第25節 VS モンテディオ山形
7月22日(日曜日) 18:30 @Shonan BMW スタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | モンテディオ山形 AWAY |
0 | 0 | 前半 | 0 | 0 | ||
0 | 後半 | 0 | ||||
45 > 46 | 勝点 | 45 > 46 | ||||
得点者 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 27 | 阿部 伸行 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 清水 健太 | 1 | GK |
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DF | 2 | 鎌田 翔雅 | 0 | 1 | 小林 亮 | 2 | DF | |
DF | 3 | 遠藤 航 | 0 | 0 | 西河 翔吾 | 4 | DF | |
DF | 30 | 島村 毅 | 1 | 0 | 前田 和哉 | 5 | DF | |
MF | 5 | 古林 将太 | 1 | 1 | 山田 拓巳 | 6 | DF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 0 | 0 | 秋葉 勝 | 19 | MF | |
MF | 14 | 下村 東美 | 0 | 2 | 宮阪 政樹 | 15 | MF | |
MF | 23 | 髙山 薫 | 5 | 2 | 永田 亮太 | 22 | MF | |
FW | 10 | 菊池 大介 | 1 | 2 | 船山 祐二 | 8 | MF | |
FW | 17 | 馬場 賢治 | 0 | 2 | 山﨑 雅人 | 30 | FW | |
FW | 15 | 岩上 祐三 | 4 | 3 | 中島 裕希 | 9 | FW | |
GK | 1 | 金 永基 | – | SUB | – | 中村 隼 | 16 | GK |
DF | 4 | 山口 貴弘 | – | – | 石井 秀典 | 3 | DF | |
DF | 20 | 三原 向平 | – | 0 | 宮本 卓也 | 14 | DF | |
MF | 8 | 坂本 紘司 | – | – | 宮沢 克行 | 7 | MF | |
MF | 25 | 宮崎 泰右 | 0 | 1 | 廣瀬 智靖 | 17 | MF | |
FW | 9 | キリノ | 1 | 0 | 太田 徹郎 | 28 | MF | |
FW | 19 | 大槻 周平 | 0 | – | 萬代 宏樹 | 18 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
26分 10 菊池 大介 ■反スポーツ的行為 62分 5 古林 将太 ■異議 |
13 | シュート | 14 | 87分 5 前田 和哉 ■反スポーツ的行為 |
11 | ゴールキック | 12 | ||
3 | コーナーキック | 4 | ||
15 | 直接フリーキック | 15 | ||
4 | 間接フリーキック | 11 | ||
10 | オフサイド | 4 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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8,271人 | 雲、弱風 | 23.3℃ | 77% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
大澤 隆 | 木村 博之 | 佐藤 貴之 | 秋澤 昌治 | 福岡 靖人 | 亀井 信也 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
おつかれさまでした。山形さんが相手ということで、山形のサポータもたくさん来られていましたし、うちのサポーターも、試合が始まる前から非常にいい雰囲気を作り出していただきました。
痛み分けという言い方が正しいかどうか分かりませんが、今年2回目の0-0だと思うんですが、お互いに攻める気持ちを失わない0-0だったかなというふうに感じています。
ゲームプラン的には相手の速い攻めをなんとかコンパクトな中で跳ね返して、うちとのミスマッチでできる隙間にボールを入れて、そこから起点にクロスだったりスルーパスだったり入れたかったんですけども、形的には非常にいい形が何回か出たと思います。
何と言いますか、シュートは最後のゴールへのパスとよく言われますが、最後のゴールへのパスが全然通らなかったなと。1本でも通ったらよかったのにと、なんとなく寂しい感じがしています。
(奥野)僚右とはずっと同じ大学でもやってましたし、小学校からの同級生です。彼はいつも僕の前にいて、選手としても素晴らしい選手ですし、指導者としても本当に情熱をもって良いチームにしてきていると思います。そういう意味で、神様がお互い(勝ち点)1で満足しないようにと言っているような試合だったかなと。そういう意味では、終わったあと、悔しかったですけども、気持ちとしてはそんなに悪くない試合だったかなというふうに自分では思ってます。
質疑応答
–オフサイドが10本あったが、それについては?
相手の守備は別オフサイドトラップをかけたわけではないと思うんですけど、やっぱりそのような戦術の中で一歩タイミングがずれたりしてオフサイドになっている場面が前半からあったんですけど、ただ、オフサイドを怖がって飛び出さないって言うのは本末転倒だと思うんで、やっぱり今日みたいな相手の時にあの一本が通っていればとか、そこの動きをもう一回動きなおししていれば通ったっていうのがやっぱりレベルだと思っているので、そのレベルを上げていくことと受け手の問題もあったと思うんですけど、今日は出し手がワンテンポ遅れたりとかワンテンポちょっと良いことしようとしてズレたっていう場面が多かったかなと。
総括すると今は思ってますけど、ちょっとビデオを見なければ分からないんですけど…まぁ残念でしたね。気持ち的には前に行こうとする結果だと思うんですけど。
–65分からキリノを初めて使いましたが、あの時間は待っていたのか?
0-0でずっといって、向こうも交代のカードを1枚切ってシステムを後半変えてやってきたので、早く何か動かないと「0-0でいいや」という空気になるのが嫌だった。
キリノのスピードだったりとか、得点取る力を賭けて起用しました。
-キリノ選手と菊池選手を代えた理由は?
菊池は悪くて代えたわけじゃないです。ただ、イエローカードを1枚もらってたので、ちょっと拮抗する中で入れ替わったときにもう1枚カードをもらうような可能性もあったので、そこでそういう意味もこめて総合的に大介を先に代えただけで、菊池は同じように今日もハードワークしてくれてたので、戦略上の交代だと思っていただいて結構です。
-今まで坂本選手をボランチで使っていたが今日は下村選手を使った。セカンドボールや空中戦で強さを発揮していたがそういった場面を考えての起用か?
相手ありきっていうことももちろんありますけど、僕が選手に言っているのは、「勝ったからといってメンバーは同じじゃない」ということ。その時の選手のメンタルフィジカルコンディションとゲームのプランと相手の特徴に照らし合わせてメンバーを起用しているつもりなので、本当に誰が完璧なレギュラーっていうのはうちのチームにはいないですし、たまたまそういうチョイスになったというだけで、次の試合どうなのかっていうのはまだ考えてないので、いういう意味でシンプルにそれに値する選手達が複数いるってことが、まぁ、今の我々の現状だと思っているので有難い悩みをさせてくれてるなと思います。
–この拮抗したゲームをブレイクするのにどういった点がもう少しプラスされればよいのか?
やっぱり、ゴールへ近づけば近づくほど相手の守備の最後の粘りっていうのは、ディフェシブサード、ミドルサード、アタッキングの数。当然、最後複数で数でかかって止めにくるのでディフェシブサードで回しているパスよりはそっちの難度のほうが高いんですけど、僕は選手たちをゴールに向かおうという気持ちを失っていなかっただけに、今度はそこで最後点取るためには…誰かな。僕はドイツが好きなのでエジルみたいに最後、やっぱり打つんだけど、そこに一歩余裕だったりとか冷静さだったりとかそこをやっぱり育んでいくことが大事なんですけど、でもエジルも多分U-17や18や19の時にあれだけの落ち着きが出たかっていうとまた違うと思いますし、エジルと比較するのに及ばない選手だと思っているので失礼な話ですけども、彼らに今日みたいなところで点を入れるためには何が必要なのかっていうことを改めて僕が教えていかないといけないし。
こう、頭はやっぱりクールに、心は熱くというか、そういう戦いをいい意味でも続けていくことがやっぱり勝点3を拾うことに繋がっていくのかなと今は思います。
–キリノ選手を実戦で使ってみての印象は?
やっぱりキリノの良いところを出してもらいたいなと思っています。日本のサッカーはよく分かっているので、ちょっと札幌さんとシステムが違っていたので慣れが必要だと思うんですけども、前線からプレスをかけたりとか、くさびをもらってそのまま出て行ったりっていうような片鱗は見せてもらったので、後はゴールにからむ仕事とか今日ありましたけど、あの辺で決められれば更に彼も自信を持って我々のチームに馴染んでいけるんじゃないかなと思います。
–大野選手が戻ってくるがまた考え直しか?
この25試合、「誰が居ないから湘南スタイルじゃなくなった」とか「誰が居ないから痛かった」って思ったことは1回もありません。和成がまた入ってきて、明日も甲府さんと練習試合しますけども、その中でまた競争があって選ばれたメンバーがピッチに立つっていうスタンスは変わらないです。
–サポーターからの高まる期待は感じるか?
手前味噌な感じですけど、こういうゲームをJ2で続けていけば、観てるお客さんは「負けたけど、勝ったけど、今日はストレス解消になったな」ってなるのかなって感じは一サッカー人としては思いますけど、つたないとこはウチのチームでは特にある中で、前に進んでるんだなとかゴールに向かっているんだなってことでいうと、8200人の皆さまには良い意味で楽しんでもらえたんじゃないかと思いますけど、複雑な感じです。
–開幕後すごく調子よく、その後ストーンと下がり始めたが立て直した。そのあたりは?
僕は、とにかくJ1や昇格という言葉は一切言ったことがなくて、勝点3をとるっていうことだけを選手に伝えているので、勝てた時は勝点3をとってましたけど、でも勝点3とってるから全部OKっていうことではない。1試合1試合、負けようが勝とうが引き分けようが何かやっぱり成長していかなければいけない。
この試合はなんとなく今までの持つ力を使ってクローズさせて1-0で勝ったという試合を僕は求めていないので、今日もそのまま言ったんですけども。今、例えばビジネスの世界でも目の前のものを乗り越えていかないと次へ進まないという、たとえば「将来何をしたいですか」と聞かれても、現実の今を充実させないと次へ進まないと僕は思っています。
ただ、そういう気持ちを選手が持ち続けてくれていることが、結果的に立て直したっていう風に見られるんじゃないかなと感じます。立て直して今はすごく良い状態かって言われたらまだまだ課題もあるし、前に進んで一歩ずついって、最後42試合終わった時にどんな世界が待っているのかっていうのを僕自身が楽しみにしていますし、色んな僕の予想をこえた選手のプレーとか予想をこえた選手の成長とかいういうことが1つだけじゃなくて5つも6つもあってほしいなと切に思います。
下村東美選手コメント
ケガから復帰してコンディションがもうひとつという感じだったんですけど、今週はうまくトレーニングも入れていて、水戸戦の時よりもコンディションは上がっていたのでそのあたりはよかったです。
あまり欲は出さずにセカンドボールや1対1などをしっかり意識して試合に入りました。
今日できた部分を維持しつつ、次はもっとボールを動かしたり、そういう部分ができるように次に向かってやっていきたいと思います。
うちの特長である前へ前へいくというのはいいところなんですけど、相手が例えば締めてきて入らなくなったなっていう時にうまく受けてサイドチェンジしたりするシーンを出していければいいなと思います。もちろん前に入れていくのはいい特長なので、状況を見つつという感じですね。
サイドハーフの二人が運動量多くやってくれているので、流れを見ていいボールを配給できればと思っています。もう少し彼らの特長を生かせればと思います。
(古巣相手でしたが?)特徴を分かってやるのと分からないでやるのは違うと思うので、そういった中で対戦するのを楽しみにしていましたし、いい試合はできたと思います。
阿部伸行選手コメント
前回対戦した時、いい試合だったんですけど、うちが敵地で勝点3をもってかえってきたので、相手はすごく悔しい気持ちややってやろうという気持ちが強いだろうということは分かっていました。そういう中、受けることなくチャレンジャー精神をもってやろうということで入りました。
立ち上がりに少しバタバタしたんですけど、修正できて全体を通したら安定してできたと思います。
DFは2トップの動き出しに気をつけてやっていたんですけど、いつもどおりラインを高く保って、しっかりついていく、ついていかないの判断や、前のプレッシャーのかかり具合に応じて判断がしっかりできたと思います。僕もそこに連動して、少しでも安心してラインを上げられるようなポジションニグを心がけていました。
(安定感が増しているようだが?)いえ、でも終わりはないので。守備は水物じゃいけないと思うし常にいい状態を保てるようにしたい。シーズンを通して、自分たちの約束事やこうしようということができたと思えるように、DFのみならずチーム全体も含めてやっていきたいと思います。
遠藤航選手コメント
DFラインのところから縦にボールを入れることがチャンスに繋がると思うし、そこで横に逃げるとどうしてもチャンスがなくなると思うので、縦に入れることを意識しました。
後半はうちも前との距離が間延びしてしまった時があったので、そういう意味ではボランチにもっと相手のボランチのところにいかせればよかったかなと思っています。
相手は一人トップ下がいる形でやっていましたけど、東美さん(下村)がそういうところをケアしてやってくれました。セカンドボールも拾ってくれて助かる部分が多かったです。
(久しぶりのセンターバックは?)紅白戦でもやりましたしこれまでもずっとやっていたので、違和感なくできました。リハビリでは筋トレもやっていたので、球際にいくのも強くなったかなと思います。もう少し、試合勘や空中戦のヘディングのボールなど感覚として100%ではないかなと、いうところが自分の中であるので、もっと突き詰めていきたいです。
キリノ選手コメント
勝点3がとれず残念です。自分が出た時間は精一杯やったつもりだったけれど、今はもう次に向かってやるしかないと思っています。
短い時間だったけど、これからもっと長い時間出られるようにしたい。自分の目標は点をたくさん決めていくことだし、チームの目標も間違いなくJ1だから、そこに向けて頑張りたいと思います。
スピードと力もあるので、もっと自分のよさを出せるようにしたい。
山形 奥野監督 試合後コメント
総評
本日もたくさんの方に来ていただき、ありがとうございました。山形からまた多くの人に駆けつけていただいて、期待の大きさと自分たちがやっているものを後押ししてくれる存在だとあらためて感じました。感謝しています。
ゲームについて、やはり湘南は一人ひとりが逞しく、スピードがあってタフな選手たちの集まりだと思っています。そうした中で、今日みたいな膠着したゲームもどこかで試合が動き始めて、攻攻という形でお互いが攻めるかたちになってくるんじゃないかと想像していました。
選手には90分間やりきる作業をお願いしました。アディショナルタイムも4分ありましたが、最後まで諦めずに1点を奪いに行く姿勢をやりきってくれた。今日見ていただいて分かるように足が残念ながら攣ってしまった、でも攣るまで自分の力を出し切れたところがまたひとつ大きく評価できることじゃないかと思います。そしてまた交代で入った選手がチームに活気をもたらし、そのなかで粘り強さを見せられたところと、自分たちが感情を込めて戦えたところがとてもよかったなと思っています。
こうしたプレーをこれからは継続的に毎試合お見せしていかなければいけないし、見せたうえで勝点をもっと積み上げられるように勝点3を奪いたいと思っています。次節に向けてまた頑張っていきたいと思います。
質疑応答
–後半開始から廣瀬選手を投入しボランチを2枚にしたが、前半、湘南の古林選手と高山選手に押し込まれるシーンがあったからか?
当然そういう意図もありました。あと前へのパワーが欲しいときに、そういう選択に至りました。
–オフサイドを随分取りましたが、意図的なものか?
選手たちがなかでしっかりと判断したなかで、ラインをコンパクトに保つ作業のなかで、そうしたオフサイドが数多く結果として生まれたということになります。その意味では、10回という数ですが、それぐらい意思統一されたディフェンスラインと全体のコンパクトさがあったんじゃないかなという部分がとてもいい点ではあります。結果的にそうなったので、トラップを仕掛けろという話はしていません。
–2回首位になってまたすぐに落ちたが、精神的なプレッシャーからか?
さぁどうでしょうか。途中経過のなかで首位に立つのはとても光栄なことで自分たちがやってきたものの成果の表れのひとつであるが、選手たちに話しているのは、リーグ戦が終わったときにその場にいたいと。ですから首位に立ってプレッシャーがかかって落ちたという印象は選手ともども持っていません。
–4月以降連勝がないが、何が足りないのか、理由は?
相手のあることですから、連勝ということに対して自分はこだわりを持ってるわけではないんですね。ですから一試合一試合の勝利の積み重ねが結果として連勝であると。それが表現できてないのは、一つひとつの試合が難しくなってきてると実感してる。チームは停滞することなく成長を続けていますが、そうしたなかで勝点3を奪えるような柔軟性を持って攻守ともにバリエーションを作っていったり、そうしたものを構築して、スローガンにもある連動・連係をもっと高めていく作業しかないと思っています。
–どこかで試合が動き出す、お互い攻め合うだろうと、たしかにそのとおりの展開になったが、それを前提として選手たちにどういう指示を与えたか?
ベンチからずっと声を張り上げていたのは、バランスの部分です。相手に隙を与えないところを徹底しなければいけない。一度でもミスがあったり、徹底されないことで相手につけ入る隙を与えてはいけないところは重視しています。
–今年の曺監督の指揮ぶりを見ていて印象は?
本当に素晴らしい仕事をされていると思います。彼とは小学生のときから互いに対戦している仲で、また大学では先輩という立場ですが、彼の姿勢、情熱が選手に注ぎ込まれたとてもいいチームをつくられていると思っています。