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日本初のスタジアム内エリア放送「ベルセグ」を開始 ~エリアワンセグを正式サービス化~
株式会社湘南ベルマーレ(本社:神奈川県平塚市、代表取締役:眞壁潔/以下、湘南ベルマーレ)と株式会社日立ソリューションズ(本社:東京都品川区、取締役社長:林 雅博/以下、日立ソリューションズ)は共同で、日本初となるスタジアム内でのエリア放送「ベルセグ」(エリアワンセグ)を、7月22日からShonan BMW スタジアム平塚にて正式に配信することとなりました。
スタジアムにおけるファンサービスの一層の充実を目指します。
地域コミュニティメディアとして、ワンセグを使った配信サービスが注目される中、総務省は2009年12月に「新たな電波の活用ビジョンに関する検討チーム」を設立し、ホワイトスペース(*1)の活用方法を検討してきました。その後、2012年1月には、情報通信審議会にて「ホワイトスペースを活用した放送型システムに関する技術的条件」についての一部答申が行われるなど手続きが進められ、4月からホワイトスペースを活用したエリア放送の制度が施行されました。
*1:放送用などある目的のために割り当てられているが、地理的条件・技術的条件によって他の目的にも利用可能な周波数のこと
湘南ベルマーレと日立ソリューションズは、総務省が選定した「ホワイトスペース特区先行モデル」として、2010年9月から2011年11月の間、すべてのホームゲームにて「ベルセグ」の先行実証実験を行いました。
その中で、湘南ベルマーレのコンテンツ力と企画力、日立ソリューションズの30件以上行った実証実験のノウハウを掛け合わせ、選手に焦点を当てたコンテンツなど、オリジナリティ溢れる番組を制作、運用してきました。また、自ら企画から撮影、編集、配信までを行うことで、低コストでの番組制作を実現しました。これらの結果、毎試合で高視聴率を達成し、「ベルセグ」の視聴文化と新しいメディアサービスとしての可能性を確立しました。
そして、2012年4月、総務省でのエリア放送の制度施行を背景に、湘南ベルマーレを免許人とするエリア放送を行う地上一般放送の申請を両社で行い、2012年7月13日に、総務省関東総合通信局より、スタジアム内に限定したエリア放送としては日本初となる免許交付を受けました。これにより、湘南ベルマーレは日立ソリューションズとともに、7月22日のホームゲームより、エリア放送「ベルセグ」を正式なサービスとして配信します。
「ベルセグ」は、Shonan BMWスタジアム平塚の来場者やサポーターがワンセグ機能付端末(ワンセグ携帯、スマートフォン、ゲーム機)で、無料で楽しむことができる番組です。
開門からキックオフまでの間は、選手インタビューやクラブからのお知らせ、スタジアムでのイベント案内など、一般来場者からコアなサポーターまで楽しめる、エリア放送ならではの選手の個性を深く伝える企画番組を放送します。また、キックオフ後は、湘南ベルマーレ寄りの独自の解説を交えた実況中継も配信する予定です。さらに、地域広告や視聴者特典クーポンなどの配信も計画しています。
湘南ベルマーレと日立ソリューションズは今後も共同で事業を推進し、コンテンツの拡充を図るとともに多くの視聴者を獲得するなど、エリア放送を活用する事業の成功モデルを築いていきます。また、特定のエリア内に一斉に情報伝達できるという特性を活かし、行政情報や防災情報、避難誘導情報への活用も検討していきます。そして将来的には、総合型スポーツクラブ(*2)という湘南ベルマーレならではの特徴を活かし、湘南ベルマーレのホームタウン内のスポーツ拠点(*3)や駅、商業施設などで情報配信することで、スポーツ交流から地域の活性化を実現するメディアを目指していきます。
*2:サッカー、フットサル、ビーチバレー、ソフトボール、トライアスロンを運営。
*3:フットサルの小田原アリーナ、ビーチバレーの湘南ひらつかビーチパークなど。
◆名称
ベルセグ
◆サービスエリア
Shonan BMWスタジアム平塚内の全ての客席で視聴することができます。
◆配信コンテンツ(予定。毎試合更新します)
<映像>
・馬入日記TV(選手インタビュー)
・選手出演の企画番組
・クラブインフォメーション
・ベルマーレスポーツクラブ情報
・オリジナル実況つき試合中継 など
<データ放送>
・イベント情報
・クラブからのお知らせ
・公式携帯サイトへのリンク など
◆今シーズンの放送予定
7月22日 モンテディオ山形戦
7月29日 ギラヴァンツ北九州戦
8月19日 東京ヴェルディ戦
8月26日 栃木SC戦
9月14日 ザスパ草津戦
9月30日 ロアッソ熊本戦
10月7日 愛媛FC戦
10月21日 ジェフユナイテッド千葉戦
11月4日 ガイナーレ鳥取戦
(計9試合)
◆視聴方法
ワンセグに対応した携帯電話やスマートフォン、ゲーム機などで視聴できます。チャンネルは「42ch」になります。昨シーズンまでのチャンネルから変更となっていますので、チャンネル登録されている視聴者の方も、設定変更が必要になります。チャンネル設定方法は、湘南ベルマーレ公式サイトと公式携帯サイトにて紹介します。
◆実施体制
<実施主体企業>
株式会社湘南ベルマーレ
(プロジェクト取りまとめ、コンテンツ提供、サービス企画・運営、無線局免許人)
株式会社日立ソリューションズ
(システム取りまとめ、システム構築、免許申請代理人、システム運用、コンテンツ運用支援)
<協力企業>
株式会社SEA Global(企画・制作、運用支援)
株式会社日立国際電気(エリア放送送出システム、OFDM変調器の貸与)
八木アンテナ株式会社(電波シミュレーション、登録点検、アンテナ技術支援)
株式会社Jリーグメディアプロモーション(映像提供)
スカパーJSAT株式会社(映像提供・運用協力)
◆日立ソリューションズが提供するソリューション
<エリアワンセグ実証実験ソリューション>
エリア放送に必要なハードウェアやソフトウェアの提供をはじめ、免許取得支援からシステム構築、データ放送、アンテナ設置、運用支援まで、豊富な実証実験の実績を活かしてワンストップで提供します。また、「ベルセグ」の運用ノウハウを活かし、エリア放送ならではの番組企画や映像制作も低コストで提供します。
今後、スタジアムやイベント会場、テーマパーク、駅、防災など、多目的なエリア放送を支援します。
http://www.hitachi-solutions.co.jp/area1seg/
<大容量高速転送サービス「活文 デジ活ワイド」>
「ベルセグ」では、映像制作における動画データの受け渡しにおいて、大容量高速転送サービス「活文 デジ活ワイド」を利用しています。既存のインターネット回線で、動画のような大容量データ授受を高速かつセキュアに実現する法人向けファイル転送サービスです。
http://www.hitachi-solutions.co.jp/digikatsu_wide/
◆商品名称等に関する表示
記載している会社名、製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。