監督・選手コメント

J2第8節 湘南vs大分戦 試合後監督・選手コメント

【監督コメント】
●曺監督 総括
おつかれさまでした。
前節、まだまだなところはあるんですけども、良いゲーム内容で勝ったあとでホームに帰ってきましたので、前節以上の試合をしようということで選手たちを送り出しました。
前半、相手のハードワークに少し苦しんで、ボールの動かし方とか、ちょっと中盤での安易なイージーミスが続いて、リズムはどっちつかずだったという感じでした。大槻の1点目、セットプレーでもう1点取って、そこから後半は自分たちの形で狙いにしていた形で点を取った。確か3点目は縦パスを入れたあとに、翔平(岡田)がその後拾ってくれたと思うんですけど、我々のスタイルはあのパス、あのプレーに象徴されていると思っています。

ひとつのボールの支配率、パス数の多い少ないではなくて、いかにゴールを取るかということにこだわってずっとやってきているので、そのことを選手たちが理解してしっかりやってくれたことは感謝したいと思います。

ただ、本当に上には上がいる。昨日J1の試合もありましたけども、ひとつのコントロールミス、シュートミス、それから判断のミスで失点する、得点が生まれるっていう世界を、ついこの前のように僕自身が体感しているので、今日もベンチに座りながら「まだまだだな」と思っていました。
世界のサッカーを見ると、ドルトムントとバイエルンの試合は本当に素晴らしかったんですけど、ああいう試合をやっている選手たちもいるんだと。
そのレベルに、ワールドカップでは日本全体で臨まなきければならないというところで言うと、我々の選手もそこに近づくようなアプローチ、プロセスを踏んでもらいたいと思うし、そういう意味では試合に勝った負けたで一喜一憂しないで、今我々がやろうとしていることの質を高める。
それを練習、それから練習以外の時間で、もう粛々と、淡々とやっていく、いい意味で。それしかないと思っています。
今のところ、負けなしできてますけど、特に浮かれることもなく、自分たちの足元を見つめながら次の横浜FC戦に臨みたいと思います。

●曺監督 質疑応答
–点差ほどの試合内容ではなかったと思うが、その差を生んだのはどこか?

1点差だからといって試合の内容が拮抗してるかどうかは見方によって色々だと思う。僕は点差ほどの試合かどうか、たとえばこのまえ6点離れたが、点差以上の内容とか点差通りの内容とか思ってないし、今日が点差ほどの内容じゃないとも思ってないです。
軸は自分たちのサッカーがどれだけ相手に対してできたかどうかなので、もちろんそれを出させないようにしようという相手のしたたかさはありますが、そこをかいくぐって点も取れたし、点差ほど内容が拮抗していたとも思ってないし、逆に点差通りの試合内容とも思ってないです。自分たちがどれだけ精度を高めてどれだけやろうとしたことをやれたか。
一概に点差で簡単に僕は捉えていない。複数得点を取れたのはよかったと思いますが、それも全てではないです。

–ハーフタイムのコメント、右と左の温度差があるとは?

その言葉の通りですね。今日、岡田翔平が左サイドで頑張ってくれたんですけど、大介(菊池)と三竿は、ここで言うのはなんですが、あの前半のプレー、自分たちのひとつの駒としてやっていいこといけないことを整理しながら彼らが45分間スイッチを入れてやれたかといったらやれていなかったと僕は思っています。
彼らはやれる選手であって、やれるのにやらないのが一番悪で、できないならしょうがない、でもやれるのにやれないのは俺のなかではそれがいちばん許せなくて。翔平が何回もフリーランニングしているのにそこにパスを出さなかったらオフの選手は走らなくなるし、それをお互いに人間として思いやりをもってやれるかどうかなので。
後半よくなりましたけど、彼ら2人の顔を見たらまったく今日も満足しなかったので。僕はあえてここで言いますが、彼らはそんな選手たちじゃないです。だからこそ彼らにはもっと成長してもらいたいし、その意味で、点が入ったからいいじゃなくて、あなたたちのプレーはどうだったのかというのは、僕の責任ですけど、彼ら自身も反省して次に向かってもらいたいなと思います。

–ハーフタイムのコメントでもう1つ、勘違いという言葉を使っているが、そういう雰囲気があったのか?

いや、まったくなかったです。よく2-0の点差は危ないと言いますが、俺は危ないと思ってないと。俺が危ないと思っているのはお前たちの勘違いだと。
一緒のことだが言葉を変えて言っただけです。2-0で大丈夫だという雰囲気もなかったし、むしろアラートでした。でもこのチームのいまの選手たちは僕のその言葉を受ける前に自分たちで整理しているので、いい意味で僕の言葉をいいふうに捉える事ができると思っているので、べつに勘違いしているとも思わなかった。ただそのままでいいよというつもりもなかった。勘違いすることだけが怖いから、2-0だろうが1-0だろうがそんなことは怖くない、2-0だからビビッてやる必要はない、でも自分たちの勘違いだけは俺は怖い、だから後半0-0のつもりでやってくれと話して送りました。

–遠藤選手を3バックの右にコンバートしてからの成長についてどう見ているか?

航は19、20歳でキャプテンマークを巻く試合もある。海外では主力の年代になりつつあって、Jリーグで25歳でやっていることをドイツとかでは20歳ぐらいで経験しているのではないかと感覚的にあるので、彼もひとりの選手としてプレッシャーをたくさん抱えてやっていると思います。
ひとつはJリーグのなかで自分がたくさん試合に出ることによる自分への自信、もうひとつはポジションを変えることによって新しい自分を見つける、それがチームの向上に繋がるのが一番よくて、彼ができることをやらせる、勝つためにできることをやらせるという時代もありますし、年月が経つともっと彼ができることを増やすという側面もあるので、選手の成長とチームの勝利のベクトルが比例してチームが上がっていくことが本来のチームの姿だと僕は思うので、今日ボランチもさせましたが、3バックの真ん中も4バックの真ん中もサイドバックも選手としてはできたほうがよくて、そういうマルチなところでいろんなことを覚えながら成長してもらいたいし、それがチームの勝利を引き出すというタイミングだなと思ったのであのポジションをやらせている。ただこの先も色々彼も成長しなければいけないと思いますので、べつに3バックの右がいちばん彼のいいポジションかどうかは経験や次の成功体験で変わってくるかもしれないし、それはある意味ファジーにしていっていいんじゃないかなと。今後の彼の可能性に期待するというかたちで僕がいろんな可能性を引き出していけばいいんじゃないかといまのところは思っています。

–田坂監督が湘南はいま勢いがあると言ったが、バイタルエリアでフリーで打った1点目など勢いだけではないと感じたが?

田坂監督がどう言ったか分からないが、勢いで彼らがやってるとは僕自身は思ってないです。勢いは絶対にチームには必要で、ないよりもあったほうがいい。でも相手の状況によって裏に出すのか足元に出すのかを決められるのが本当の勢いで、全部裏に出して行って来いのサッカーだと、それはノーディシジョンですよね。
だからあそこで周平(大槻)が間で受けてターンしてシュートというのは練習で何回も繰り返していますが、あいつもこのまえ点を取れなくて責任を感じていて、それこそ一蹴入魂じゃないが絶対決めてやると思って打ちましたよね。
やはりシュートって決めようと思って打たなきゃいけなくて、このコースにこの角度でこうやって打とうなんてやったって試合中絶対に入らないですよ。やはりヨーロッパの選手は決めようと思って打つ、ただシュートを打たされるのか自分で決めようと思って打つのかって全然違って、そこは単なる勢いから生まれるものではないと僕は思います。
彼自身の気持ちがボールに乗り移っただけで、別に本当にシュート練習であれだけのシュートが田坂監督が言うように行かないかもしれないですけど、俺はあいつのそういう気持ちが球に乗り移ったんじゃないかなと思っています。いいシュートだったと思います。

–一喜一憂しないということだが、開幕8連勝については?

本当に何度も言うようですけど、去年ここで何度も敗者の弁ばかり言っていたので、勝ってる気がしないんですよね。1年目(2012年)の時のほうがなんとなく勝ってるかなという気がしていましたけど、今は家に帰ってテレビを見て、あ、勝ったんだというくらいで。本当に去年ここで何回も負けたので、それに比べるとまだまだだなという想いしかなくて。嬉しいんですけど、満足はできないというか。

–前半、永木が最終ラインに下がってきて、遠藤や三竿などサイドのDFが上がって行っていたが後半はやらなくなったように見えた。その意図は?

僕はどちらかというと、前半はもっと行ってもらいたかったんです。行けてたというより行けてなかったと思っていて。後半、大介や三竿は僕に言われたので、アイツらは高校生みたいなところがあるので、行かないようにしたのかなと思うんですけど、僕は後半のほうがよかったと思っています。僕たちの基準で言うと、全体的には後半のほうがよかったと思います。
それは、ひとつひとつのプレーに繋がりがあったし、ひとつひとつのプレーにメッセージがあった。前半は一人のプレーがいいメッセージを出しているのに、そのメッセージを受け取れなかったり、逆にメッセージを出せなかったりと、僕自身は思っています。映像を見なければ分からないですけど、感覚的には後半のほうが、我々のやろうとしていることの軸は戻ったかなと思います。前半は、自分たちの形はそこそこ作れるんですけど、その形が本当に、ここ、ここ、ここってタイミングで繋がっているというよりは、なんとなくタイミングが遅れても、ボールとられなかったらいいじゃんというプレーが多かったかなと思います。形を作るということが目的になっていて。
だから3点目のゴールは祐市(丸山)が縦パスを入れて、そのボールを翔平(岡田)がとって入れたんですけど、僕はあれがシンプルに一番いいゴールだと思っています。ゴールをとるために余計なことはしなくていい、と。必要だったらパスをしなければいけないけど、意味のないパスは必要ないと。それはずっと言っていること。相手にとって何が一番怖いか。ゴール前に来られることだと。単純にロングボールを蹴ってこられることではなくて、やっぱりあそこでボールを受けられたらDFラインは下げなければいけないし、越されたらついていかなければいけない。ついていくということは、前線に人はいなくなる。そのリズムを作っていくことが大事。
3点目はいい得点だったと思います。

–攻守に渡って、全員サッカーのお手本のような試合をしていると思うが?

そう言っていただけるのは有難いのですが…さっきも言った通りまだまだだなと思うので。ワンタイミング遅いなとか、ワンタイミング早いなとか、そのクロスはこっちを選択したほうがよかったんじゃないかとか。彼らが選ぶことを否定しているわけじゃないですよ。でも、攻撃も守備もまだまだだと思っています。選手がそういうことをやり切ろうとする意欲はすごく高いし、彼らは本当に素晴らしいと思います。でも、ここで足を止めているわけにはいかないと思っています。

–GWの連戦となるが?

まぁでも、相手も一緒なので。コンディションの悪い選手は試合のピッチには立てないだろうし、考えてやらなければいけないと思います。
ただ、J1はナビスコとリーグ戦をやっていて、ヨーロッパはチャンピオンズリーグとリーグ戦をやっていて、下手したら代表も含めて1週間に3試合ある選手もいるので、そのタフさに負けないようにするには、そういうことに負けちゃいけないですね。

–この3年間の一番大きな進化とは?

一番は1点取った後に、守ろうとしなくなったことです。1年目は2点目を取りにいけって言ってるけど選手は成功体験がないので、言ってはみたものの、僕も本気で言えていたかどうかは疑問です。今は、彼らがやってきたこと、プロセス、特長をゲームに落とす時に、1点で後ろに下がってボールを回されて、時間を使われるよりも、2点目3点目を取ったほうが相手にとってダメージだし、自分たちのよさを活かせるなということは体験的に思えるようになりました。
でもそれは、僕がこうなるだろうと準備したことではなくて、そういうことをもちろん目指していましたけど、なぜそうなったかと聞かれると、ちょっと分からないです。
それは今年のチームを預かってキャンプから試合に臨むにあたって、彼らの伸びしろというか、そういうことを経験値として自分の中に入れてアウトプットする力が、以前よりは少し上がっていて。航がセンタフォワードの仕事をしなければいけないし、ウェリントンがセンターバックの仕事をしなければいけない。でも「俺守備嫌だな」とか「俺はDFだから攻撃は苦手だ」と思った瞬間にチームの伸びしろって終わっちゃうんですよね。
ひとつ言うと、チームに対するロマンというか、チームに対する夢というか。そういうものを僕が持ち続けないと、彼らがやれることしかやれなくなる。1-0で勝った、勝点3よかった…ということしか勝利の基準がなくなってしまう。
さっきのご質問にありましたが、全員攻撃・全員守備というのは決してやらされてはいけないと思います。全員で攻めろ、全員で守れなんて誰でも言えるんですけど、それを本当に「そうだな」と思わせなければいけない。それは結果もそうですけど、トレーニングとかプロセスが一番大事。リスクを冒したミスは絶対に咎めない、でも僕の感覚ですが、今日の大介、三竿のああいうプレーは、よくても言うっていう風にしていかないと、僕は変わっていかないと思います。いいか悪いか分からないですけど、でもその連続だと捉えています。

–キーワードは「意思」か?

意思とか意識って僕は変わると思う。選手は誰でも成功したい、うまくなりたいと思っている。逆に意思がなければ指導者をやってはいけない。戦術が優れていても、どうしたいという意思をチームに植え付けなければいけない。彼らをどれだけ本気にさせるかということが、僕の中での毎日の格闘。本気でやらなければいけない。
選手はミスをして、経験して、失敗して、負けの責任を自分で負う中でこれではいけないと思って、初めて人間には意思が生まれると思う。順風満帆にはいかない。我々も来週から何連敗もするかもしれない。でも、常に選手たちにそのメッセージを送っておかないと、勝ったからいい、負けたからダメということではつまらないと思います。すいません、熱く話すことじゃないですが(笑)

●田坂監督 総括
サポーターには残念な結果になってしまいましたし、対湘南ということで選手たちも我々も含めてこの一戦に非常に気合いが入っていました。結果で言えば0-4の惨敗ですが、選手たちに話したのは、決して悲観することはないと。じゅうぶん戦えたし、実際ピッチで見て、映像で見ているとやはり湘南は強いなと、速いなと、よく走るなというイメージでしたが、今日の試合を横で見ていると、全然うちのチームも負けてない。じゅうぶん走っていたし、逆に向こうよりも走っているんじゃないかとも感じました。
もちろん結果は0-4なので何を負け惜しみを言ってるんだと思われるかもしれませんが、しっかりとこの一戦を教訓にして、また我々は上に向かっていきたいと思います。とくに後半、もちろん失点の仕方は色々あるが、ボールの動かし方や選手の距離感、最後のフィニッシュのところまではちょっと行けなかったが、我々が今週湘南戦に向けてやってきたことは出せたんじゃないかと。
次に湘南と当たるのが最終戦なので、もしかしたら湘南はもう決まっているかもしれないが、それまでにはしっかりと成長した姿を見せたいなと、いうところでこの平塚を去りたいと思います。

●田坂監督 質疑応答
–湘南対策がよくなされていたと思うが、この点差がついたのは湘南の強さなのか?

いや、湘南に言ったら失礼かもしれないし、曺さん怒るかもしれないですけど、非常に勢いは感じました。一発目の大槻のシュートだったら次に打ってみたらたぶん入らないと思うんですけど、ああいうシュートが入ってしまうとか、前半の終わり際にコーナーキックから取るところの勝負強さというのは非常に感じました。そういうところがこの差に表れたと思うし、前節の千葉戦だったり松本との試合に対してもほんとうに時間帯とか内容とかというところもしっかり今季は積み上げた部分が湘南は出ているんじゃないかというところは感じています。

–コイントスでエンドを逆に取ったがその意図は?

雰囲気を変えてみました。いつも湘南がまずサポーターを背にして攻めていて、後半勢いよくサポーターに向かって攻めるので、コイントスに勝ったら逆にしてみろと高木に言いました。

–シュートチャンスはたくさんあったがほとんど枠内に飛ばなかったが?

これが現状なので、もちろんフィニッシュの精度もありますし、その個人個人の質は今季上げていかなければいけないというところは去年J1で体験しているので、シュートはもちろん最後のスルーパスであったり、もっともっとこだわっていきたいと思います。複数得点がいまのところないので、いいかたちまでというのは昨季J1の終盤戦からは増えてきたが、より崩す、要は、いまの順位で何を言ってんだと言われるかもしれないが、J2をしっかり戦ってJ1で戦えるチームをつくりたいと。J2をただ勝ち切るだけじゃなくJ2のなかでしっかりJ1に向けて戦えるチームをつくりたいというところはまさしくいま湘南がそういうかたちでやっていると思います。そういうところはもっとこだわっていきたいと思います。

–大分はリーグを活性化させるようなクラブになるという印象を持っているが?

大分の記者とか関係者には話しているが、我々のクラブの状況を考えなければいけない。しっかりと育成型のクラブに変えて選手を育てて個の能力を育てて上で闘うと。上でもしっかりとチームのカラーを出せるように戦っていかなければ、もちろんビッグクラブとかスポンサーがたくさんついているクラブならいいですけど、我々はどちらかというとしっかり選手を育て、なおかつ上でもしっかりと戦えるチームを目指さなければいけないと思う。いまの日本のことを考えても、下から勢いのあるチーム、面白いチームが出てこないと面白くないと思いますので、そういうところを含めて、厳しいですけど、しっかりと先を見てやっていかなきゃいけないと思います。

【選手コメント】
●大槻周平
(ゴールシーンは?)岡田からパスをもらった時にフリーだと感じて、まだ最初のほうだったので思い切り打とうと思った。トラップがうまく狙い通りにいったので、あとは思い切り打つだけでした。いいコースにいったのでよかったです。
前節、みんなが点をとっている中で、前の選手で自分だけ点がとれなくて悔しい想いをしたので、その想いを今日ぶつけようと思っていました。絶対に決めてやるという気持ちだったので、決められてよかったです。
常にポジション争いも激しいので、本当に決めていかなければと思っています。結果にこだわってやっていきたいと思います。
後ろの声がはっきりしていて本当に分かりやすいので、限定しやすい。チームとして連動できていると思います。
(体力的にはきついと思うが?)今やっているサッカーは本当に楽しい。慣れというよりも楽しいと感じているから最後まで走れているんだと思います。
でも、まだまだ課題もたくさんあるので、しっかり明日から課題を見つめ直して取り組んでいきたいと思います。

●岡田翔平
(ゴールについて)うまく枠にいってくれてよかったです。前半から何度かチャンスは作れていたので、次は絶対に決めるという気持ちでした。チャンスは作れていたので信じてやるだけだと思っていました。
誰が出ても同じように戦えるし、その中での競争は激しいです。自分の中では焦らないようにやっていますが、今日点をとれたことで今後はより落ち着いてやれるのかなと思います。
(丸山選手からのパスについては?)祐市は前の選手を見ててくれるし、持ち方もどこでも出せる持ち方なのですごく動き出しやすいです。裏に抜けるのは僕の特長でもあるので、今後もしっかり裏を突いていこうと思います。
今日は少し守備の面でパワーを出し切ってしまったところもあったので、うまく自分の中でコントロールしてゲームの中でメリハリをつけてやっていけたらと思います。
また連戦なので、これで満足しないで気持ちを引き締め直して頑張っていきたいと思います。

●丸山祐市
(序盤相手が長いボールを蹴り込んできたが)リスク管理という面ですこし慌てた部分はありましたが、うまく対応できたのかなとは思います。ただ、前半のはじめとか、いつもより相手にチャンスをつくられた。あの早い時間帯に逆に取られていたらこういうゲームにはならなかったので、4-0で快勝したようには見えますけど、課題や改善点が浮き彫りになったと思います。
自分的にも何本か目の前で相手にシュートを打たれてしまったし、後半相手のペースになったときも、もっと状況判断を考えなければいけなかった。
課題がたくさん出たことをポジティブに捉えて、毎回言ってますが、完璧な試合を目指してやっていかなければいけないと思っています。

●秋元陽太
今までの試合に比べたらピンチが多い試合になってしまった。それは自陣でのミスというところあったので、しっかり修正しなければいけないと思っています。本当に締めるところはもっと締めなければいけないという反省があります。僕自身のプレーも、1本キックミスしてからシュートで終わられているシーンがありました。あれはJ1だったら枠に入れられていたかもしれないので、そこはしっかり反省しなければいけない。映像などを見ながら、しっかり課題を突き詰めていかなければ、上に上がった時に失点に繋がると思うので、反省して修正していきたいです。
(3試合連続の完封だが?)本当に前線の選手のハードワーク、最終ラインのリスクマネジメントの意識の高さからそういう結果が出ていると思う。練習からできている部分だし、最終ライン3人との連携はだいぶ深まっているので、もっともっと質を上げていきたい。まだまだリーグ戦は始まったばかりなので。
このチームのよさは練習を見れば分かる通り、連勝しているチームの雰囲気ではないところ。すごく締まっている。もし一人でも緩んでいる選手がいたら本当に目立ってしまうようなチーム。連勝しているチームがこんなにピリピリやっているというのは珍しいことだと思うし、本当にいいところだと思うので、しっかり結果に繋げていきたいと思います。

●永木亮太
前半、相手がどういう風に戦ってくるか探りながらやっていて、相手は蹴ってきたんですけどその変わった状況でも後ろは慌てないでしっかり守れていたと思います。前半のうちに大槻の素晴らしいゴールが決まって、航(遠藤)のこぼれ球からの2点目が決まったということはよかった。内容的にはそんなによくなかったですが、そこで2-0で折り返せたことはよかったと思います。
後半は途中から相手に押し込まれる場面がありましたが、ファーストディフェンダーがいくところだったり、くさびのボールに一人いかないで前を向かれてしまったり、セカンドボールを奪われるということも少しあった。そういうところでもしっかり自分たちのリズムでやっていかなければいけないので、あの場面は反省しなければいけないと思います。
また、自分も含め全体的に運動量が足りなかったと思います。自分としては納得がいっていなくてまだまだ足りなかった。そういうところでもっと頑張れるようにしていきたい。
今日、5本シュートを打ったんですけど全部枠外だったので、最低でも枠内にもっていかなければいけない。そこは練習あるのみだと思います。