1stステージ 第3節 vs サンフレッチェ広島
3月12日(土) 13:04キックオフ @エディオンスタジアム広島
HOME サンフレッチェ広島 | 湘南ベルマーレ AWAY |
選手 | シュート | シュート | 選手 | |||||
GK | 1 | 林 卓人 | 0 | STARTING LINEUP |
0 | 村山 智彦 | 1 | GK |
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DF | 33 | 塩谷 司 | 2 | 0 | 岡本 拓也 | 36 | DF | |
DF | 5 | 千葉 和彦 | 1 | 0 | アンドレ バイア | 4 | DF | |
DF | 19 | 佐々木 翔 | 0 | 0 | 三竿 雄斗 | 6 | DF | |
MF | 14 | ミキッチ | 1 | 0 | 奈良輪 雄太 | 24 | MF | |
MF | 37 | 宮原 和也 | 2 | 0 | 菊地 俊介 | 2 | MF | |
MF | 6 | 青山 敏弘 | 0 | 1 | パウリーニョ | 5 | MF | |
MF | 18 | 柏 好文 | 1 | 0 | 菊池 大介 | 10 | MF | |
MF | 9 | ピーター ウタカ | 8 | 0 | 端戸 仁 | 17 | FW | |
MF | 30 | 柴﨑 晃誠 | 3 | 2 | 藤田 祥史 | 11 | FW | |
FW | 11 | 佐藤 寿人 | 0 | 1 | 高山 薫 | 23 | FW | |
GK | 13 | 増田 卓也 | – | SUB | – | タンドウ ベラピ | 25 | GK |
DF | 4 | 水本 裕貴 | – | – | 島村 毅 | 30 | DF | |
MF | 28 | 丸谷 拓也 | – | 0 | 藤田 征也 | 14 | MF | |
MF | 16 | 清水 航平 | 2 | 1 | 石川 俊輝 | 16 | MF | |
MF | 25 | 茶島 雄介 | 0 | – | 山田 直輝 | 8 | FW | |
FW | 10 | 浅野 拓磨 | 1 | 0 | 大槻 周平 | 19 | FW | |
FW | 22 | 皆川 佑介 | – | – | 下田 北斗 | 22 | FW |
警告・退場 | スタッツ | 警告・退場 | ||
21 | シュート | 5 | ◆85分 石川 俊輝■ | |
4 | ゴールキック | 16 | ||
9 | コーナーキック | 2 | ||
9 | 直接フリーキック | 3 | ||
0 | 間接フリーキック | 3 | ||
0 | オフサイド | 3 | ||
1 | PK | 0 |
得点経過 | ||
◆67分
9 ピーター ウタカ PK 9 右足S ◆90+5分 オウンゴール 中央 相手DF ヘディング ↑ こぼれ球 10 ~ 右足S 相手DF OWN GOAL |
~:ドリブル →:グラウンドパス ↑:浮き球パス S:シュート |
◆46分
5 パウリーニョ 左 17 ~ → 24 → 中央 5 ~ 左足S ◆71分 11 藤田 祥史 左 5 カット → 10 → 中央 11 左足S |
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入場者数 | 天候 | 気温 | 湿度 | ピッチ状態 | 試合時間 |
---|---|---|---|---|---|
13,460人 | 曇、弱風 | 9.8°C | 39% | 全面良芝、乾燥 | 90分 |
コミッショナー | 主審 | 副審 | 副審 | 第4の審判員 | 記録員 |
柴岡 富美男 | 木村 博之 | 作本 貴典 | 清水 崇之 | 西村 幹也 | 遠藤 沙也果 |
監督コメント
●曺監督 総括
お疲れ様でした。
土曜日のデーゲームで、うちの試合が一番早い時間のキックオフだったと思うんですが、実は前日ではなくて前々日の夜に、クラブの理解もあってこちらの方に来さしてもらいました。
コンデション等を考え前日練習も含めてやってきた中で、今日は勝点1しか取れなかったですけども、そういうことに理解してくれたクラブのみんなに感謝します。
また遠いところまで、お客さんの数では広島さんに及ばないですけども、最後同点に追いつかれた後も、声援で選手達をねぎらってくれたサポーターにも、この場を借りて一言お礼を言いたいと思います。
ゲーム的には、広島さんの土俵に乗ってサッカーをすれば、時間が経てば経つほど相手のリズムになるなというのはわかっていました。
過去長い歴史の中でこの地のリーグ戦で得点を取れていないとか、勝点さえも取れていないということはわかっていましたし、そこの歴史を自分たちで変えるにはやはりもう一個チャレンジしたやり方で戦わないと可能性はないなと思っていました。
その中で選手は前半から本当いい形で我慢するところは我慢して、もちろん動かされた数は相当だったと思いますけども、足を止めないで、少ないチャンスに対してゴールに向かっていくっていうプレーで2点を取れました。
1点目2点目と我々の取りたかった典型的な形だったんじゃなかったかと思います。
失点もPKが、どんなことがあったかはビデオ見ないとわかりませんが、後になって考えるとああだこうだ言えるんですけれども、本当に選手は、今日出た選手、ベンチいて出られなかった選手、向こうでテレビで見ていた選手も含めて我々らしいというか、彼ららしい人の心を打つようなプレーがたくさんあったと思っています。
そういう風にプレーしてくれた選手を本当に誇りに思いますし、いつも言っていますけどもちろん技術的なものとかいろんなものはまだ積み上げていかなければなりませんけれども、よくやったと思います。
唯一ないとしたら、僕がやっぱりあそこでゲームを終わらせるための交代だとかやり方をもっと詰めないといけないなと。
2試合連続そういうことが起きているというのは間違い無く指揮官の僕の力が、不足しているのは当たり前なんですけれども、不足しながらもしっかり勝点3を取っていくっていうところをやっぱり選手達に示してあげないと彼らの成長に自分が追いつかないなとも思います。
今日みたいな試合で最後のワンプレーでやられちゃうというのは自分自身が甘いということを痛感させられます。
こういう広島さんみたいな素晴らしいチームとやれた時に、超えなきゃならないハードルを、自分がまだ超えていかなきゃならないなと感じるきっかけに、情けないですけどしたいと思います。
本当に森保監督が作ったチームは隙もなく、選手もやることを徹底してやっていくというところで非常にいいチームですし、チャンピオンチームにふさわしいチームだと思います。
彼とは同級生なので、これからまたサッカーを盛り上げていくために、一緒になって頑張っていけたらなと思います。
●曺監督 質疑応答
–2度の選手交代でシステムを変更したと思うがその意図は?
ちょっと形を変えてやってみたんですけれども、1点入った後にバイタルエリアを抑えなければいけない状況になったので俊輝(石川)を入れてそこのモビリティを持たせたというのが一つ。
最後まで(最終ラインを)4枚でいくというアイデアもあったんですが、長いボールが増えて最後は真ん中で勝負しなければいけないなと思ったんで、征也(藤田)を入れていつもの形に戻してやりました。
それ自体はそんなに悪くなかったんじゃないかなと思っています。
ただ、最後の1枚を前の方で入れるのか、後ろの方で入れるのかというところで、僕は2回連続前の方を使って、ファーストに行かせるということをやったんですが、それがどうだったかな、ということは考えなきゃいけない。
でも自分で言うのもなんですが、後ろがかりになって失点するのは嫌なので、やはり前の方にプレッシャーをかけて最後までコンパクトに出来るということを目指しているので。
あの状況は先週と違ってコンパクトじゃなかったわけじゃないんですけど、逆にヘディングで競った後のカバーリングが遅れちゃって浅野に打たれて、それがあのオウンゴールにつながったと思います。
それは考えなければいけないですけれども、システムを変更したり、やり方を変える中で選手が順応してくれたということです。
–広島というチーム相手に守備の面ではどういう考え方で臨んだのか?
(広島は)百千選練磨の選手たちたなので我々が2回や3回追ったぐらいじゃボールを取れないと最初から分かっていました。
ただ、だからといって追いかけなくなると彼らの土俵に乗っかるだけなので、その中で粘り強くやることで1本や2本引っかけることでチャンスはあるだろうなと思っていました。
走力は最後まで落ちないなと思っていたので、今日で言うとそういうことを後半の方が恐らく相手のプレッシャーに行く回数が増えていましたし、前半はちょっと少し動かされて危ない場面が何度かありましたけれども、それを耐えながら選手も1対1とかを含めて、もちろんベストじゃなかったかもしれないですけれども、今までの広島さんとの戦いの中でベターというか、今年のチームの中でやれることはやったかなと思います。
ただ彼らの技術の高さやアイデアの豊富さは我々も学ばなければなと痛感しています。
–2試合連続で終了間際で追いつかれ、勝点2を失ったような感じだが、それでも自分たちのサッカーというものがある程度できている中でポジティブに捉えているか、もったいなかったと捉えているか?
終わり良ければ全て良し、という言葉がありますけれど、終わりをうまくまとめるために試合をしているわけじゃないと僕は思っています。
ゲームの最初から最後まで同じテンションで同じことをやり続けるということが我々にとって大事なことなので。
ただ、最後追いつかれて勝点2を落としたという考え方ももちろんできますが、最初からやらなければ勝点0だと思っているので、最初からやったことで勝点1が取れたと思っています。
逆にそのことを最後まで自分たちで徹底してこういう経験を次に繋げていくことで勝点3が入ると思っています。
あの時間守りきれなくて悔しかったから全部やり方を変えなければいけないとか、ああいうところに関わった選手が悪いとは一切思っていないです。
ただ我々の、こう言う位置で広島さんに勝てるだけの経験値がシンプルにまだ足りない。
でも足りないっていうことをネガティブに捉えるわけではなくて、川崎さんとか広島さんのような強豪相手にそこまでのゲームができたということを選手には言ったし、ただそれで満足できるわけじゃないですけど、そういう風に選手には無理矢理にでも捉えさせたいなとは思います。
●森保監督 総括
まずは今日の試合、サンフレッチェの勝利を観に、ここエディオンスタジアムに来てくださったサポーターの皆さんに勝点3をお届けすることができず、ここエディオンスタジアムを勝利の余韻に浸って帰ってもらいたかったんですけれども、それができず申し訳ないと思っています。
しかしながら、選手は2回ビハインドを負った中で最後まで走り続けて2-2の同点に追いつくことができたという、最後まで走り抜く、戦い抜く、諦めずに戦うというところを見ていただけて、次には何としても勝利をお届けできるように、と思っています。
サポーターの皆さんの応援に、まずは感謝したいと思います。ありがとうございました。
試合については、内容的にいうと今日の試合も勝っておかなければいけない試合だったと思いますし、そういう部分ではもっとチームとしての力をつけなければいけないと、そういうふうに思っています。
前半から多くのチャンスを作りそこをなかなか決めきれず、というところ。
そこからミドルシュート、すごいシュートを決められて、一旦追いつき、その流れで逆転できるという流れでありながらボールを奪われての失点という部分。
そういう部分で決めるところをしっかりと決める、流れが良い時に決めるというところは、これまでもそうでしたけれども、これからも課題です。
特にアタッキングサードのところで最後決め切るという力をチームとして、あるいは選手個の力として伸ばしていかなければいけないなと思います。
先ほども話しましたけれども、2-2に追いつけたという部分においては1回相手の本当にスーパーなシュートと、それからギアを上げてこれから行くという中で自分たちのミスから失点したというところ。
そこで気持ちが切れてもおかしくなかったと思いますが、選手たちがそこでも気持ちを切らさずに最後2-2の同点に追いつけたというところは、我々がこれまでやってきた粘り強く戦い抜くというところを選手が継続してやってくれた結果だと思います。
もちろん3試合の結果からすると勝点というものは物足りないのですが今年もチームが成長しながら結果を出していく過程にあると思います。
この苦しい中でも選手は切れずに我々がやろうとすること、新しくチームを強くするということをトライしてくれていますし、それが必ずポジティブな結果につながっていくと思います。
今日の勝点1、物足りないというところはあるかと思いますが、0と1は全く違うと思いますし、この1はポジティブに受け止めて次に繋げていきたいと思います。
●森保監督 質疑応答
–リーグ戦で3試合勝ちなしという状況だが、今後の戦い方として変化をつけていく考えか、継続させていく考えか?
まず言えることは、毎試合ベストな布陣を組んで戦いに臨むということをやっていきたいと思います。
それが同じメンバーなのか、メンバーを変えていくかということはこれから次の試合に向けて考えていきたいと思います。
おそらく今の質問は次のJリーグの試合に向けてということだと思うので、その時の状況によって考えてやっていきたいと思います。
先ほども言いましたが、その時のベストのメンバーで戦っていきたいと思います。
ひとつ言えるのは、これまでも言ってきましたけれども、もちろん去年までの出場数からすると主力選手とそうでない選手に分かれるということはあると思いますけれども、スタメンで出ても十分活躍できるであろう選手は今日スタメンでない選手、サブの選手でも、あるいはメンバー外の選手でも我々にはいると思っていますので、そういう選手たちが入るということはチームとしてもちろんあり得るということ。
そこはチームの走力で戦っていけるようにしたいと思います。
–課題としてた中央でウタカ選手にいい形でボールが収まることが多かったが、改めて課題と感じる部分はどういったところか?
流れの中から点が入っていないというのは事実なので、まずはアタッキングサードに入ってからの中央からにしても、サイドからにしても最後は決めるというところ。
より相手にとって危険な攻撃をするというところはクオリティを上げなければいけないと思っています。
サイド攻撃は今日もうまくいっていたと思いますし、相手にとって嫌な攻撃ができていたと思っています。
今年課題としてシーズンの前から挙げている中央からの起点の作り、崩しでフィニッシュまで持っていくというところがよりサイド攻撃を活かしていくためにも今後もクオリティを上げていかなければならないと思います。
–佐藤選手、茶島選手の交代については?
寿人(佐藤)は左足を踏まれて、というところでの交代でもありましたし、戦術的な交代という意味も含めて代えました。
茶島については腰のあたりに、多分相手の膝だと思いますけれど、そういう痛みを抱えながらプレーする姿が見受けられたので、そこは残り時間もあまりないですし、1点取りにいかなければならないという状況でしたので、よりパワーをエネルギーを使わなければならないということで、交代しました。
選手コメント
●奈良輪雄太
相手の良さも湘南の良さも出たゲームでした。
相手がボールを持っている時間が長かったけれどそれにストレスを感じることなくアグレッシブにできたと思います。
お互いのチームがハードに戦った結果だと感じています。
湘南に来て始動日から開幕のピッチに立つことを目標にやってきて、1試合目2試合目は出れなかったので悔しかったですが、チャンスが来るまでずっとやれることはやってきました。
そのチャンスが今日来て、緊張やいろんな想いを持って広島戦に臨んだ。
いい面も悪かった面もあったが、もしこの試合勝っていたら悪かった面も忘れてしまうかもしれなかったので、神様に満足するなよと言われたようなゲーム内容だったかなと思います。
ミキッチに対して前半は大介(菊池)が行くのか自分が行くのかはっきりしないところがあったのでハーフタイムにこういう時はこうしようと話した。
後半ははっきり行けるようになったけれど前半からピッチ内で選手同士話して解決していかないとこういう相手には勝てないのかなと感じた。
●岡本拓也
前から行くところを相手に外されて、ボールを回されることはある程度想定してたので、その中で我慢しながら最後の所は体を張ってプレーが出来ていたと思うんですけど、最後こういう形で失点しまぅたことは非常に残念。
フォーメーションが違っても結局やることは一緒なのでその中で自分の良さもある程度出せたと思うし、もう少し改善しないといけない部分はあるけど、自信がついた部分もあった。
前に積極的にディフェンスするのが自分の良さでもあるので、あとはボールを奪った後の精度が今日いまいちだったので
これから練習の中でも意識して取り組んでいきたいと思います。
次に戦う浦和も、ちょっとやり方は違いますけど浦和と広島は似たようなやり方をしてくるので、今日の良さが出るような試合にしたいと思います。
●石川俊輝
相手のシャドーの選手が空いてしまっているなと思いながら前半見ていて、そこをどうするべきかということを考えていました。
その中で大介(菊池)が引かざるを得ない状況になってしまっていたので、そこを押し出せるようにしなければ、ということを北斗(下田)とベンチで話しながら見ていました。
自分のプレーとしては、入りから積極的にできていたと思いますし、シュートを打つ場面がありましたがそこはせめて枠に行くようにしなければならないと思います。
僕が入る時はアンカーだったので、落ちてくるシャドーの選手を捕まえるということを意識しながらプレーしていました。
もともと大学時代にアンカーでプレーしていたのでそこには違和感なく入っていけましたし、どこのポジションでもある程度理解はしていますし、やらなきゃいけないことはわかっているので続けていきたいです。
●藤田祥史
とにかく悔しいです。
前半からプレスをかけて行ったけど手もうまいので、いなされる部分がありました。
それでも我慢して二度追い、三度追いをして前半の終わりくらいから相手のミスで高い位置で奪えるシーンがありました。
ただそこもシュートまでは行けなかったので、もう少しシュートまで持っていく形は作りたかったです。
それでも前半は我慢して0-0で終わることができて、後半は最初にパウリーニョがいい形で点を取ってくれて、そこからも皆前からプレスをかけられて、ビビらず広島相手に湘南らしいサッカーはやれたかなとは思います。
試合前から相手はうまくて回してくることはわかっていたので、そこで焦れずに追いかけて、チームを助けるために走る距離を伸ばさないと広島には勝てないと思っていました。
なかなかシュートには行けなかったけれど我慢してやれた前半はある程度良かったかなと。
去年はフォーメーションを変えてやるとバタバタしていたことが多かったけれど、今年はキャンプ含めてフォーメーションを変えたりしても、やることはあまり変わらないといういうか、ポジションにこだわらずにやれているのは、スムーズで良かったかなと思います。
そういうバリエーションも増やして相手によっては変えていくということも大事だと思います。
得点シーンは、前半から焦れずにやってきた結果として、相手のミスもありますが高い位置でボールを奪えて点を取れました。
1試合通して、チームで焦れずにやれたからこそチャンスが来たので、それは良かったかなと思いますし、ああいう回数を本当はもうちょっと増やしたかったですけど、やっぱり広島もはがすのがうまかったので、なかなか難しい、疲れる試合でした。
前節は先発から外れて悔しい想いがあった中で、また先発で使ってもらえたのでしっかりFWとして結果を残そうと。
やっぱりFWとしてチームを助けるゴールというのは常に狙っているし、ゴールには個人的にはこだわっているので。
やっぱり走って最後はああいうふうに決めるというのは理想というか、やり続けたいというのはあるし、1点取れて良かったです。
ただ、やはり勝ちたかったです。