馬入日記

【馬入日記:3月24日】開幕4連勝も、気を引き締め。武富選手インタビュー

土曜日のFC岐阜戦、3-2で勝利を収め開幕4連勝を果たしました。

ウェリントン選手の今季3得点目となる先制ゴール、さらに永木選手の今季初ゴールで2-0に。しかし2点差がついたところで前半終了間際に1点を返され2-1。

後半、1点差の時間が続くも86分に三竿選手がプロ初ゴールを決め、再び2点差に。しかし、アディショナルタイムに1点を返され3-2となりました。

3試合連続で複数得点を奪うも、4試合連続の完封勝利とはならず。前後半共に終了間際に失点を許した部分は大きな反省を残す形となりました。

「勝ったから全部OKという試合ではなかった。みんな言ってると思うけど、本当にみんなの試合が終わった後の表情とか会話とかも、引分けとか負けた試合の後のようでした。いつもなら、こういうところがよかったねという話も出るところだけど、そういうにもまったくなかった。みんなこの間の試合じゃ満足していないし、もっともっと内容とか、自分たちのやりたいサッカーを突き詰めていきたいという気持ちが強いことを感じました」と武富選手。

試合後の監督も「2年前であれば今日の勝ち方で喜んで終わっていたかもしれないが、今日は喜んでいない。それは、彼らがJ1を経験して足りないところを自分たちで理解しながら今年J2に臨んでいる証拠だと思います」と話していました。

武富選手は43分の永木選手のゴールの際、左サイドから強烈なシュートを放ちポストに当てる惜しいシーンが。結局そのポストの跳ね返りを永木選手が決めました。

岐阜戦でも3得点を奪った攻撃面での手ごたえについては。

「周平くん(大槻選手)がしっかり収めてくれたり、前の3人でなるべく頑張って起点を作ろうという話はしています。チームがあまりよくない時間やきつい時間帯に前で収められたらいいなと思っています。去年からやってることは基本的には同じだと思います。クロスの入り方とかは昨年以上にやってますけどすごく変わったということはないと思う。みんなで合わせて、うまくやれているということだと思う。連動という面でも去年よりみんなの息が合ってると思います」

守備の連動も含め、取り組んでいることは大きく変わらないものの、しっかりと結果に表れています。それは…

「日々の積み重ねがひとつ。それから、それぞれが合わせようと真剣に思って、いい試合をみんなでつくろうという気持ちが強いのかなと思います」と武富選手。

そして、武富選手自身の働きぶりには、誰よりもチームメイトが賞賛の言葉を送っています。

「いや、でもまだ物足りないです。結果もそうだし、まだできるだろうって思う。ポジション争いも熾烈だし、次の試合は常に分からない状態。でも自分は自分で、いまできることをしっかりやっていければいいのかなと思っています」と。

一昨年、熊本で14得点を挙げた時の感触と似ていますか、と聞くと。

「あの時は、今みたいに運動量はまったくなくて、守備もあまりしないでゴール前で仕事をするという感じでした。チームも違うし求められているものも違うので、あの頃と比較するものではないと思います。運動量としては、多分倍以上走ってると思います」と。

今の運動量たるや目を見張るものです。

「もともとはそういう選手じゃなかったんですけど…。でも今年は自分でも走れるようになった気がします。あんまり“きつい”って思わないようにしているんです。後ろに戻る時も前に出る時も、きつくてもその時の100%を出すようにしています。去年とかは“きつい、きつい”と思いながら走ってるところがあったんですけど、それはなくすようにした。きついのは当たり前だから、今その場で100%出すように意識してます」

次節は松本山雅との対戦。2週連続アウェイでの戦いとなります。

「自分たちのサッカーで勝つこと。それだけだと思います。湘南らしくプレーし続けることが勝ちに一番近づくことだと思うので、ブレずに戦いたい。チームにすごい一体感があるのを感じるし、みんな勝ちに満足していなくて、いつも目の前の試合の勝利にしっかり向かってるという雰囲気がある。楽しみです」

改めて気を引き締めて臨む一戦。
アウェイですが、ぜひスタジアムで熱いご声援を!