馬入日記
【馬入日記:4月30日】さらに前進の10連勝!三竿選手インタビュー
前節、ホームで行われた京都との一戦。
3-0で勝利し、開幕10連勝を果たしました!J新記録の9連勝から、さらに一歩前進しました。
この京都戦で2アシストを決めた三竿選手に話を聞きました。
まずは武富選手と遠藤選手のゴールをアシストしたシーンについて。
「数字に表せたことはすごく嬉しいことですけど、中で合わせてくれたタケくん(武富選手)と航(遠藤選手)のプレーがよかったからアシストがつくわけなので…。特に後半は自分の中でミスが多くて、なかなかリズムに乗ることができなかった。アシストは嬉しいですけど、まだまだ物足りなさがあります」
試合後のミックスゾーンで記者の方々が驚くほど、選手たちは揃って反省の弁を口にしていました。MOMを獲得した三竿選手も悔しそうな表情を浮かべていたのが印象的でした。
武富選手のゴールは左サイドを菊池選手と崩して上げたクロスから。長い距離をランニングしてきた三竿選手がニアに素晴らしいクロスを入れました。
「千葉戦の1点目も同じような形で点が入ったし、大介(菊池選手)にいいタイミングでボールが入って、数的優位を作れそうな時は自分も必ず追い越そうと思っています。大介もいいタイミングで出してくれたし、お互いのことをしっかり分かっているからこその得点だと思う。信頼関係がないと生まれないと思うので、その点はよかったなと思います」
そのあたりのコンビネーションはさらに深まっています。
「大介に入るボールやひとつ前のプレーだったり、みんなの特徴は分かってきたし、大介に入るタイミングでスタートが切れて、いいタイミングで上がれるということも多い。徐々にコンビネーションの部分はよくなってきてるのかなと思います」と。
とはいえ、満足のない雰囲気。それは…
「内容と結果が両方伴って初めて満足できると思うので、そういう意味では昨日の後半は押し込まれる時間が長くて、90分を通しても攻撃の面でボールをロスする回数がすごく多く、ぎくしゃくしたような展開だった。内容が伴ってないと満足することはないのかなと思います」と。
なぜそうなったのか、という問いには。
「ボールを奪われる回数が多かったので守備にまわる回数が多かったのもひとつだし、前線からのチェックもなかなかいけていなかった。押し込まれて奪ったとしても相手も人数をかけて攻めてきている分、すぐに奪い返されるという展開も多かった。ただそれでも最後まで、無失点に抑えられたことはよかったと思うのですが」と。
ひとつ前のホームゲーム、大分戦の試合後には、「やれる選手だからあえて言いますが」と前置きをしたうえで、左サイドを担う三竿選手と菊池選手に、曹監督から厳しい言葉がありました。
「僕と大介のところからピンチになるシーンがあって、やられはしなかったけど、もっと高いレベルの相手だったら失点に繋がって負けてしまうという展開にもなったと思う。ハーフタイムに言われたので、後半は修正できましたけど、そうやって言われてからやるんじゃなくて、もっと最初からしっかり集中して、強い気持ちをもって入らなければいけなかった。まだまだ未熟だなと感じました。ただ本当に、ああやって言ってもらえるのは幸せなことだと感じています。多分、普通のチームだったら言われないと思うんです。もっとできると思ってもらっているということだと思うので、その期待に応えられるようになりたいです」
どんな風に心を整理していたのでしょうか。
「その時は落ち込みましたけど、次の試合になったら絶対に挽回しようと思っていました。ただ、横浜FC戦は自分のミスで失点してしまって、ここ数週間は少し苦しいというか。いや、こんなことで苦しいって言ってるのはおかしいですけど、少し悩みました。でも、自分の中でしっかり吹っ切って昨日の試合に臨めたので、これで少しは成長できたかなと思います」
決して萎縮することなく、チャレンジすることをさらに目指しました。
「ミスを恐れてプレーしたら何も意味がないなと思って。曹さんもミスはあるものだからと言ってくれていたし、周りの目を気にするよりも、自分がどれだけ、自らの意思でチャレンジしてプレーできるかは重要だと思えた。恐れてプレーしても何も生まれないってちゃんと思い返せたので、どんどんチャレンジしていこうと今は思っています」
つい忘れがちですが、三竿選手にとって今季はルーキーイヤー。しかしここまで全試合に出場し、内9試合でフル出場しています。
「1年目の選手だったら試合に出ることだけに必死になったり、試合に出て満足してしまうこともあるかもしれないけど、年齢的にもこのチームだったら若いほうではない。試合に出るだけじゃなくて、どれだけ勝負にこだわって、チームの勝負に対してどれだけ責任を持ってプレーできるかがすごく重要だと思っています。去年も特別指定で試合に出させてもらってるので、自分の中では一年目とかあまり思っていないです。チームに貢献したいという想いでやっています」
そしていま、GWの厳しい連戦の只中。次節はアウェイで水戸との対戦です。
「連戦が続く中で、きついと思いますけどいかにいつも通りの運動量や切り替えなどができるか。自分たちのやるべきことをしっかりやれれば、結果はついてくると思うので、しっかり準備したいと思います」
水戸戦の後は、さらに中2日で迎えるホーム栃木戦です。(5月6日)
熱戦続くスタジアムへ、ぜひご来場下さい!