第12節 VS ヴァンフォーレ甲府
5月3日(木曜日) 18:30 @Shonan BMW スタジアム平塚
HOME 湘南ベルマーレ | ヴァンフォーレ甲府 AWAY |
1 | 1 | 前半 | 0 | 1 | ||
0 | 後半 | 1 | ||||
25 > 26 | 勝点 | 21 > 22 | ||||
馬場 賢治 39分 | 得点者 | 高崎 寛之 52分 |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 27 | 阿部 伸行 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 荻 晃太 | 1 | GK |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
DF | 2 | 鎌田 翔雅 | 0 | 0 | 福田 健介 | 2 | DF | |
DF | 3 | 遠藤 航 | 0 | 0 | ドウグラス | 5 | DF | |
DF | 22 | 大野 和成 | 0 | 1 | 山本 英臣 | 4 | DF | |
MF | 5 | 古林 将太 | 0 | 1 | 佐々木 翔 | 6 | DF | |
MF | 7 | ハン グギョン | 1 | 0 | 柏 好文 | 18 | MF | |
MF | 6 | 永木 亮太 | 0 | 0 | 伊東 輝悦 | 27 | MF | |
MF | 23 | 髙山 薫 | 2 | 0 | 保坂 一成 | 30 | MF | |
FW | 10 | 菊池 大介 | 1 | 2 | ピンバ | 20 | MF | |
FW | 18 | 古橋 達弥 | 3 | 9 | 高崎 寛之 | 9 | FW | |
FW | 17 | 馬場 賢治 | 1 | 3 | ダヴィ | 11 | FW | |
GK | 1 | 金 永基 | – | SUB | – | 岡 大生 | 22 | GK |
DF | 4 | 山口 貴弘 | 0 | – | 津田 琢磨 | 17 | DF | |
DF | 30 | 島村 毅 | 0 | 0 | 崔 誠根 | 13 | MF | |
MF | 8 | 坂本 紘司 | 1 | 1 | 堀米 勇輝 | 24 | MF | |
MF | 25 | 宮崎 泰右 | – | – | 畑田 真輝 | 28 | MF | |
FW | 11 | 中村 祐也 | – | – | 永里 源気 | 14 | FW | |
FW | 31 | アレックス | – | 1 | 青木 孝太 | 15 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
67分 22 大野 和成 ■反スポーツ的行為 75分 5 古林 将太 ■ラフプレー 80分 22 大野 和成 ■ラフプレー 80分 22 大野 和成 ■警告2回 |
9 | シュート | 18 | 27分 27 伊東 輝悦 ■ラフプレー 36分 5 ドウグラス ■ラフプレー 36分 18 柏 好文 ■繰り返しの違反 |
18 | ゴールキック | 12 | ||
0 | コーナーキック | 5 | ||
17 | 直接フリーキック | 11 | ||
2 | 間接フリーキック | 1 | ||
1 | オフサイド | 2 | ||
0 | PK | 0 |
得点経過 | ||
|
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
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選手交代 | ||
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
---|---|---|---|---|---|
8,114人 | 曇、弱風 | 18.6℃ | 88% | 全面良芝、水含み | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
福田 寛 | 前田 拓哉 | 岡野 宇広 | 数原 武志 | 渡辺 紀承 | 亀井 信也 |
湘南 曺監督 試合後コメント
総評
お疲れ様でした。たくさんのサポーターが来ていただいて、いろいろありますけども、今日の勝ち点1は本当に応援してくれたサポーターに捧げたいと思います。
今も何というか、脈拍が上がって、なかなか脈が落ち着かないような試合になってしまいましたが、前半は相手に多少ボールを持たれるところがあっても、我々の前への推進力であるとか全体の組織力で何とか応対して、いい形で馬場が入れてくれ、理想的な流れでした。
後半、いつものように前に行きすぎてしまって、誰も後ろがいないという状態になってしまって。誰か瞬間移動をしてくれないかなと思ったんですけど誰もしてくれず…という感じでした。
でも退場者が出た後に、今年初めてその前に甲府さんの前へのパワーを後ろ3人の機動力だけじゃちょっと難しいなということで、少し変えたんですけども、交代で出た島村や坂本や山口が本当にいつもいい準備をしてくれているので、失点しないことに貢献してくれ、1人少ない中であの時間をしのぎ切ることができた。2回目の引き分けですけど、自分の中では勝ち点3に値する引き分けかなと思います。
質疑応答
大野選手が退場になった後も勝点3を取りにいこうと思ったのか。またその後、山口選手を入れた後にどのようなゲームプランを組み立てようと思ったのか?
和成(大野)が退場する前にちょっと配置を変えてたんですけども、大野は今日のゲームの中では重要なポジションだったので、やっぱりその形をいじりたくなかった。そこで選手交代をしたというのが事実です。
勝点1で良いとは言わないですが、相手の推進力をまず塞げないと前の残りを3にして相手がシュートを外すのを待つわけにもいかないので。
そういう意味では最低勝点1を、あわよくば勝点3をという形でと思っていました。
高山の最後のシュートとか、何回か古林が行ったようなところが点になれば、理想的な展開だったと思います。
でも今日の内容で言えば、甲府さんのゲームだったと思うので、勝点1を持って帰れたことは選手たちの成長が見れたかなと思います。選手たちの頑張りに本当感謝したいと思います。
中2日の連続で次節はアウェイで松本。疲労困憊だと思うがコンディショニングはどうか?
疲労は相手のチームも同じように疲労してると思います。ただ我々はこういうサッカーのやり方というのは当然動きが多くなるので、仰る通りに疲労は少し見れたかなと思います。
ただ、今日は結果的にそんな感じになっちゃいましたけども、疲労があるからと言って少ないチャンスをものにして、後ろにずっと引いてやるつもりは全くないので。
松本山雅戦に向けてできるだけの準備をして、いるメンバーで湘南らしいサッカーをしていきたいと思います。
人数が一人少なくなってからも、奪ってから人数を掛けて攻め上がっていたが指示があっての人数なのか?
最後に鎌田が行ったときは「難しいから考えろ」とは言いました。でもそれ以外の選手はよく分かりません。分かりませんけど、僕がいつも勝点3を取ると言っていて、要は前のエネルギーを出せということを、彼らが判断したのであれば、僕は尊重してあげたいなと思います。
それを、例えば鎌田に持ち出して取られるから、前に蹴っとけとか、誰々にそうしとけって言ったら、チームとして目指すことが全部おじゃんになってしまう。
僕は今日の1失点もその後に彼らが前の推進力をなくさないで出した、その彼らの気持ちに対しては評価したいし、加えて取られた後に後ろの4人と阿部がしっかり凌いでくれたのも、今までの湘南の試合とはちょっとテイストが違ったんですけど、今シーズンの中では大きな試合だったんじゃないかなって思います。
ダヴィが10得点も挙げて独走している彼の対策は十分だったのか?
彼にマンマークをつけるというふうにはやってないんですけど、いつもと同じようにズルズル下がるのではなくて良いポジションから、高い位置をキープしながら行こうということは伝えていました。
今日はクロスの対応がみんな素晴らしかったので、前半は特にダヴィの裏への抜け出しとか起点になられることはそんなになかったと思います。
やっぱり点を取られた後くらいにどうしてもそういう場面が多かったと思うのですが。
でも力のある選手なので、そこをなんとか最後凌げたっていうのは自信にしていいんじゃないかなと思います。
アレックスを2試合ベンチに入れているが使うチャンスはあるか?
そうですね。徐々に日本にも慣れてきているので、連戦だということもありますので。
そういうことも含めて、今日は前の選手は坂本以外は入れられなかったので、フレッシュな状態でいる祐也(中村)もいますし。
今日ベンチに入ってない選手でもフレッシュな状態の選手がいますので、その辺のことはしっかり考えて松本山雅戦にフルパワーで臨みたいと思います。
岩上君と下村君の調子はどうか?
今リハビリをしっかりやってくれているので、もうそろそろ戻ってくれると思います。
メディカルも本当に朝から晩まで一生懸命やってくれているので、できるだけ早く戻ってくれることを僕も期待してます。
馬場賢治選手コメント
今は相手のほうが実力があるかなと感じました。でも前半のように我慢して、攻められてもしっかり守って食らいついたところはよかったと思います。それを90分耐え続ける力はまだなかった。今の時点では甲府のほうがいいチームかもしれないけど、伸びシロはうちのほうがあると思うし、また次に戦った時は絶対にうちのほうが伸びていると思う。
一人少なくなって、攻めたい中でも我慢して引分けに持ち込めた。今日はそれを最低限やらなければいけないことだったと思います。今日の勝点1はあとから響いてくると思う。
(伸ばしたいところとは?)ビルドアップの時のサポートの質や前を見ること、取った後のボールの動かし方など、まだ慌ててしまっている部分があると思う。相手は経験のある選手が多くて、そういうところで落ち着かせることができていた。そういう部分はもっともっと学ばなければいけないし、できる選手たちだと思う。
(ゴールシーンは?)薫(高山)が亮太(永木)から裏でもらおうとして、そこをDFがギリギリでカットして、多分GKは裏に出ると予測して前に出たところを狙った。
試合前から曹さんが「裏への勝負のパスだ」という話をしていたので、実際にそういうプレーから点が生まれた。曹さんの指示がみんなに浸透していたんだと思う。難しいシュートに見えたかもしれないけど、僕自身はアウトサイドは蹴れるほうなので難しいシュートではなかった。
菊池大介選手コメント
この前の試合、負けはしたがゲームの入り方はよかった。今日もそれを継続しようと臨み、ゲームにはいい形で入ることができたと思う。ただ1点取ったあと、自分たちの強みである追加点を取ることができなかった。うまく入れることができればよかったが、逆に1点取られてしまったので、前の選手としては悔いが残ります。
島村毅選手コメント
甲府の2トップはキープできるし、柏選手もドリブルが切れていた。でも突破されても中で2トップを抑えれば撥ね返すことができていた。退場で一人少なくなった後みんな意思統一ができていたし、最低限の結果は残せたと思う。4バックにしてからはスペースを消してコンパクトに守った。マークをしっかり握ったり受け渡したりして、慌てることなく守ることができた。連敗していたので、それをストップできたことは最低限。
(次節に向けて)いつも通り落ち着いて勝点3を取れるように頑張りたい。
阿部伸行選手コメント
前半、押し込まれる展開でしたがそこをしっかり耐えて、ワンチャンスをものにして賢治(馬場)が決めてくれた。1-0で折り返すことができたことはよかった。
後半、相手は前節で立ち上がりに決めているという情報もあったので、みんなでしっかり入ろうという意識だったのですが、僕のミスもあって相手に押し込まれる状態を作ってしまったと思う。その後は、2失点目を許さないことはもちろん勝ち越しの得点を決められるようにやっていましたが一人少なくなってしまったので、試合をしっかり終わらせようという目標のもとでプレーしました。
いろいろと状況が変わる中で、特に途中から入ったシマ(島村)やヤマ(山口)、紘司さん(坂本)が本当に役割を分かってプレーしてくれていたのが大きかった。ヤマもギリギリのところでダイビングヘッドをしたり、難しい状況の中本当に体を張ってシャットアウトしてくれた。そういう存在は本当に大きいと感じました。出ていたメンバーも引き続き体を張ってプレーして、相手にいい状態でシュートを打たれたのは失点の時だけだったと思います。
今日、僕自身はゲームというのは本当に生き物だということを感じました。ちょっとしたワンプレーで相手の時間になってしまう。なかなか気がつかない部分だと思いますが、本当にちょっとしたことで押し込まれる時間を作ってしまった。ただそれは自分でなくせることだと思うので、熱くプレーしながらも常に冷静にプレーしなければと思いました。
負け、引き分けときたので、次でしっかり勝ちを掴みとりたいと思います。
山口貴弘選手コメント
アクシデントで一人少なくなってしまったんですけど、自分が入って絶対に点をとらせないということだけを意識して入りました。
こういう試合は必ずあると思うし、そういう時にみんなで力を出してやり切ることが大切だった。反省もたくさんありますけど、みんなで体を張って守り切れたことはよかった。
今日は難しい面もありましたが、自分も含めて守備の対応はもう少しよくしなければいけない。次に生かせる部分だと思います。
古橋達弥選手コメント
前半、主導権を握られる時間が長くて自分たちのボールを持つ時間がなく、苦しい時間でした。でも先制点がとれたので流れはよかったんですけど、後半に攻め急いでしまったところがあって、カウンターに入ったところで引っかかってしまって、そこから失点してしまった。あれは痛かったと思います。相手をフリーにさせすぎてしまった。攻めている時のリスク管理が大事だと感じています。
10人になって、みんなよく走っていたし、頑張ってディフェンスしていたと思うので、次に繋がると思います。
(攻撃面では?)もう少し前で起点を作れればよかったんですけど、なかなかそれができなかった。相手のプレッシャーも早くて自分たちが優勢にボールを動かすことができなかった。
鎌田翔雅選手コメント
失点のところがもったいなかった。後半の立ち上がりだったので流れで僕も上がっていった場面でした。繋がったらチャンスだったかもしれないけど、立ち上がりということを考えてもう少し我慢したほうがよかったのかなと結果的には思います。
上がった時に、誰かがそこにいてくれたらよかったかもしれないし、そのあたりの連携やコミュニケーションがしっかりしていれば防げた点だったと思います。
何とか最後のところでしっかりブロックをつくって守れて、10人になってからゼロで抑えられたことはよかったと思います。こういう試合もあると思うので、我慢できる強さという意味ではここ何試合かではよかったと思います。
次は絶対に負けたくないし、連戦の最後ということもあるので、次はしっかり勝ってまた波にのれるようにしていきたい。
流れの得点をもっと増やしていかなければいけないと思うので、また複数得点がとれるチームにしていきたい。後ろとしてはゼロに抑えて、勝負にこだわったゲームができるように準備をしっかりしていきたいと思います。
甲府 城福監督 試合後コメント
総評
試合の前から甲府のサポーターが素晴らしい雰囲気をつくってくれて、選手としてはこのような環境で試合ができることを幸せに感じていました。彼らとともに気持ちよく甲府に帰りたかったが、きょうの勝点1はほんとうに残念です。いつも残念だと言ってますが、きょうの内容なら我々は勝たなければいけなかったと思います。相手が退場してからむしろ難しくなったと思います。相手はもう守るのみに専念した。
チャンスはつくったと思うし、20本以上のシュートを打った認識もある。相手が少なくなるまえから我々は形はつくれたと思うが、ただゴールネットを揺らすのが1回しかなかった。そこは冷静にもう一度反省したい。ひとつ言えるのは、最初のチャンスで点を取られると、その重圧でシュートに対して焦りが出ていた。ましてや我々がいくつかチャンスをつくって1チャンスで決められたときの精神的な重圧は、このチームは克服しなければいけない。ここ何試合かそうだが、とくに今日は前回の試合よりも改善できたところがあったので、これで勝点1はほんとうに悔しいです。
質疑応答
内容では上回りながらここ5試合で4引き分け。この状況を打ち破るためには何が求められているか?
我々は自分たちで支配する時間を長くしてシュートチャンスまで持っていくことを目指している。もちろんフィニッシュのトレーニングもしているが、いまで言えば、おそらく今日も含めて、シュート数リーグ1位、非シュート数リーグ最少、CKリーグ1位。これは我々が目指しているものをひとつ表している数字。逆に言えばフィニッシュの精度が我々のビッグプロブレム、大きな課題だと。ただ今日は相手に対しての脅威をすこし前回の試合よりも見せられた、その改善点は私は評価したい。いまの3つのところがリーグで下位であればフィニッシュの精度の前に課題がある。我々はいまフィニッシュの精度に向き合っている。そうポジティブに捉えたいし、もっと言えば首位のチームに勝点3を与えなかったことをポジティブに捉えて次の京都戦に向かいたい。選手は頑張っているし、形はつくれているのでネガティブなことに染めたくはないです。
相手への脅威について、具体的に今日は何が変わったのか?
1点しか取れてないので胸を張っては言えないが、ただ何のために我々はポゼッションしているのか、最後はゴールを奪うためであって、ペナ周辺でのゴールに向かう意識は、前の試合よりは改善できたと捉えています。
失点の場面、GKのポジショニングについては?
スルーパスに対して反応したという意味では、荻晃太はスピードがあって守備範囲が広いことが彼の特徴でもあるし、我々は必ず課題があって特徴がある、だからプロの世界でやっている。そういうなかで自分たちの特徴を絶対出すんだと。課題について気にしてプレーすることよりも自分たちの長所を出すことをつねに選手に言ってるので、もちろん失点したことは問題があるが、長所を出そうとしたことは私はポジティブに捉えています。
次節京都戦に向けて、どういった試合にしたいか?
もちろん結果を得なければいけないが、今日のように自分たちがゲームをコントロールする、ゴールに迫る機会を多くすることは1年間通して目指したいと思っています。細かなやり方は違えど、おそらく京都さんは志向としては似ている。だからこそ負けたくない。短い時間だができるかぎりの準備をして、今日来ていただいたサポーターの方たちにも3日後にホームスタジアムに集まって来てくださる方々にも、一緒に喜びあえる試合にしたいと思います。
ダヴィが点を取らないと勝っていないというデータがあるが?
皆さんが今日見てどう評価されるかですが、私はデータとしては受け入れます。ただ今日はシュートチャンスをダヴィ以外にもいろいろ選手たちはつくったし、ダヴィ頼りでないシーンがあったことは、1-1にもちろん言葉にはできない悔しさはあるが、すべてネガティブには捉えたくない。