第18節 VS カターレ富山
6月9日(土曜日) 16:00 @Shonan BMW スタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | カターレ富山 AWAY |
1 | 0 | 前半 | 0 | 0 | ||
1 | 後半 | 0 | ||||
30 > 33 | 勝点 | 14 > 14 | ||||
中村 祐也 90分+1 | 得点者 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 27 | 阿部 伸行 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 鶴田 達也 | 31 | GK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 20 | 三原 向平 | 1 | 0 | 足助 翔 | 2 | DF | |
DF | 2 | 鎌田 翔雅 | 0 | 0 | 福田 俊介 | 3 | DF | |
DF | 4 | 山口 貴弘 | 0 | 0 | 吉川 健太 | 27 | DF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 1 | 0 | 平出 涼 | 15 | MF | |
MF | 8 | 坂本 紘司 | 3 | 0 | 加藤 弘堅 | 18 | MF | |
MF | 5 | 古林 将太 | 0 | 0 | 大西 容平 | 8 | MF | |
MF | 23 | 髙山 薫 | 1 | 0 | 木村 勝太 | 30 | MF | |
FW | 10 | 菊池 大介 | 0 | 2 | ソ ヨンドク | 11 | MF | |
FW | 17 | 馬場 賢治 | 1 | 0 | 西野 誠 | 6 | MF | |
FW | 25 | 宮崎 泰右 | 2 | 1 | 黒部 光昭 | 9 | FW | |
GK | 21 | 松本 拓也 | – | SUB | – | 金井 大樹 | 21 | GK |
DF | 30 | 島村 毅 | – | – | 吉井 直人 | 4 | DF | |
MF | 28 | 村上 聖弥 | – | – | 池端 陽介 | 19 | DF | |
MF | 29 | 吉濱 遼平 | 0 | 0 | 森 泰次郎 | 25 | MF | |
FW | 11 | 中村 祐也 | 2 | 0 | 谷田 悠介 | 16 | MF | |
FW | 19 | 大槻 周平 | 0 | 0 | 関原 凌河 | 20 | FW | |
FW | 31 | アレックス | – | – | – | – | – |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
11分 8 坂本 紘司 ■ラフプレー 69分 5 古林 将太 ■異議 |
11 | シュート | 3 | |
9 | ゴールキック | 10 | ||
11 | コーナーキック | 3 | ||
13 | 直接フリーキック | 12 | ||
4 | 間接フリーキック | 1 | ||
1 | オフサイド | 4 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
|
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
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5,148人 | 雨、中風 | 19.4℃ | 87% | 全面良芝、水含み | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
上田 忠彦 | 高山 啓義 | 原田 昌彦 | 武田 光晴 | 宇田 賢史 | 岩崎 洋 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
お疲れ様でした。今日は天候が昨日と違って悪かったのですが、そんな中、産能大さんのスペシャルデーということもあってお客さんにたくさん入ってもらいたいなと思っていました。
本当に良い雰囲気を作っていただいて、最後、アディショナルタイムに得点を取って勝てたのもサポーターの声援があったおかげだと思いますし、本当に苦しい試合だったですけれども、勝てたということに、選手とサポーターにおめでとうという言葉をかけたいと思います。
前節、アウェイで負けたことで選手も何となく引き分けの呪縛からとかれて、今回はもう一回湘南らしさを出そうということで、お前たちが判断してやっていくんだから、俺は戦術的なことを指示しても最後はお前たちが決めろと、自分でチャレンジしていくしかないと。
この状況を戦術に縛られるんじゃなくて、戦術を発展的に破るような、そういうプレーを期待しました。
初めて出た三原や、他の選手も含めて、最後に祐也(中村)がケガから復帰して初めて点をとりましたが、そういうことも含めて総力戦という話をしていました。まさにそういう形の勝点3だったかなと思います。
富山さんが長いボールを入れてくるというのは、VTRを見て分析はしていたんですけど、その長いボールに押し込まれないでラインを高くして、そこで拾って攻撃に繋げるという狙いが最後まで90分出来た。前に行こうという気持ちがあったことが、最後、泥くさい点だったですけれども、それまでポストとか色んなものに嫌われて入れられなかったですが、その気持ちがあの1点に繋がったんじゃないかなと思います。戦術的なことは色々ありますけども、今日はその勝つ気持ちというか、絶対にやってやるんだという気持ちが今までの試合よりも強く見せられてたかなという風に僕自身は感じています。
質疑応答
中村選手が1年振りにゴールを決めたが、その間の努力や正気についてどう感じているか?
ここで言葉にしてしまうと軽い感じで聞こえてしまうので、そのことを言葉にするのはすごく難しいんですけれども…。僕は祐也(中村)が中学、高校の頃から他のチームの選手として見ていて、彼のこともよく知っているつもりでした。ここでフォワードというポジションで点を取るという選手に成長してくれた。
この怪我によるアクシデントでほぼ1年間出来なくて点が取れなかったということは、本当に言葉に出来ないぐらいの彼の思いがあったと思います。例えば食事の面など、ピッチを離れたときも祐也は本当にチームのために、自分の成長のために、どんな時もしっかりした姿勢でやってくれていたのを僕は傍で見ていました。
指導者として、監督としてではなく、人として彼の姿勢は賞賛に値すると思っていました。これは点を取ったから言うわけではなくて。そういうことが結果に繋がって本当に僕自身も嬉しいです。
中村選手はくじけずにやってきたのか?
いや、くじけたこともあると思いますよ、正直。でもそのくじけたことをバネにして次に繋げるのがやっぱり彼の精神力の強さだと思います。これは彼だけじゃないですけども。
怪我をして出られないということは、選手にとってはすごくつらいものなので。今うちでリハビリしている選手たちにも励みになったんじゃないかと思います。
交代の時間は予め図っていたのか?
少し停滞した感じがあったのでどこかで入れようと思っていました。本来ならもう少し先に動いてもよかったんですけど、最近チームが勝ち急いでる感じがあったので、代えると選手も「もうここから一気に」というような空気になってしまうのもよくないなと思ったので、タイミングを見て投入したつもりです。
三原選手について、プロ初先発となったが彼のストロングポイントは?
初出場ということは抜きにして、シンプルに彼のパフォーマンスがチームに活かされるだろうなと思って出しました。
パフォーマンスの点では、身長は小さいですけども1対1も強いですし、ヘディングも強い。プラス、今まで三原と亀川だけが試合に出ていなかったので、そういう思いもあったと思います。
自分のストロングを出すということに関してはやってくれるということは計算としてありました。ただ、初めての公式戦なの、ミスが続いてパニックになることもあるのかなと思ったんですけど、周りがいい声を掛けて彼を鼓舞していたと思うので、その辺りのことは本当によくやってくれたと思います。
攻撃の時の判断を意識されたと思うが、特に左サイドでワンタッチで3人、4人がボールに関わってくるシーンが何度か見られたが、変わってきたということは感じたか?
変わってきたというか、僕がシーズンの始めから求めているものは変えているつもりはないです。
この精度は上げていくしかないし、そのためにはパスコースをたくさん作る動きを周りがしなければいけない。
ただ、勝てなかったことでそういうことのひとつひとつで、ちょっとポイントが違っていたり、タイミングが遅れたりしたことがあった。そこはやっぱり変えていかない限り勝点3も、自分たちの成長もないという話をずっとしてきました。
ワンタッチの攻撃はこの期間で生まれたものではなくて、本当に湘南のDNAとしてあるものがそういうところに繋がっただけだと思います。
勝てていなかったですけど、そのことは僕自身大事にしてきたつもりなので、それが勝ったことで、より選手たちの自信になってくれればいいのかなと思います。
長い間勝てず、焦りや深みにはまりそうだったこともあったのか?
そんなに皆さんが仰るほど、僕は深みにはまっているという認識はありませんでした。
当然初めてやるこのシステム、スタイルの中で、一回り目、二回り目の中で紆余曲折あると思っていたんですけど、うちの場合は、開幕当初の結果が良くてその後極端に勝てなくなったという感じなので、その深みにはまるという言葉が合うのだと思うんですけども。
前にも会見で言いましたけど、成功体験だけ、勝っているだけでは選手は絶対に伸びない。もちろん42勝でぶっちぎりで優勝するチームが世界的にはあるかもしれないですけども。
僕は1試合1試合を通じて勝とうが負けようが、選手が次に向かってエネルギーを持ってやっていくということが、お金を払って観に来ているお客さんのためには絶対大事だと思っています。
今日みたいにお客さんに面白いなと思ってもらえる試合をすることが大事で、勝ち負けのことに関して、負けているから全部ダメでこれを変えようと言ったつもりもないですし、今後もそういうつもりも自分としはありません。
周りから受ける彼らの自分の立ち位置へのプレッシャーも含めて、今日ひとつ、彼らの力で乗り越えられたことはそういう意味で成長過程の中ですごく大事な試合だったんじゃないかなと思います。
先ほど、「最後は戦術云々より自分たちが判断しろ」と仰っていたのは今日の試合で発破をかけたのか?
僕の指導者としての反省で、決め事が多くなると選手が「これをやっておけばいい」となってしまうことがある。そういうつもりで言ってるわけじゃないんですけど、そういう誤解があったように感じました。
戦略的なことは積み上げて、DNAとしてはうちは横に行くんじゃなくて前に行くんだと。
そこの中での最後の判断はパス、ドリブル、ターン、シュートっていうのはお前たちが自分たちで決めるんだよということを、改めて-子どもに言うような言葉ですけど-言ったこで、選手たちが少し楽になったのかなということは、手前味噌ですけど感じました。
それだけじゃないし、そんな言い方でこの試合を語るのもよくないと思いますけど、そういうふうに感じました。
長く勝っていないと疑心暗鬼になるというものだが、その点は?
僕は全然なかったですね。勝ってないけど、負けてもいなかったから。勝った負けたで疑心暗鬼になるっていうのは、ようは勝ち負けを前提にしているチーム作りだからだと思うんですけど、僕は絶対勝てとも、勝たないとダメだよみたいなことを言ったことがない。
湘南のスタイルを貫いて試合をすることが大事なのであって、その結果勝点3を取ることが大事なんです。
それに対してスタイルを変えたほうがいいんじゃないかって思っている選手がもしいたとしたらそれはマズイですね。
今のところ、僕の感じだとみんなそこに向かってやってくれているなと感じます。あとは僕が包容力がないから負けているだけで、彼らはそういう意味ではずっと真摯に取り組んでくれていると思っています。
中村祐也選手コメント
(ゴールの瞬間は?)やっととれたという気持ちです。決まった瞬間は本当に嬉しかった。
コースを狙ってはいたんですけど、ちょっと甘かったかなと思います。ただスリッピーだったのでちょっと伸びたと思います。
ゴール前にかなり人数が入っていて、そこでとったのは自分でしたけど、みんな点をとろうとして入っていっていた。チームのそういう気持ちがゴールを生んだんだと思います。
後半、自分が出たら、中に人数をかけようというイメージで入りました。バイタルでもったら前にいけるようにすること、サイドが空いてたらサイドを使ったりなどを考えました。今日はできることがいろいろあったと思います。そういう意味では、個人的にはまだまだできることがあったと思います。
まずチームが勝てるように、チームが勝つための点をとれればと思います。今日も自分のゴール以上にチームが勝ったことが嬉しいです。
三原向平選手コメント
(デビュー戦での勝利について)まず、本当にチームが勝てたことが嬉しかった。自分自身、勝利できた試合でピッチに立てて本当に嬉しかったです。
(入る時は?)まずは緊張しないように、積極的に自分のプレーをしようということを考えていました。実際には緊張することはなかった。賢治さん(馬場)や先輩がみんな声をかけてくれて支えてくれました。
課題はパスミスが多かったこと。もっと周りの選手と合わせていけたらと思います。
次に向けて、試合に出られたら120%力を発揮できるように頑張りたい。
坂本紘司選手コメント
勝てていない状況を抜け出す時は、今日のようなゲームになるのかなと思います。今までの経験からも、内容的には褒められたゲームではないけど、今日のゲームのように、ここで勝ちたいんだという気持ちをみんなが持っていたし、苦しい状況を抜け出す時はそういうことが大事なんだと改めて感じました。
(メンバーも代わったが意識したことは?)チームを鼓舞したり勇気づけたりすることは、自分の立場としてもやらなければいけないと思っていた。ミスはあるだろうし、連携面でも合わないところは多少出てくるというのは想定内として、とられた後のリアクションや声をかけたりすることなど、なかなか見えにくい部分ですけどそういうことを考えながら、チームがいい方向に向くようにやったつもりです。
(次に向けて)もっとよくしていけると思うし、勝ったからこそいい準備をして、次は上位対決になるので、試合までの3日間でまた気持ちを高めてやっていきたいと思います。
髙山薫選手コメント
前半の最初は全体的にボールが収まらなかったんですけど、徐々に攻撃の形でできてきて、チャンスを多く作れたと思います。決め切れない状況が続いたけど焦りはなく、アディショナルタイムも3分あったので、まだチャンスがあるだろうと思っていた。その時に祐也さん(中村)が決めてくれて本当に助けられました。
僕自身は、最近スタートの位置が低めだったので、今日は高い位置にポジションをとりました。もしボールをとられたらダッシュで戻ればいいと思って。そうしたら、相手のラインが下がって裏でもボールをもらえる機会があった。
(次節の山形戦に向けて)僕は初めての対戦だし、強い相手だということも分かっているけど、逆にチャレンジの気持ちで戦える。何ごとも気持ちだと思うので、しっかり強い気持ちで挑んでいきたいと思います。
富山 安間監督 試合後コメント
総評
まずこの足場の悪いなか、富山から多くのサポーターの方に駆け付けていただき、ほんとうに心強い声援でした。ただなかなか皆さんの思うような勝点にならなかったこと、しっかり受け止め、つぎの徳島戦に向かっていきたいと思います。試合ですが、ボールは奪えているが1つめ2つめのパスが繋がらず、攻めにもテンポが出ず、逆に湘南さんのインターセプトからの湧き出てくるような攻めに気をつけようと言ってたが、自分たちがそれを招いていた。苦しい試合だったと思います。ただそのなかでミスしたあとにミスを上乗せするのではなく、その部分でしっかり付いて行くこと、相手を放さないこと、埋め合わせすることで、あの時間帯まで0-0で粘っていけた。また再び粘り強さが出てきたのではないかと思います。そんな展開だったので、残り15分、湘南さんはよくも悪くも得点が動くので、そこで勝負を仕掛けることを考えああいう交代に出ました。結果負けてしまったが、果敢に湘南さんに挑んでいった彼らは称賛したいと思います。ただロッカールームに戻って目線がどうしてもレフェリーに向かっていた。なんでもそうだと思うが、失敗したときはツイてなかったとかどうしてもツキのせいにしてしまうひとが多いと思う。選手に言ったのは、そこに目線を遣るのではなく、あのあとクロスを上げる場面、逆に福田がいなかったところを埋める時間も、2つは少なくともカバーできるタイミングがあったので、それをやってから文句を言えと。自分たちが対応できなかったことを差し置いて文句はおかしい、もし言うなら徳島戦に勝ってから言えという話をした。まだまだツキに頼るようなチームではないので、やることはたくさんあります。地に足をつけて、つぎの徳島戦に向けていきたいと思います。
質疑応答
湘南の11本のCKをことごとく防いだが、この守備については。
セットプレーはすごく重要な場面だと思っている。そのためセットプレーには時間を費やして対応しています。うちがどちらかというとセットプレーに関しては強さを見せているので、どのチームも変化を入れてきます。それに対してどんな変化を入れてくるかをつねに練習でやっているので、そういう裏付けがあってみんなしっかり対応できたのではないかと思う。そしてなによりも、責任を彼らが果たしていることがすべてだと思います。
残り15分に勝負を仕掛けた、勝ちに行った交代について。
そうですね、負けたくない、から入ればいいと思う。今日の試合展開を考えたら、無理して勝てるタイミングはないと思う。負けたくない、から入って、勝つタイミングが来たら、勝ちたいに気持ちが変わっていったときに得点が生まれると思うし、きょうはボールを動かしてゲームをつくるのはたぶん不可能だと思うので、湘南さんも僕ら相手にはやはり勝ちたいと思う。そのバランスを彼らが崩したところを狙うタイミングはあると思うので、2列目から出てくる(関原)凌河や谷田、ボールをキープできる(ソ)ヨンドクを前に置くことにしました。
加藤選手から森選手への交代については。
彼に関してはきょうはいつになくミスが多かった。あそこでミスしてしまうとなかなかボールが前に進まないので、しっかりとボールを捌ける森を入れた。あとフレッシュな選手が向こうに入ってきたので、しっかりついていくこと。攻めと守り両方あってサッカーなので、しっかりとその役を言いました。