勝負は延長戦へ。延長前半に丸山選手がPKを決め、辛くも2-1で勝利した試合でした。
この試合で丸山選手はキャプテンを務めました。
「実は、キャプテンは逃げてきたポジションなんですけど(笑)、いつかはやってみたいという気持ちもありましたし、この前はいい機会を与えてもらったと思います。自分の中でもフレッシュな気持ちでやりました。初スタメンや初出場の選手が多い中、いかに伸び伸びと自分のプレーをさせることができるかということを考えていました。でも、この前の試合は伸び伸びやらせてあげられなかった。個々のポジションどり、距離感がすごく遠かったり、パスひとつにしてもメッセージが込められていなかったし、サポートも全然入れていなかった。前半はすごく苦しい感じになってしまいました」
なんとかしなければと奮闘する姿がありました。
「最終的に勝てたということはすごくよかったですけど、その中で僕も力不足を感じました。声でなんとかしなきゃと思ったけど、前半は全然改善できなかった。ここで負けてしまったら、試合に出ていない選手に申し訳なかったですし、初めて試合に出た選手たちにとっては、初めての試合で敗戦したら引きずってしまうかもしれない。あの時は無我夢中で、本当に何としてでもという気持ちでした」
PKをしっかり沈め、難しい2回戦を勝ち切り、3回戦へと駒を進めました。
リーグ戦とはまた違うプレッシャーと戦いながら、ゲームキャプテンとしての責任を果たしました。
次節はホームにロアッソ熊本を迎えての一戦。
20日(日)はぜひ、BMWスタジアムで成長を続ける選手たちの姿を直に観てください!
※熊本戦情報はこちら
http://www.bellmare.co.jp/homegame20140720