馬入日記
【馬入日記:11月29日】感謝のホーム最終戦、感動は最後に
J1昇格に向けた緊張感の高い大一番が続いています。
11月29日、ザスパ草津を迎えてのホーム最終戦。残り2戦の状態で、甲府とは勝点3差。勝利して昇格をさらに引き寄せたい一戦でした。
チケットは前売りの時点で完売。平塚競技場には今季最多の14,080人もの方にお越しいただきました。
選手入場時にはスタジアム全体でベルマーレカラーに彩られ最高の雰囲気でした。
試合は激しい攻防となりました。
前半からチャンスを多く作るものの、なかなか決め切れません。
PKのチャンスもありましたが、草津の本田選手の好セーブに阻まれ得点ならず。
後半も、何度もスタジアムが沸くシーンがありましたが、お互い譲らず一進一退。結局スコアレスドローで終了のホイッスルを聞きました。
第50節を終了して、ベルマーレの勝点は95、甲府は94。そして得失点差はベルマーレが+31で甲府が+29です。
つまり最終節、「勝利」するしかありません。そして、勝利すれば甲府の結果に関係なく昇格できるということです。
「最終戦を迎えるにあたって、勝つしかないという状況はハッキリしたので、シンプルにラスト90分を決勝戦だと思ってやるだけです。ポジティブにとらえたいです」とは多くの報道陣に囲まれた坂本選手が発した言葉。
そういう話を、試合後のロッカーでしたのかもしれませんが、ロッカーから出てくる選手たちは皆、「引分けでもOKという状況よりも、自分たちにとっては戦いやすい」と話していました。
水戸戦に向けて、坂本選手は「最後のところは個の力だと思うし、一人ひとりがそれを認識して個の力を上げることが大事だと思う。10年というのはサポーターの皆さんにとっては本当に長いものだったと思うし、時間がかかったけどこういうチャンスまで辿りついた。クラブとしても自身としても地道にやってきたことが間違ってなかったとすれば、結果につながると思う。水戸戦での90分で全てが決まるので、今までやってきたことの全てをぶつけたいと思います。信じてやるだけです」と力強く語りました。
そして、今日も安定したプレーで無失点に抑えた野澤選手。
「引分けでしたが、最終終で引き分けてもOKというよりも勝てば自力で昇格が決められるというほうが、戦いやすいと思う。新潟で昇格を決めたときも、最終節で勝てば昇格という状況だったのでそれと同じだと思う。次はアウェイですが、きっとサポーターがホームのような雰囲気を作ってくれると思います」。
改めてサポーターの皆さんの存在の大きさ、声援の心強さを感じている今シーズン。
本当にみんなで戦っているのだと実感します。
運命の最終戦、水戸ホーリーホックは改修されたケーズデンキスタジアム(旧水戸市陸)で行われます。
水戸戦のチケットはアウェイ側(ベルマーレ側)がかなり売れているということですので、ぜひお早めにお求め下さい。
そしてアウェイ応援バスツアーも参加者を募集中です。(お申込み殺到中ということ)
まずチケットのご手配をされてから、お申し込みのお電話をお願いします!
そしてもちろん今回も、平塚ではパブリックビューイングが行われます。
※応援バスツアー詳細
http://www.bellmare.co.jp/?p=10048
※パブリックビューイング詳細
http://www.bellmare.co.jp/?p=9937
そして、今日はホーム最終戦ということで、試合後にセレモニーが行われました。
セレモニーで反町監督は、「サポーターの皆さんは、ホームでもアウェイでも我々の背中を押し続けてくれている」と感謝の気持ちを語りました。
そして「我々はこの一年間、皆さんに感動を与えるために人一倍努力してやってきました。本当の感動は、最後にとっておきます!」と力強く宣言しました。
そして、試合後のセレモニーでは伊藤友彦選手の現役引退が発表になりました。
伊藤選手は、スタンドマイクの前に立つと、深々と四方に頭を下げました。
「トモヒコー!」「トモー!」という声も響く中、丁寧に語りました。
「今シーズンをもって現役を引退することを決意しました。13年間の現役生活の中で自分を成長させてくれた監督、スタッフ、選手のみんな、そしてサポーターの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。そして、陰で支えてくれた両親、家族にも本当に感謝しています。これから第二の人生が始まりますが、ゼロからのスタートの気持ちで精一杯頑張りたいと思います。13年間、本当にありがとうございました」。
2001年からの2年間、2006年からの4年間、合わせて6年間湘南ベルマーレに在籍しました。試合出場時はもちろんのこと、試合に出場しない時にも自分にできることの全てをしようという姿勢がブレることはありませんでした。
夫人と愛娘からの花束を受け取り、仲間に胴上げをされた伊藤選手。
第二の人生でも、変わらぬ姿勢で走り続けることでしょう。