馬入日記
【馬入日記:4月9日】岡山に勝利し開幕6連勝。宇佐美選手インタビュー
2日間のオフが明け、千葉戦に向けた練習が再開しました。
先週末の岡山戦に2-0で勝利して、チームは6連勝。開幕6連勝はベルマーレ平塚時代も含めクラブ新記録。6連勝自体も、1994年以来二度目ということになります。
とはいえ、13日の千葉戦に向けては再び引きしまった雰囲気でトレーニングが行われています。
ポジション争いも激しく、選手それぞれが危機感をもって取り組んでいる様子。
練習後、宇佐美選手に話を聞きました。
ここまで6試合全てに出場し、昨年とは違う右のアウトサイドでプレーしています。
まずは昨年と今年、自分自身の変化について聞きました。
「練習に対する気持ちの部分で、去年は周りのことを気にし過ぎて自分のことができていないところがあった。チームのことを考えるのは当たり前なんですけど、そればっかりじゃなくて、まず自分のことをしっかりやりながらチームのことを考えようと思った。去年はそれが全然できていなかった。だからメンバーから外れた時も“なんでだろう”と思っていたし分かっていなかった。それに気づかせてくれたから、自分の中でもプレーが変わったと思います。まだまだたくさん課題はありますけど、よりひとつのボールに対する執着心を持つとか、魂込めて蹴るとか、そういうところが変わったと思います」
昨年の8月、長く試合に出ていなかった宇佐美選手が仙台戦に出場し、死に物狂いのプレーを見せました。
「ここでダメだったら自分のサッカー人生は終わりやというくらいの気持ちでやっていました。だから本当に自分が倒れてでもチームとして勝ちたいという気持ちだったから、全部出して走りきろうと思いました。今年は、去年の途中から最後のほうのプレーを継続させるという想いがありました」
昨年はDFラインの一角でプレーしていましたが、今年は古林選手のケガもあって一列前へ。
「自分にとっては攻撃の部分で難しさはあります。もともとが守備の選手なので、守備に重きを置いてしまいがちでした。最初は考えてしまって、バッといけない感じはあって、行くんだけど、一歩遅かったり。ビデオを見て分かるところもあって、今ここにいたらいいのにとか感じることはたくさんありました。やってる時は行ってるつもりなんだけど、客観的に見ると行けてなかったり」
試合を重ねながら多くを感じ、選手同士の連携も深めています。
「右の後ろが航(遠藤選手)ですけどアイツはやっぱりすごくいい選手だと思う。見えてるし、上がってくるタイミングも考えながらきてる。航が上がって僕が下がってもまったくストレスを感じないですね」と。
コーナーのこぼれで宇佐美選手がヘディングで戻し、相手のチャンスを潰すと共に得点に繋がっているシーンも何度かあります。
「コーナーのカウンターは一番怖いので、うちのチームはみんな戻るのは速いけど、でもあそこで僕が負けてたら一発でいかれてしまうから。あそこは絶対に止めなあかんという意識があります」
前節の岡山戦では、今季初の途中出場となりました。
「悔しかったですけど、自分に足りない部分があるということだと思う。たとえ疲労があったりしても、どんな時も出続けられる選手にならなければいけないと思う。だから出場した時はかなり気持ちが入っていました。結果を出したいと思ったし、得点のチャンスがあったけど決め切れず、本当に悔しかった」と宇佐美選手。
試合終了の笛が鳴る直前のビッグチャンスを惜しくも決め切れず、勝利したものの笛が鳴った時には悔しそうな表情の宇佐美選手の姿が印象的でした。
しかし、日々の中には充実感が。
「やってて面白いです。すごく充実感があります」と。
そして、岡山戦では今季4試合目となる無失点でした。
失点が少ないことについては。
「リスク管理と、あとは前がめちゃくちゃ追ってくれているということが大きい。コースが限定されてるので、入ってくるボールがロングボールだけだったり、パスコースが切れてるのですごく狙いやすい。そこはみんなの意識だと思います。守備になった時に、どうやってみんなで追いこむか、みんな分かってるから追い込めたり、外されることがない。でも、昨年と比べるなら、相手の質もあると思う。J1ではプレッシャーをかけても、相手はまったく慌てなかった。そこの差はすごく感じます。その差があるということは、みんなが思ってるところだと思います」
J1での戦いは多くの場面で活きています。
そして、この結果に満足することがないのも、やはりJ1で経験したからこそでしょう。
次節はアウェイ千葉戦。
ぜひ、フクアリで熱いご声援を!