第26節 VS ギラヴァンツ北九州
7月29日(日曜日) 18:30 @Shonan BMW スタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | ギラヴァンツ北九州 AWAY |
1 | 0 | 前半 | 0 | 0 | ||
1 | 後半 | 0 | ||||
46 > 49 | 勝点 | 32 > 32 | ||||
得点者 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 27 | 阿部 伸行 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 佐藤 優也 | 1 | GK |
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DF | 2 | 鎌田 翔雅 | 1 | 0 | 川鍋 良祐 | 26 | DF | |
DF | 22 | 大野 和成 | 0 | 0 | 小森田 友明 | 3 | DF | |
DF | 30 | 島村 毅 | 0 | 0 | キローラン 木鈴 | 22 | DF | |
MF | 5 | 古林 将太 | 2 | 0 | 多田 高行 | 16 | DF | |
MF | 3 | 遠藤 航 | 0 | 1 | 新井 涼平 | 25 | MF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 1 | 1 | 木村 祐志 | 7 | MF | |
MF | 23 | 髙山 薫 | 3 | 1 | 竹内 涼 | 14 | MF | |
FW | 10 | 菊池 大介 | 0 | 1 | 端戸 仁 | 21 | FW | |
FW | 17 | 馬場 賢治 | 0 | 4 | 池元 友樹 | 11 | FW | |
FW | 15 | 岩上 祐三 | 1 | 1 | 常盤 聡 | 18 | FW | |
GK | 1 | 金 永基 | – | SUB | – | キローラン 菜入 | 31 | GK |
DF | 4 | 山口 貴弘 | – | – | 冨士 祐樹 | 6 | DF | |
MF | 8 | 坂本 紘司 | – | – | 金 鐘必 | 5 | DF | |
MF | 14 | 下村 東美 | 1 | 0 | 中原 秀人 | 28 | MF | |
FW | 9 | キリノ | 0 | 0 | 安田 晃大 | 10 | MF | |
FW | 18 | 古橋 達弥 | 2 | 1 | 大島 康明 | 9 | FW | |
FW | 19 | 大槻 周平 | – | – | 林 祐征 | 19 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
|
11 | シュート | 10 |
25 新井 涼平 ■反スポーツ的行為 |
9 | ゴールキック | 11 | ||
3 | コーナーキック | 3 | ||
12 | 直接フリーキック | 17 | ||
2 | 間接フリーキック | 2 | ||
1 | オフサイド | 2 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
|
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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6,334人 | 晴、弱風 | 26.9℃ | 82% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
内田 直人 | 塚田 智宏 | 間島 宗一 | 中原 美智雄 | 高寺 恒如 | 亀井 信也 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
お疲れ様でした。
2週連続のホームゲームで、今日は絶対に勝点3を取ろうという気持ちが僕自身も選手自身にも強くあったと思うんですけれども、内容的には今季で一番悪かったなという風に思います。ご覧になっている皆様も、今日湘南よく頑張ったなというのはある意味自陣のゴール前に鍵をかけるということで言えば、最後まで体を張ったという試合になりましたけれども、僕の指導がまだ行き届いていないので、今日みたいなゲームを2点、3点取りきるチームになっていかないと、とてもじゃないけど上には行けないなという事を改めて感じました。
北九州さんは分析した通りの感じで、後ろからしっかりビルドアップするチームだということは解っていたんですけど、うちの3バックの脇を長いボールを入れながら、掴みにくい相手でした。そこの所のファーストボールの精度とか、逆に良いプレッシャーで奪った後のその次のボールが、あれだけミスが多くては後ろの選手もラインを上げづらいと思います。
よく監督が言う言葉で言うと、まだまだ経験不足だなと。僕も含めてという感じの試合だったかなと思います。
これだけ勝って嬉しくない試合は、人生でもそうないかなという風に思ったりしています。
質疑応答
–遠藤選手をセンターバックにして大野選手を左に置くというプランもあったと思うが先にボランチに使って後半から代えた狙いは?
ありました。ちょっとまぁ戦術的ではあるんですけど、少し島村が足を攣っているような状況もあったので、今日の試合はちょっと多分になるのでそういうこともあると思っていたので、本人には「どっちもやるかもしれないよ」という話はしておきました。途中から3バックの後ろにいても、遠藤は19歳でも35歳くらいのプレーはできると思っているので。その辺についてはスイッチの仕方も含めて心配してなかったです。
逆に下村が途中から入って、中盤のところのこぼれ球とか体を張ってあそこで跳ね返してくれたということが、守備のことで言うと力になりましたけれども、如何せんさっき僕が話したようなところがあるので。正直あまりビデオは観たくないなとは思いますが、こういう試合を観ないとダメだなと思っているので、何となく複雑ですね。
–キリノが重そうに見えたがどこか悪いところでも?
残り5分くらいの段階であれだけ前線と後ろが離れちゃってる状況になると、一人で追っかけるというのは、やっぱり乳酸も溜まりやすいし難しい。出方がそういう出方だったというだけで、コンディションが悪いということでは全然ないです。もうちょっといい使い方をしてあげたらよかったなっていうふうに思います。
–今度は先発もあるということか?
当然それは1週間の競争なので。別に途中からいくっていう形で決まっているわけでは全くないです。それはゲームプランなど、相手の状況をみて考えたいなと思います。
–古橋をトップに上げて馬場をシャドーにして、それが見事に当たった名采配だったが?
全然そんなことはないと思います(笑)。
前半からボールは動かせるんですけど、相手がトリプルボランチみたいになった時のそこの3人の距離感がいまいち良くなかった。古橋を先頭に置くことによって狭いエリアで起点になって、逆に賢治(馬場)や大介(菊池)が飛び出せる、もしくは古林や高山が飛び出せるような展開を作りたかった。あの点はキーパーからのキックをそのまま賢治がフリックして、古橋が裏に流れたという、僕が思っていたのと逆のパターンだったんですけど、彼は百戦錬磨の経験もあるので、あのシュートは本当にスーパーゴールだったなという感じも含めて、よくチームを落ち着かせてくれました。
ケガがあって、先週は出れなかったというのもあるんですけども非常にチームにいい働きをしてもらったと思います。
フルはホームでは初ゴールだったと思うので、本人もホッとしたんじゃないかと思います。
古橋達弥選手コメント
あんなゴール、なかなか決められないので自分でもびっくりしました(笑)
ゴールキックから賢治(馬場)がいい感じでヘディングですらしてくれた。監督から、大きいボールがきたら必ず裏に一人走れと言われていたので、それが本当に当たったという感じでした。
左足というのも珍しいんですけど思い切り打ったらうまく入った。コースを狙ったというよりしっかりミートさせることを意識しました。
ホームでなかなか得点を決められなかったので、本当に時間がかかってしまったけどよかったです。
(入る時に意識したことは?)前線でうまくタメがつくれていなかったので、しっかり相手の嫌がるところでボールを受けてさばいて、後ろが押しあがる時間を作りたかった。
ただ、ゲームが行ったり来たり展開が速くて、なかなかそういう時間がなく、自分たちも落ち着いて時間が作れなかった。動かす時はもっと落ち着いてボールを動かして攻めていくことも大事だと思いました。
馬場賢治選手コメント
勝ったことはよかったですけど、2点目がとれなかったりミスで苦しくなったり、反省のほうが残る試合だったかなと思います。
相手がすごくうまくパス回しをしてきたので、前からのアプローチが難しかった。うちがイージーミスして間延びして、カウンターを食らうという場面が多かったので、自滅して攻撃が終わってしまうということが多かった。
(得点について)フルさん(古橋)が思い切って打ってくれたことがよかった。本当にすごいゴールだった。やっぱりああいう風に思い切って打つことが大事だと思った。
今日は曺さんからも、ヘディングで競って勝った時のことを考えて裏に一人は走れと言われていたし、そういう指示をみんな聞いて出せたことが繋がったと思います。
(次節は横浜FCとの対戦ですが?)前回対戦した時とは全然違う状況だと思うし、もうひとつふたつ、みんなでギア上げてやっていくことが大事だと思っています。
鎌田翔雅選手コメント
だいぶボールをまわされて、そういう中でうまくプレスがハマらなくて、難しい時間帯が多かった。後ろとしては最後のところで絶対にゴールを割らせないところを心がけてやっていました。
後ろが3枚なのでスペースができてしまい、そういうところを突かれてしまったところもあった。うちの攻撃がシュートで終わるのではなくて、やり切れず自分たちのミスでボールを失うことが多かったので、後ろとしてはなかなかラインを上げられなかったし、結果としてスペースが生まれてしまったと思う。
攻撃に関して、後ろから見ていて、なかなかスピードが上がらないなというのは見ていて感じたんですけど、うちのよさであるアグレッシブで速い攻撃というのができたらもう少し楽に試合を運べたと思います。
(無失点が続いていますが?)後ろ3枚とノブさん(阿部)の連携というのはすごくよくなっていると思います。何回か危ない場面もあったけど、最後まで体を張ってなんとかしようという気持ちがゼロに繋がったと思います。
でもそれが実力というよりは助けられている部分がある。もっと完璧に抑えられるようなゲームができたら、前の選手ももっと安心して攻撃にいけると思うので、前の選手の負担を少しでも減らせるようにしていきたいと思います。
髙山薫選手コメント
ミスが多くてなかなかいい攻撃ができなかった。最後の守備に関しては体を張れていたと思うんですけど、結果的にチーム全体としていいサッカーができなかった。
前回の対戦の時に内容が悪くて負けてしまって、今回は勝ててよかったですけど、内容という意味では活かせなかった。そこは反省しなければいけないと思っています。
次節の横浜FCは、前回対戦した時とはだいぶ状況が違うと思うし、前回の結果もあるので絶対に強い気持ちで臨んでくると思う。自分は(出場停止で)出られないんですけど、チーム全体の底上げになるように勝利に向けて練習をしっかりやっていきたい。そしてしっかり応援したいと思います。
古林将太選手コメント
勝つことはできましたけど、後半の半ばくらいなど特にクリアミスが多くて相手に拾われることがあった。そういうところは反省点として感じています。全部がよくなかったというわけではないけど、もっと自分たちでできたなというところが悔しい。
次節は横浜FC戦ですけど、相手も勢いがあるし、絶対に勝ってまた波に乗りたいです。
北九州 三浦監督 試合後コメント
総評
我々はまだ死んでいないということを立証できた試合だと思うし、アウェイという厳しい環境のなかで、この夏場の蒸し暑いなか、勢いのあるモチベーションの非常に高い、今季しっかりした戦いをして勝ち星を稼いでいる湘南に対して、彼ら以上の執着心とファイトをもって90分+アディショナルタイムを戦いぬいてくれたと思っています。サッカーの質は悪いものではなかったと思うし、しっかりボールを動かし、相手の裏を突くこと、または相手の裏をスプリントすること、またはしっかりボールを大事に保持すること、狙いとしていることはできていたと思います。ただ今季の勢いのある湘南の後半の立ち上がり、馬場をシャドーにしてトップに古橋を入れて、その1プレーをモノにできる今季の湘南を湛えなければいけない。あの場面で馬場よりも背の高い川鍋が体を寄せてヘディングで勝てなかったこと、そして必ず裏へのスプリントに対する準備をしておけとハーフタイムに言っておいた小森田も勢いとそのスピードに1プレーだけ付いていけなかった。あの一瞬の間に今年の湘南の強さと我々がこの位置にいる理由があるのかなと思っています。ただその失点をしながらも、我々は彼らよりも多くの決定機をつくったと思うし、その決定機でまだ決めることのできない未熟さ、そこはメンタルの部分とスキルの部分、個々のフィジカル、そのへんのことが欠けているから決定機を決められないのは偶然ではない。次の試合、または今季残り、大事な決定機を決められるようなチームにしていきたいし、明日からまた新たに精進努力を続けていきたいと思っています。
質疑応答
–湘南の両サイドの裏へのフィードが多かったが狙いか?特に新井選手は中盤で効いていた印象だが?
新井はアンカーの位置で素晴らしいプレーをしてくれたと思う。守備の出発点となり攻めの起点にもなってくれていた。最後には右のサイドバックを忠実にこなそうとまでしてくれた。我々のスプリントに対して湘南の3バックは非常に対応が速い。同じようにスプリントを持っている。我々の池元、端戸、常盤も自信を持って相手の裏へスプリントしていく。それに対してしっかりマークができる、スプリントで対応できる湘南の裏とまたは手前のバイタルをしっかり見つけて新井もプレーを続けてくれたと思う。次節出場停止になることが分かっているから彼は非常に悔しい顔をしていた。
–最後の20分ぐらいチャンスが増えた。新井選手からのロングボールが入っていたが何か意図的に変えたのか?
選手を順番に入れ替えていったということ、それによってしっかりしたボールの動かし方から前線へフィードするタイミングが早くなった。もちろん終盤になっていけば選手も前へ前へと意識が高くなる。その意識の部分と、選手を代えて前に人数をかけて最終的には安田まで入れてゴールへ向かう姿勢が表れたのではないかと思います。
特別、前線に長いボールを入れろとか省けとかいう指示はいっさい出していません。選手の判断のなかで相手に脅威を与える場所にボールを運ぶ感覚を持たせているので、ひとを代えていくなか、時間がなくなっていくなかでの彼らの判断だと思います。となると、もっと早くそういう判断をさせたほうがいいんじゃないかという考え方もあるが、僕はああいう状況になったときに、相手は引いて守る、前線へクリア気
味のフィードになる、そのなかで急がば回れという話をしてる。前へ前へとなったら守る相手がそのボールをはね返すことはそう難しくないと。逆に急がないでしっかり回すことによって相手が崩れてくる。結果的に前へ長いボールがそうすることによって得点に繋がることがある。それは昨季からずっと言い続けていることでもありますから、専門家が見てもこの時間帯でなぜもっとパワープレーをやらない、前へほうり込まないという方もいるかもしれないが、我々のスタイルを追求していく。結果追いつかないとそこにはサッカーの甘さがあると思うが、私は冒頭に言ったようにまだ自分たちのサッカーは死んでないと思うし、これからを期待していもらいたいと思います。
–あの時間帯のあのプレーは正しい判断だったと?
シンプルに長いボールを入れたのは新井が右サイドバックに入って数本だけだと思いますから、僕の見たなかではそんなに慌てて前に入れていたという認識は正直ないです。数本相手が嫌だった長いボールがあったのかなと思いますが、このへんはもう一度しっかり分析しなければいけない。まったくロングボールがいけないという指示も出してない。3バックに対して3トップがいても湘南はカバーなしでずっとやってました。だからそこに対して長いボールを入れていく意識は、小森田やキローラン、新井ら数人に前半からあったと思う。ただ前にかかるという気持ちがあってその時間帯にそういうふうに見えたのかなという感じはするので、もう一度しっかり確認したい。
ハッキリ言えば回すことではなくゴールすることが目的なので、そのシンプルさがもっと通用するようであれば、自分たちのスタイルのなかにプラスして入れていかなければいけない。いますでにそういうことは彼らに伝えてある。今日のように続けていく形だと思う。展開によって見え方はすこし変わってくるのかなと思う。
–前回の対戦と湘南に大きな違いはあったか?
ホームというアドバンテージというか、彼らに自信は感じました。データが表すように彼らはここで1敗しかしていない。我々に負けてからも4勝3分という成績でいるわけですから、ここで見る彼らには自信を感じました。本城のときは彼らがすこしうまくいかない状況のなかだったと思う。ただサッカー自体は大きく変化しているとは思わない。湘南さんにプレッシャーをかけるわけではないが、今年昇格しなければ、こういう勢いが来年続くとは限らないとは正直感じます。もう2回終わったので(笑)